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iPod touch 「iPod touch」でも「050 Plus」の利用可能

「050 Plus」

7月1日にNTTコミュニケーションズがIP電話サービス「050 Plus」を始めました。
IP電話サービスとは、「Skype」「Viber」のようなインターネット回線を使用た電話サービスの事です。
現在、「050 Plus」の対応機種は「iPhone」のみですが、8月上旬以降(もう中旬だが...)には「Android」やPCにも対応するとリリースに記載されています。
一方で、今回のNTTコミュニケーションズの「050 Plus」は、「NTT DoCoMo」には相談なく開始されたとも書かれています。そのため、利益の元となる電話料金を奪う「050 Plus」の「Android」版のリリースにはNTTグループの反対があり懐疑的な意見もあります。

「050 Plus」の申し込みにはクレジットカードの他に「iPhone」の電話番号が必要となっています。このため、同じiOSでも「iPod touch」と「iPad」は対象外機種となっています。
しかし、「App Store」では「iPod touch」や「iPad」も条件の中に入っている事からわかるようにインストールは可能です。
問題は「iPod touch」や「iPad」に「iPhone」の電話番号がないため登録作業が出来ない事です。

「050 Plus」の登録にはクレジットカードの情報を入力しますので、そこから個人確認は出来るはずなので本来は「iPhone」の電話番号は必要ではないはずです。
今後、PCを含め対応範囲を拡大した場合、電話番号が必須とは考えられません。なので最初からそんな無駄な手順は止めておいた方がスッキリします。
このように変な登録作業をさせるから、「050 Plus」が「SoftBank潰し」と言われる理由となるのだと思います。

しかし、この電話番号の問題は、チョットした裏技を使えば簡単にクリアー出来ます。
Webサイトを調べれば「iPhone」の電話番号は「確認コール」をするためにだけ必要なので「iPhone」の電話番号でなくてもOKだとわかります。
そもそも、電話番号だけでそれが「iPhone」か否かを判断する事は不可能なはずです。SoftBankなら顧客データから照会し、個々の電話番号が「iPhone」か否かの判別が可能かもしれませんが、他社がそれを知る手段はありません。

架空でも11桁ならば
呼び出しに行く

そこで、適当な架空の「090」番号を入力して試したら「050 Plus」のサーバーはその電話番号を呼び出しに行きました。
一方で、10桁の固定電話番号や実在する「050」番号ではエラー表示になり、「090」か「080」の番号を入力するように指示されます。
つまり、「090」「080」の携帯電話番号ならば「iPhone」ではなくSoftBankを始めDoCoMoやauでも可能と判断する事が出来ます。

そこで、家族の持っているauの携帯電話番号を「確認コール」連絡先にして登録作業をしました。
すると予想通りauの携帯に音声ガイダンスが届きました。
私は、「確認コール」がつながったら「iPod touch」の画面が変わり暗証番号入力の画面になるのかと思ってましたが、「iPod touch」の画面は変化なしでした。そこで、暗証番号を音声ガイダンスを受けたauの携帯電話から入力しました。
すぐに反応があり、「登録を完了しました」とのガイダンスが流れ登録作業が終了しました。
予想が当たりました。実在の「090」や「080」ならば「iPhone」の電話番号ではなくてもOKです。

「iPod touch」以外に携帯電話を持っている方はその電話番号を、私のように携帯電話を持っていない方は家族の携帯電話番号を借りるのが良いかと思います。
その際、「050 Plus」はひとつの携帯電話番号で1つの登録しか出来ない規約になっているので、スマートフォンではなく通常の携帯電話を持っている家族の方が無難かもしれません。

「050 Plus」に興味を持った理由

そもそも私は、「050 Plus」が発表された当初、基本料金が毎月315円もかかるので「050 Plus」に興味ありませんでした。
IP電話サービスで先行している「Skype」や「Viber」が基本料金、通話料金無料が当たり前の市場に、基本料金を毎月徴収するサービスを始めるなんて、いまだに親方日の丸、世の中の流れを把握していないNTTグループらしいと冷めた目で見ていたからです。
しかしその後、ブログ等で「050 Plus」の記事を読んでいると、私にとって興味のある点が見えてきました。
私が興味を持ったのは下記の2点です。
・発信者番号通知機能
・留守番電話機能

IP電話で歴史も知名度もあるのが「Skype」です。
私が「iPod touch」で「Skype」を使用する時に希望していたのが、「発信者番号通知」でした。
何故なら、「発信者番号通知」がないと着信先の表示が「非通知」となってしまうからです。特に携帯電話の場合、「非通知」でかかってきた電話に出る人はほとんどいませんから「発信者番号通知」がないと言うことは、事実上使えないサービスと言えます。
「Skype」も海外の多くの国では「発信者番号通知」サービスを行っているのですが、日本では何らかの理由で行われていません。
一時期、フージョンズ・コミュニケーションズ株式会社と提携して「050」の番号を提供していましたが、「必ず発信者番号が通知されるわけではない」と但し書きがされる程頼りない品質でした。事実、その品質は時々表示されないレベルではなく「ほとんど表示されない」か「異なった番号が表示される」とWebサイトで書き込みされるほどレベルの低いサービスでお金を払う価値があるとは思えませんでした。

このように「Skype」に対して不満がありましたが、有力なライバルがない状態が続いていました。
それが変わったのが昨年末「Viber」の登場でした。
「Viber」は、インストールした携帯電話番号を利用する仕様でした。この仕様により、着信先に電話番号が必ず表示されました。
「iPod touch」には電話番号がありませんが、米国の電話番号を無料で提供してくれる「HeyWire」アプリケーションを利用する事で「iPod touch」でも「Vuber」を利用出来ました。
この経過は私の過去の記事を参照して下さい。
「Viber」は、基本料金、通話料金ともに完全に無料で提供されていますので、大変魅力的でした。
その一方で、「Viber」アプリケーションをインストールしている機器同士でないと利用出来ないのがデメリットでした。当初は「iPhone」のみ、現在も「iPhone」と「Android」のみの対応で、一般の携帯電話や固定電話で利用する事が出来ません。
このように「Viber」は魅力的なのですが、現在利用可能ユーザーがかなり限られてしまっています。

そのような状況で発表されたのが「050 Plus」。
「050 Plus」は「050-xxxx-xxxx」のIP電話番号が最初から付与されます。
これにより、「発信者番号通知」が可能となり「非表示」による着信拒否がなくなります。
また、「Skype」も「Viber」もそのアプリケーションをインストールしたユーザー同士でないと利用出来ないのが基本なのに対して「050 Plus」はすべてのユーザーに対して利用出来るのが特長です。
その場合、「050 Plus」同士では通話料金が無料となるのは「Skype」や「Viber」と同様。さらに、「050 Plus」以外の携帯電話や固定電話に対しても格安料金で通話出来ます。

「留守番電話設定」の画面

もう一点の「留守番電話機能」について。
私の持っているのは「iPod touch」です。
「iPod touch」は携帯電話ではないため着信を知らせてくれるバイブレーション機能などはありません。このため、「iPod touch」を使っている限り、着信があっても気がつかない場合がほとんどです。「iPod touch」を使う限り「Skype」も「Viber」も発信専用と考えた方が良いのが現状です。
しかし、「050 Plus」では「留守番電話機能」が標準で付いています。これが、「iPod touch」では便利に機能します。
「留守番電話センター」へ電話して履歴を聞く事も出来ますが、「留守番電話」の内容をメールで受ける事も出来るのです。また、メールには音声データを添付する事も出来ます。
このサービスを受けるのはメールなので設定で「iPod touch」だけでなく仕事や自宅で使用しているMacへも受ける事が出来ます。 つまり、「iPod touch」以外メールを受けられるディバイスすべてで留守番電話の内容を確認する事が可能となります。
仕事中や自宅では「iPod touch」を操作しない私にとっては有り難いサービスです。

このように、私にとってメリットのある「050」のIP電話番号の付与と留守番電話機能が付いているサービスを月額315円で利用すると考えれば決して高くはないかもしれないと思い始めました。
現在、サービス開始キャンペーンで月額基本料が無料なのでお試しで登録した次第です。ただし、通話料金は無料ではないので注意します。

「050 Plus」のテスト使用を開始

登録が完了したら早速テストです。
携帯電話にかけた印象では「Skype」や「Viber」と同様に音声に少々遅れが発生します。
これはIP電話固有の現象なので我慢するしかありません。
また、新しく取得した「050-xxxx-xxxx」の電話番号が着信の際に正しく表示される事が確認出来ました。安心です。
音質についてはまだ評価するだけのテストをしていませんので後日に。

次に、留守番電話機能のチェックです。
留守録が終了すると設定したメールアドレス宛にメールが届きます。
添付される音声データの形式は「.wav」。これって、「iPhone/iPod touch」で聞けるのか心配しました。NTTもそこまでアホではなく、問題なく再生され聞き取る事が出来ました。音質も決して聞き取りにくい事はありませんでした。

メールで届いた留守電通知

届いたメールには、留守番電話センターと発信者の電話番号へのリンク先が設定されていています。
ワンタップで発信者へ折り返し電話をかける事が出来ます。この辺りはシッカリとした作りになっています。小さな会社だと、最初のバージョンではこれら基本部分にバグがあり不自由する事がありますが、さすがNTTグループ、って感じです。

暫く、テストをして月額315円を払うに足りるようならばそのまま使用します。
「050 Plus」を使用する際には、「Viber」の電話番号を現在の米国の電話番号「+1-70-xxxx-xxxx」から「050-xxxx-xxxx」に変更する予定です。
そうすれと「Viber」ユーザーとは無料で、それ以外の携帯電話ユーザーとも「050 Plus」の格安料金で通話が出来る事になります。

「050 Plus」はマニュアルがなくてもほとんど理解出来ますが、NTTコミュニケーションズはPDFで約50ページものマニュアルを作ってダウンロード出来るようにしています。ここも、大資本の強みでしょうか。