PowerMac G4/400 CPUアップグレードカード購入
 
   

自宅のPowerMac G4/400用のCPUアップグレードカードを購入しました。
CPUアップグレードカードを使用する理由はここに記載しました。

モノはアキバの秋葉館オリジナルの「AKB-MCG4-14」(42,800円)です。
対応機種はPowerMac G4シリーズの「AGP Graphics」「Gigabit Ethernet」「Digital Audio」「QuickSilver」です。対応OSは「MacOS 9.2以降」、「MacOS X以降」となっています。

小物ならばイザ知らずCPUアップブレードカードなど技術が必要な商品をパソコンショップが片手間で作れるわけがないです。この「AKB-MCG4-14」の本体となるCPUカードの元はSonnetの「Encore/ST G4 1.4GHz 日本語パッケージ版(SG4-1400-2M-J)」だそうです。
そのSonnetのCPUカードにゴールドのヒートシンクと冷却ファンが付いたことで秋葉館のオリジナル商品となっています。
参考までにSonnetの「Encore/ST G4 1.4GHz 日本語パッケージ版(SG4-1400-2M-J)」の仕様は、
・1.4GHz G4 745Xプロセッサ搭載
・2MBのダブルデータレート(DDR)L3キャッシュ採用
となっています。
CPUカードが他のパソコンショップよりも安い秋葉館でも「SG4-1400-2M-J」は59,800円で販売されています。
本体にヒートシンクと冷却ファンが付いて17,050円も安いのです。秋葉館がSonnetの1.2GHzCPUアップグレードにAGP Graphics用の冷却ファンをセットにしたモノでも43,875円。これと比べても1,075円安いのですから「買い!」の商品でしょう。
最初はこの1.2GHzと冷却ファンのセットの購入を考えていたのです。そんな時期に「AKB-MCG4-14」の発売がアナウンスされましたので、興味は一気に「AKB-MCG4-14」に移りました。

実は、28日に「10月末発売」とwebサイトにアップされていたのでお店に行って発売時期とCPUアップグレードカードのメーカーを聞くだけの予定だったのです。
CPUアップグレードカードのメーカーは言ってはいけない事項だったようですが、徹底していなかったようで私が訪ねた店員さんは素直に「Sonnetです!」と明言してくれました(追記あり)
私は10月29日から11月5日まで年に1回の長期出張になるのでその前に情報だけ聞いて購入するか否かは出張から帰ってからと考えていたのです。しかし、店員さんが1週間後まであるかどうかわからないと言われてしまってので、つい予約を入れてしまいました。
店員さんにうまく丸め込まれたとも言えますが、確かにこの価格ですからCPUのアップグレードを考えているPowerMac G4ユーザーならこの機会を逃さないでしょうからまんざらウソでもないと思いました。

 MacOSを9.1から9.2にアップデート

MacOS9.2_before

CPUアップグレードカードを載せ替える前にMacOSのアップデートをしなくてはいけません。
「AKB-MCG4-14」のCPUアップグレードカードはMacOS9.2以上対応となっています。自宅のPowerMac G4/400はまだMacOS9.1のままにしてあります。これはDTPをするためあまり無闇にOSを上げない方が安全なので意図してアップデートしていませんでした。

AppleのサイトからMacOS9.2.1とMacOS9.2.2をダウンロードしてからインストールします。
MacOS9.1から9.2の小さなアップデートでトラブルは発生しないと思っていましたが、予想に反してトラブル発生!
何度アップデート作業を行っていも同じ個所で爆弾マークが出ます。
しかたがないので以前に購入してあったMacOS9.2のCD-ROMから起動しインストールすることにしました。これならばエラーが発生しないかもしれないという期待です。
一度は同じ現象となりましたが、2度目には無事にインストールが完了しました。原因はわかりません。結果オーライです(^.^;)
MacOS9.2_after 古くからのMacユーザーにとって、やはりメニュー・バーの右端はミニMac、ゴミ箱はやはりプッと膨れなくてはMacではありません。
即、改造です。
このあたりにはこだわりたいですね。
そしてアップルマークをプルダウンして表示される文字は「このコンピュータについて...」ではなく「この Macintosh について...」でありたい。使っているのはMacなのですから。
 秋葉館オリジナル「AKB-MCG4-14」
出張明けの8日に秋葉館に予約していた「AKB-MCG4-14」を受け取りに行きました。
店員の言っていたようにこの日までには初回分は完売していました。
AKB-MCG4-14 早速、自宅に帰って梱包を解いて「AKB-MCG4-14」の確認です。
ゴールドのヒートシンクと冷却ファンはすでにCPUアップグレードカードに取り付けてありました。さらに、冷却ファンのコネクターもCPUアップグレードカードのコネクターに接続してあり、オリジナルのCPUと載せ替えるだけになっていました。
これなら、ヒートシンクの取り付け方法や冷却ファンの接続ミスでお店に電話があり通常業務が滞ることがなく、手離れの良い商品となっていますね。なかなか賢い作りです。
AKB-MCG4-14_top

AKB-MCG4-14_back
そのまま載せ替えればよいのですが、あえてCPUアップグレードカードをチェックしたくてトルクスネジを外しました。
SonnetのCPUアップグレードカードだと聞いていたので、あの独特の紫色の基板かと思っていましたが、通常の緑色の基板でした。また、Sonnetの「Encore/ST G4 1.4GHz」とも基板上の部品配置がかなり異っています。
Sonnetは使用しているCPUを745xと表記していますが、「AKB-MCG4-14」ではテーピングしてありCPUが判別ができないようになっています。
SonnetもデュアルCPUアップグレードカードでは基板が紫色ではなく緑色、ヒートシンク、冷却ファンも付くようになりました。冷却ファン用のコネクターも基板上にあります。これからすると「AKB-MCG4-14」はデュアルCPUアップグレードカードの基板の流れのモノなのでしょうか?
fan

冷却ファンもチェックです。使用後に冷却ファンの騒音が気になった時のために仕様は控えておきたいからです。
ヒートシンクに取り付けたままではメーカー名や仕様がわからないのでネジを取ります。
それによると、「SUNON」という商品名が記載されれていました。型番は「KD1205PFB1」で、「DC12V、1.6W」という規格です。

swich マニュアルにも書いてあるように冷却ファンの下にプロセッサカードのスピード設定のスイッチが付いています。
「AGP Graphics」と「Gigabit Ethernet」では1.4GHz以外に1.25GHz、1.35GHz、非推薦だが1.5GHzに変更可能になっています。
一方、「Digital Audio」と「QuickSilver」では1.4GHz以外に1.267GHz、1.333GHz、非推薦だが1.467GHzに変更可能になっています。
 PowerMac G4/400のCPU載せ替え作業


いよいよCPUカードの取り外しです。
「AKB-MCG4-14」に付属のマニュアルは対象機種ごとに詳しい手順が書かれていますので間違えることはないでしょう。
オリジナルのCPUカードにあるヒートシンクを固定している金具2つをラジオペンチで外します。
金具を取ったらヒートシンクを上に持ち上げてCPUカードから外します。
original_cpu_1 ヒートシンクを取り外した後のオリジナルCPUカードです。
CPUカードを止めているネジ3つを取り外します。
CPUカード・コネクターから外しながらCPUカードを本体から外す。
original_cpu_2

original_cpu_3

PowerMac G4/400の本体から取り外したオリジナルCPUカードの表面(左上)と裏面(左下)。
CPUは「XPC7400」表と裏にある2次キャッシュメモリーはSAMSUNG製でした。

AKB-MCG4-14 あとは、「AKB-MCG4-14」をオリジナルCPUカードの代わりに載せ替えるだけ。CPUカード・コネクターへの接続に注意し3つのネジを止めます。極々簡単に作業は完了しました。
 結果
befoer

after

Apple純正の「Appleシステム・プロフィール」でオリジナルCPUカードと「AKB-MCG4-14」載せ替え後を比較しました。
「ハードウエア概要」内の「マシンの速度」が正しく、1400MHzと表示されています。
トラブルもなく載せ替えに成功したようです。

その後、しばらく使用していてもトラブルは発生していません。
起動スピードやアプリケーションのスピードは確実にアップしています。会社のPowerMac G4/1.25GHzに比較してどうであるかは、まだわかりませんが、まぁ、こんなモンでしょうか。
ただし、予想通りにファンの音が大きくなっています。この点は今後アキバで静音ファンを見つけて取り替える予定です。

 追記
CPUアップグレードカードの元は「Sonnet」と記載しました。しかし、どうも違うようです。
ネットを見ていたら「CYBER-THIEF」というwebサイトで私と同じに「AKB-MCG4-14」を購入した方のレポートが載っていました。そこでリンクされている「Other World Computing」のwebサイトのCPUアップグレードカードが秋葉館オリジナルそのものです。
でも、ドライバーソフトが不要というのが「Sonnet」のCPUアップブレードカードの特徴ですので、この「Other World Computing」が「Sonnet」からOEMしているのでしょうか?
本国で389ドルとなっていますから、日本語のマニュアルを付けたりして42,800円なら良心的な価格でしょう。