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iPhone 「EMOBILE LTE」のエリア表記に疑問

「iPhone 5」発表に伴い「LTE」と言う単語が飛び交っています。それに影響されてではないですが、「EMOBILE」の「LTE」端末「Pocket WiFi GL04P」に興味を持ち「EMOBILE LTE」について調べてみました。
私が現在使用してるのは「Pocket WiFi GP02」です。購入してほぼ1年。私の購入サイクルからするとそろそろ買い替えても良い時期です...。

「Pocket WiFi LTE GL04P」(左側)「EMOBILE LTE」(右側)

「EMOBILE」の「LTE」は「EMOBILE LTE」と言う名称です(そのまんま)。
「EMOBILE LTE」対応機種は、今年3月に発売した「Pocket WiFi LTE GL01P」、「Pocket WiFi LTE GL02P」が最初です。
その際に発表されたリリースによると、国内最速の下り75Mbpsとなっています。また、「EMOBILE LTE」対応エリアは、2012年6月末時点で東名阪主要都市の人口99%をカバーすると記載していました。
さらに、7月には下り150Mbpsに対応した「Pocket WiFi LTE GL04P」を発売しました。
そして9月現在ではカタログ等で「全政令指定都市および全県庁所在地、人口カバー率99%」となっていて、エリアが順調に拡大していると感じさせました。

「EMOBILE」は、「GL04P」発表時では150Mbps回線をまだ取得していませんでした。しかし、その発表の際に2012年度中には提供すると表明していました。
しかし夏になると、国会審議が進んでいない事を理由に150Mbpsの提供時期が未定と変更になりました。報道によると提供されるのは早くて数年後との事です。
まぁ、電波事業は国の管轄なので政府が動かなければ、一事業者だけではどうしようもないので理解するしかありません。

150Mbpsはダメでも75Mbpsがエリアを拡大していればメリットはあります。
「EMOBILE LTE」対応エリアは、9月の現在で「人口カバー率99%」です。エリア地図を見るとそれが裏付けられます。
しかし、ページに「注意事項」があります。

 ※「EMOBILE LTE」の通信速度は、下り(受信時)最大75Mbps/上り(送信時)最大
 25Mbpsとなります(いずれも対応エリアは一部エリアのみ)。

これを見て「あれっ? 『EMOBILE LTE』って75Mbps以外にあるの?」と最初に思いました。
私は今までの「EMOBILE」のキャッチコピーから「EMOBILE LTE」=75Mbpsと思っていたからです。
「注意事項」の上の

 ※下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsサービスが利用可能な地域は、こちらをご覧ください。

がありましたのでリンク先にジャンプすると「下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsサービスが利用可能な地域」の表がありました。

実際は37.5Mbpsしか出ない「EMOBILE LTE」

それによる衝撃の事実!
75Mbpsの提供エリアは関東で11個所。東京ではお台場の1個所だけ...。
当初、私はこのページのデータは古いモノと思いました。しかし、右上に「2012年9月14日現在」と記載があります。
確かに「対応エリアは一部エリアのみ」と注意書きがありますが、これでは一部過ぎるだろうとツッコミを入れたくなりました。
また、この回線エリア状況で「EMOBILE LTE」=「75Mbps」をイメージさせるキャッチコピーに大々的に謳うのは誇大広告であり、詐欺商売でないでしょうか。

では、75Mbpsでない「EMOBILE LTE」の回線スピードは?
これが、なかなか見つかりません。「EMOBILE」のWebサイトの「LTE」ページには1字もありません。カタログにもありません。
やっと見つけたのが報道リリースの中です。そこに、

 エリア外の通信可能エリアでは、下り(受信時)最大37.5Mbps、上り(送信時)最大
 12.5Mbpsとなります。

と記載がありました。
やっと、現状の「EMOBILE LTE」が、ほとんどの地域で37.5Mbpsでの提供となっている事がわかりました。
しかし、これって「EMOBILE G4」より遅いですけど...。
「EMOBILE」の「EMOBILE G4」回線は徐々にスピードアップし、現在の最速は42Mbpsです。
つまり、「EMOBILE」の現在の回線スピードは、「EMOBILE LTE」(37.5Mbps)よりも「EMOBILE G4」(42Mbps)の方が早いと言う逆転現象が起きています。

これまでは、7.2Mbpsから始まり21Mbps、42Mbpsと順当に回線スピードを上げて来た「EMOBILE」。
しかし、ここに来て「LTE」単語を前面に押し出して来ていました。「LTE」には回線スピードが記載されていないので不思議に思っていましたが、これで理由が判明しました。
つまり、
「42Mbps」機器から買い替えさせたいのだが、正直に「現在の『LTE』の回線スピードは37.5Mbps」と言ったら買い替えしてくれません。
とは言いながら「『EMOBILE LTE』の回線スピードは75Mbps」と謳ったら誇大表記となります。
そこで、回線スピードを表記しないで「LTE」とだけ表記する事でユーザーが勝手に「早い」と思ってくれる事を願っている
のが「EMOBILE」の思惑ではないでしょうか。

店頭では「75Mbps」を
前面に訴求

そのように考えるとWebサイトやカタログでは見事に「75Mbps」は表記されていません。その点は、上手く責任逃れをしています。
しかし、量販店等の「EMOBILE」ブースでは「75Mbps」を大きく掲げています。また、担当者が「『LTE』だから早い」とも説明しています。
Webサイトやカタログには記載していなくても現場がこれでは、正直マズイでしょう。
ユーザーが購入後に75Mbpsの「LTE」が東京に1個所しかない事を知ったら確実にクレーム対象だと思います。
私が、量販店で「現状『EMOBILE LTE』は37.5Mbpsなので、『EMOBILE G4』より遅いですよね」と質問したら「スペック値はそうですが、LTE回線は混んでいないので早いです」と説明していました。
確かに現象としてあり得ますが、少々説明が苦しいと思いました。
少なくとも、「EMOBILE G4」の42Mbpsから買い替えを促す程の説得力はありませんね。

以上のような事が分かった私には、「GL04P」への買い替えのメリットは見いだせなくなりました。そのため私は「GP02」をもう暫く使用続ける事にしました。