monkhimself Football by Design-ja.com

iPhone 「Brastel 050 Free」を使ってみた

私が、「050 Free」に興味を持ったのはハイブリッド仕様と共に通話の評価が高かったからです。

検索でヒットした中では、私が今利用している「050 plus」よりも良いとの評価がほとんどでした。それ程、評価が高いなら試して確認しなくては気が済みません。
一方、Webサイト上で比較しているユーザーの評価がいくら高くとも、私自身が使用する住環境で良くなければ意味がありません

そのためにも、通話品質のテストを行う事にしました。
仮に、私の住環境で良い結果が得られなければ今まで通り「050 Plus」を使い続ければ良いだけ。テストする事にデメリットはありません。

コーデック

「050 Plus」と「050 Free」を通話品質の比較する際に注意するのが「050 Free」のコーデックの問題です。
「050 Free」は通話コーデックを複数選択出来る仕様となっています。

「GSM」の上に「G.711 u-Law」を移動

コーデック??

「050 Free」のコーデックには、
「GSM」(初期設定)
「G.711 u-Law」
「G.729a」
と3つありました。

通話のコーデックが選べるIP電話なんてケースは初めてです。
なので、私はコーデックについての知識はまったくありません。
そこで、いろいろと調べてみると、
スペック上は、「GSM」よりも「G.711 u-Law」、「G.729a」の方が通話品質が良い事になっています。

しかし、使用データ量が「GSM」の33kbpsに対して「G.711 u-Law」は83〜84kbpsと2.5倍もあります。
以上から考えられるのは、スペック上は「G.711 u-Law」の方が有利ですが、データ使用量がLTE回線に負荷を与える可能性です。
「G.711 u-Law」テストの際のチェックポイントは、この点でしょう。

また、「G.729a」は音質は良いのにデータ使用量は「GSM」並みと優れています
しかし、現在「050 Free」では項目はありますが使用不可になっています。
いろいろと工夫すれば、使用可能出来るようですが、現状はそこまでする必要性はないようです。

よって、今回の通話品質のテストは、「050 Free」の「GSM」と「G.711 u-Law」になります。

通話品質チェック

まず、基準となる「050 Plus」を聞き、それに対しての変化で「050 Free」を評価します。

改めて「050 Plus」を評価視点して聞いてみると、多少声がこもり気味と感じました。

一方、「050 Free」の「GSM」は、「050 Plus」に比べ声のこもり感が少ないようです。
しかし、その差はそれ程大きくはないので、条件が変れば結果も変るかもしれません。

次に、「050 Free」の「G.711 u-Law」。
つながった時の暗騒音は、「GSM」に比べ少ないのは明白でした。
しかし、通話は不安定で、音声が途切れたり、ブチブチとノイズが入ったりします。正直、通話出来るレベルではありません
やはり、「G.711 u-Law」のデータ量にLTE回線が追い付いていない感じです。

「050 Free」ユーザーの声を詳細に読み返してみると、Wi-Fi環境なら「G.711 u-Law」のスペック上の優位性を活かせるようです。
でも、「McDonald」等の店舗で提供しているWi-FiはLTE回線よりも悪いのが常識。すると条件の良いWi-Fi環境は自宅でのWi-Fi回線となります。
でも、私は自宅では固定電話を使用するので「G.711 u-Law」を選択するメリットはありません。

以上のように、今回のテストの評価は、
「GSM」=>「050 Plus」>>>「G.711 u-Law」
となりました。

ガイダンス

「050 Free」は、回線がつながる前にガイダンスが流れます。 多くは、
残りxx分通話出来ます
との内容です。 しかし、何回かに一度「ブラステル」の広告が流れます。
「Viver」のように通話完全無料なら仕方がないですが、「050 Plus」と同程度の料金を取りながら、広告が流れるのは納得出来ません

正直、「ウザい」です!

このガイダンスに拒否反応を示し「050 Free」の使用を止める人も結構いるのではないかと感じます。
このようなガイダンスや広告が入るIP電話って他にもあるのでしょうか?

アプリのキーパッド画面の上部左側に残りの通話料金が表示されているのですから、わざわざ「ウザい」ガイダンスを流す必要でしょう。

私が「050 Free」を止める場合の理由は、通話品質ではなくこのガイダンスが原因になりそうな予感がします。

ユーザーインターフェース

「050 Free」の特長は、ひとつのアプリでIP電話と「電話回線発信」が使える事です。

「050 Free」画面の下部左側に緑色地の「050」、下部右側に黄色地の「mobile 091」のアイコンがあります。
地色でIP電話と「電話回線発信」が一目で分かるようになっているのは良いインターフェースです。

ただ、惜しいは上部電話番号表示画面です。
電話番号表示画面はIP電話でも「電話回線発信」でも地色が黄色で固定されてしまっています。
私は最初、地色が黄色なので「電話回線発信」になっていると思い、IP電話のアイコンをタップしました。しかし、何度タップしても電話番号表示画面の色は変りませんでした。
このため、IP電話でかけているのに「電話回線発信」になっているのではないかと不安でした。

電話番号表示が判りにくい(左側)
改善案(右側)を提案!

より良いユーザーインターフェースを目指すなら、IP電話と「電話回線発信」の切り替えに対応して電話番号表示画面の地色も黄色と緑色に変える事が望ましいでしょう。

試しに、「Photoshop」で電話番号表示画面の色を加工(左側の画像)しました。
これなら、左側が「電話回線発信」、右側がIP電話発信と一目瞭然です。

プログラム的には、それ程難しくないと思うので、是非改善して欲しいですね。
仮に、それが無理なら勘違いを起こさせる黄色地を止め、IP電話と「電話回線発信」で使用していない白地に黒文字(あるいは黒字に白文字)にすべきです。

結論

ガイダンス、インターフェースに不満があるものの通話品質は「050 Plus」と同等かいくぶん良いとの印象を得ました。
ただ、まだテスト事例が少ないので最終的な結論を得るまでには至りません

今暫く「050 Free」を使って確証を得てから二者択一をする予定です。