キリスト教はやくざの組だった!「仁義なきキリスト教史」が面白かった!

仁義なきキリスト教史

「おやっさん……おやっさん……なんでワシを見捨てたんじゃあ!」

で始まるユニークな1冊、「仁義なきキリスト教史」(架神恭介・著/筑摩書房)。
2,000年におよぶキリスト教の歴史をやくざの抗争史に置き換えて描いたエンターテイメント風歴史書です。

そもそも「仁義なきキリスト教史」はtwitterで知りました。Amazonのレビューを見たところかなり良い評価だったので図書館で借りました。

読んだ感想は素直に、
おもしろかった!
です。

キリスト教がやくざ組、セリフは広島弁

やくざなので宗教名が「組」になっています。ユダヤ教はユダヤ組であり、キリスト教はキリスト組です。
宗教に入っている人間は侠客。教祖は組長であり、教徒は舎弟になります。
旧約聖書の唯一神ヤハウェは大親分です。

キリスト教史をやくざに置き換えるのもユニークですが、登場人物(やくざ)のセリフがすべて広島弁と言うのも面白い点です。

「わしゃあ、イエス兄貴が自分でそぎゃあなこと言うとるところは見たこたあないけんの。じゃけんど…」
「兄貴、今日はどぎゃあな御用で…」

と言った感じです。
でも筆者曰く、広島県出身ですが、広島県の外れの福山市出身なので正確な広島弁ではなく福島弁が混じってしまっている可能性は否めない、そうです(^_^)

大筋では史実に沿ったストーリー

まぁ、このような事なので細かい個所を指摘して間違っていると言うのは適切ではありません。
それでも、キリスト教に詳しい人のレビューではエンターテイメントに脚色してありますが、大きな史実の流れは外していないとの事です。

クリスチャンでもなく聖書を端から読む気はまったくないけど、キリスト教の大きな流れを知りたい私のような人間には、読みやすく適している1冊です。
これを読んでキリスト教をもっと知りたくなったらもっと「まじめな」書籍を読めば良いでしょう。

各章の最後に著者の解説があります。
そこでこの部分はかなり話を作ったとか、この部分は史実でも意見が分かれているので今回はこの意見を取り入れたとか説明があります。
この解説があるので全体的にはエンターテイメントですが、ここでリセットできる構成になっています。

掘り下げて欲しかった点

このようにAmazonのレビューなら「4」の評価を与えても良いと思っています。
「5」ではなく「4」だったのは私が知りたかった点が2つ抜けていたからです。
それは、
旧約聖書から派生した宗派がたくさん合った中で何故キリスト教だけが世界に普及したのか
カトリックとプロテスタントの抗争
です。

ユダヤ教でもなくイスラム教でもなく何故キリスト教が世界宗教になったのか?
その過程が欲しかったです。
同様に、後年にカトリックとプロテスタントに分かれたキリスト教です。
その分裂する過程、その後の抗争も知りたかった点です。多少は書かれていますが、もっと掘り下げて欲しかったとの感想を持っています。

とは言いながら私がAmazonのレビューするなら「4」なので満足な1冊です!

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