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iPod touch 「iPod touch」に電話アプリ「Viber」

「Viber」

「Viber」を試しました。
「Viber」は12月にリリースされたばかりの3G、Wi-Fiで無料通話を可能にするApp Storeアプリケーションです。
同様のアプリケーションでは「Skype」が有名です。
そもそも、「Skype」や「Viber」を使ってメリットがあるのは通話機能がない「iPod touch」や「iPad」です。
通話機能がある「iPhone」なら普通は素直にSoftBank回線を使います。わざわざ「Skype」、「Viber」を使うのはよっぽどの変わり者でしょう。
一方、携帯電話を持たない私のような人間にとって、都内やターミナル駅等でも最近は公衆電話がすっかり減ってしまいましたので、「iPod touch」で通話が出来るのは便利です。

その様な時、アプリケーションの歴史が長く評価も高い「Skype」ではなく、リリースされたばかりの「Viber」をあえて使うメリットがあるのでしょうか?
それがあるんです!

確かに「Skype」はMac/PC、各キャリアの携帯電話に対応していますので、「iOS」のみしか対応していない(来年でも「Android」にのみ対応予定)「Viber」よりも対応先の豊富さで上回っています。
しかし、「Skype」の決定的なデメリットは、「iPod touch」からの通話の際に電話番号が表示されないと言う事です。
固定電話なら電話番号を表示しないと言うのは大きな問題ありません。しかし、携帯電話で送信先の電話番号が非表示になっていたら普通は受信拒否しますよね。
正しく言うと、電話番号が表示されない日本では、ですね。
「Skype」の仕様では電話番号の表示(発信者番号認識)に対応し、ほとんどの国では相手先に発信者番号が表示されるのです。
しかし、その「発信者番号認識」に対応していない数少ない国のひとつが日本なのです。

「HeyWire」

一方、「Viber」は「iPod touch」でも電話番号が表示されます。
これは、私のような使用環境においては大きなメリットです。
ただし、「Viber」には電話番号の提供サービスなんてありませんので一工夫が必要です。
その一工夫に必要なのが、「HeyWire」です。
「HeyWire」は、電話番号とSMSを取得出来るサービスです。それも無料で! 「HeyWire」で注意する点は、入手できるのが米国の電話番号と言う事です。 しかし、日本で「Viber」に登録し使用するにも米国の電話番号で全く問題がありません。

SMSで米国の電話番号が受け取れる

「HeyWire」で電話番号を取得するのは簡単です。
「HeyWire」を起動し、指示された手順通りに進むだけ。
最後に「送信」すると、直に「HeyWire」のSMSに米国の電話番号が送られて来ます。
米国の電話番号なので頭に「+1」が付いています。
+1-701-234-5678
と言って感じです。

「HeyWire」で電話番号を取得したら、その番号を「Viber」に入力します。
本来ならば電話番号を入力すると直ぐに「Viber」のアクセスコードが送られるはずなのですが、何日たってもアクセスコードが届かない事例が多く発生しています。
頭の「0」を取ると大丈夫だとか、「0」があっても大丈夫だとか、情報が交錯しています。
私も最初は電話番号を入力しましたが1日経過しても反応なしでした。そこで翌日、再トライしたら即座にアクセスコードが来ました。
このように、同じ環境でも違う結果になります。「Viber」のサーバーのバグなのか、タイミングなのか、運なのか原因は分かりません。原因がわからないのでアクセスコードが届かない場合、トライを繰り返すしか解決する手段がありません。
このような状況なので現在「Viber」の使用に関して、アクセスコードの取得が大きな壁になっています。
幸いに、アクセスコードが取得できたら「Viber」での通話の準備が出来た事になります。

「iPhone」ならば「Viber」が「連絡先」の中から「Viber」をインストールしている相手先を見つけ自動的にアイコンを付けてくれます。
しかし、「iPod touch」では「HeyWire」を利用して米国の電話番号を取得しました。この関係で、SoftBank回線の電話番号は国際番号の「+81-」を付加しなければ正しい電話番号と認識しないのです。
そこで、「連絡先」の相手から「iPhone」ユーザーの携帯番号のみ「+81-」を付加する作業を行います。
私は「連絡先」に「iPhone」と言うカテゴリーを新たに作りました。つまり、
携帯電話: 090-1234-5678
iPhone: +81-90-1234-5678
としました。
このようにすると「+81-90-1234-5678」にアイコンが付きます。
これで、「iPod touch」から「iPhone」ユーザー(そして「HeyWire」を利用した「iPod touch」ユーザー)に通話する事が出来るようになりました。

「iPhone」の電話と同じデザイン(左側)、「viber」ユーザーには
アイコンが付く(中央)、通話履歴もある(右側)

私は早速「Viber」を立ち上げて「Viber」をインストールしている友人を探しましたが、残念ながらひとりもいませんでした(^.^;)
そこで、「iPhone」ユーザーの友人に協力を頼み「Viber」をインストールしてもらい、動作チェックしました。
多く試す事はできませんでしたが、送信と受信とも問題なく接続する事が出来ました。
また音質に関しては、多少のタイムラグがありますが音が途切れる事もなく通話に大きな支障はありませんでした。
あるブログに記載があったように通話の最初に反応が遅くなり、通話して行くとタイムラグが短くなる様な感じがします。
正当な評価にはもう少し使いこなしての確認が必要ですが、現状では十分実用になると思いました。
@dagashi1967さん@masatomiyazakiさん、ご協力感謝ですm(_ _)m

【注意】

「Viber」のセキュリティーが問題になっています。
リリース直後から「Viber」を称賛するWebサイトが数多くあり、中には「Skype」を越えるとの評価もありました。
しかし、20日過ぎに「Viber」にはセキュリティーの問題があり、ユーザーの情報がダダ漏れの危ないアプリケーションとの声が出てきました。
顧客情報を転売しているのではないか、暗号化されていないのでサーバーにアクセスしたら簡単に情報が盗まれるのではないか...等々。
私も気になって情報の推移を見ていました。
すると、26日「Linux/CGP作業メモ」で「Viber」のCEOとのやり取りがアップされました。
それを読むと、当初心配した真っ黒で信用出来ない会社がリリースした、ユーザー情報の転売が目的のアプリケーションと言う疑惑にはならなかったと思えました。「Viber」社はユーザーの疑問に真剣に回答している姿勢が見えましたので私は安心しました。
そこで私は、それ程心配する必要はないとの印象を持ちましたで「Viber」使用続ける事にしました。
しかし、「iPhone」を仕事で使っていてセキュリティーが心配なユーザーは、暫く様子見で情報が確定されるまで待っても遅くないと思います。