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2014/10/10　国際親善試合　日本代表 vs ジャマイカ代表

日本代表 1-0 ジャマイカ代表


日本代表はジャマイカ代表に1-0で勝利しました。

アギーレ監督3戦目。
この時点で勝ち負けで評価しても仕方がないのですが、メディアや近視眼的なサポーターを黙らせるには、この勝利は良かったのかもしれません。

この試合の先発は下記の通りです。

GK　西川
DF　酒井　塩谷　森重　長友
MF　柴崎　細貝　香川（田口）
FW　本田　岡崎（小林）　武藤（柿谷）

良かったのは、細貝ですね。
4-3-3ですが、細貝のアンカーのようなシステムでした。
細貝は、DFの前で危険な目を片っ端から摘んでいました。
この試合、守備が安定していたのは細貝の働きがかなり貢献していたと思います。
中盤で味方が抜かれそうになったり、抜かれた時にすぐさまチェックに行くのは、いつも細貝です。その判断の早さは素晴らしいの一言です。
そのディフェンスも足先だけで行かず、必ず身体を入れるのでほとんどファールを取られません。
細貝のこの試合のプレーを見てしまうと、やはり守備的なアンカーには森重よりも細貝の方が適任と感じました。

この試合の守備は安定していました。
特に、初先発の塩谷の出来を心配していましたが、普段のサンフレッチェ広島でのプレーのように冷静に、そして大胆にプレーしていました。
これは、塩谷の性格だけでなくGKが昨年まで一緒にクラブでプレーしていた西川だったのが大きいと思います。
これが、川島がGKだったら、塩谷は緊張して大胆なプレーが出来なかったでしょう。
DFにとってGKの飛び出し方、声かけが分かっているのといないのとではプレーの内容が異なってきます。
初めて組むDFとGKだと、理解し合えるまで暫く時間がかかるはずです。その間にミスをすると、その後プレーが消極的になります。
今回、アギーレ監督は、西川と塩谷が昨年まで同じクラブでプレーしていたのを考慮して2人を先発に使ったのか否かを不明ですが、結果としてそれは良い方向に向ったと思います。

その面から言えば、西川と森重も大分トリニータで同じチームでした。
なので、ここの連携も違和感なかったでしょう。
西川、森重、塩谷の守備の真ん中はお互いに理解し合えて良い連携をしていたのは、それも理由だったのかもしれません。

この試合で森重はクラブと同じCBでした。
そして、かなり良いパフォーマンスでした。
森重の良い所は、予測して早い動きで移動しているので、危険なシーンでも足先だけで行かず身体を入れて相手を抑えられる所です。
後半、長友の有り得ないようなバックパスのミスでジャマイカ代表選手にボールが渡った時も、森重は落ち着いて相手に身体を寄せ難なくボールを取り返しました。
このような時、対応が遅れペナルティーエリア内でスライディングし、PKを与えるシーンを今までに何度も見てきました。
その記憶があると、森重のプレーの上手さが分かります。

GK・西川も落ち着いたプレーをしていました。
ジャマイカ代表の攻撃がほとんどなかった事を割り引いても安定感がありました。
ジャマイカ代表選手がGKのボールにプレスをかけても慌てず、CBやSBにパスしたり、キックでの正確性は示せたのではないでしょうか。

この試合の結果を見ると、守備はGK・西川、CB森重、塩谷をもう一度見てみたくなりますね。最近の吉田麻也の安定感のない守備よりは森重、塩谷の戦術的理解度の方が高いので伸び代があるように感じました。

武藤が初先発でした。
前回、今回と武藤のプレーを見ていると、結構気が強いと感じました。
前回得点したシーンでもパスコースがあり味方選手がいてもシュートをしました。
この試合でも、岡崎、本田、香川へのパスコースがあってもシュートしていました。この位、気が強くないと大成しませんので武藤には期待出来ます。

一方、武藤の代わりに入った柿谷は存在感を示せませんでした。
柿谷は代表チームに入ると何故か物凄くおとなしくなってしまっています。また、ボールを呼び込む動きも小さいのでパスが出ません。
パスが来ないからと言って自分から要求する事も少ないです。
C大阪では、回りが柿谷を認めていたのでボールが優先的に回ってきました。しかし、日本代表では要求しないとボールは出てきません。柿谷にはそれがないようです。
日本代表でこのプレーでは、バーゼルでも同じなんでしょうね。
柿谷は以前はいろいろと問題を起こしたので悪童のイメージがありました。
なので、日本代表でもバーゼルでも自分を主張出来るのかと思いましたが、意外とおとなしく内弁慶だったのかも...
代表チームでの柿谷への不満は、もっと自己主張をしろ! です。 そうこうしているうちに、武藤と言う結果を出す選手が現れたので、このままでは、柿谷のレギュラーだけでなく代表落ちも有り得るかもしれませんね。