秩父夜祭りに行って来た!

ギリ廻しが終わり出発する直前の下郷傘鉾。6台の中でもっとも大きい

毎年12月3日(大祭)に行われる「秩父夜祭り」
今年は土曜日だったので久々に行きました。

私が秩父夜祭りを好きな理由は、生まれ育った場所と言うことと、その祭り囃子(秩父屋台囃子)です。秩父囃子は腹に響く大太鼓が特長です。
「日本三大美祭」で秩父の夜祭りと同様に有名なのが京都の祇園祭です。京都祇園祭を見ましたが、私には上品過ぎて馴染めませんでした。やはり、秩父の百姓の祭りの方が私は好きです!

夜祭りというくらいなのでメインは夜ですが、昼間もいろいろと祭事をしているので私はお昼に西武秩父駅に着くように出発しました。

西武秩父駅周辺には食事できる所が少ない(ファミレスがあるがお昼時は混んでいる)のでコンビニでおにぎりを買って乗車。しかし、西武秩父駅に着いたら駅前のロータリーを進入禁止にして出店ができていました…
春の芝桜時期ではロータリーを進入禁止にしての出店はありませんので、これからも夜祭りの規模がわかります。
でも、美味しそうなメニューはなかったのでコンビニのおにぎりを買っておいて正解です。

メインの団子坂。こんなに急な斜面を数十トンの傘鉾、屋台を引き上げる!
メインの団子坂。こんなに急な斜面を数十トンの傘鉾、屋台を引き上げる!
団子坂を下から見上げる。より急斜面がわかる
団子坂を下から見上げる。より急斜面がわかる

おにぎりを食べてから、夜の引き廻しの下見を兼ねてメインとなる本町通り辺りをブラブラしながら秩父神社へ向う予定を立てていました。
通常なら西武秩父線の脇を通り御花畑駅の手前から本町通りに出れるのですが、夜祭りの通行規制で通れなくなっていました。
そのため秩父市役所(工事中)を回って御花畑駅の先から本町通りに出ました。

昼の曳き廻し

すると、秩父神社とは反対の矢尾百貨店方向に1台の屋台が曳き廻ししていました。「本町屋台(もとまちやたい)」でした。

達磨の刺繍が特長的な本町屋台
達磨の刺繍が特長的な本町屋台

ちなみに、秩父夜祭りの笠鉾、屋台は3日の夜だけでなく2日と3日の日中も市内を曳き廻ししています。
メインの3日夜は大幅な交通規制と多くの観光客がいるため自由に移動できません。また、見学できる場所が限られます(多くは歩道部分)。
このため、笠鉾、屋台の細かい所を見るため近くに行きたいのでしたら2日か3日日中に行くことをお薦めします。

本町屋台の曳き廻しが矢尾百貨店前で終わったので、秩父神社方面に進むと別の屋台が見えました。近づいてみると「中近笠鉾(なかちかかさぼこ)」でした。
中近笠鉾は秩父神社方面に進んでいましたので、中近笠鉾と並走しながら秩父神社へ向いました。

秩父神社方向へ曳き廻ししていた中近傘鉾
秩父神社方向へ曳き廻ししていた中近傘鉾
中近笠鉾。こんなに近くに近づけるのも昼間の曳き廻しだからこそ
中近笠鉾。こんなに近くに近づけるのも昼間の曳き廻しだからこそ

出店回り

中近笠鉾は本町交差点を直進したので、私はそこで外れました。
本町通りに出てすぐに屋台を2台追っかけたので出店を覗いていないことに気が付きました。やはり、出店で何かを食べないとお祭り気分にはなりません。そこで、ブラブラと出店を覗いて歩くことにしました。

何故だか、私が子供の頃から秩父夜祭りの定番だったのが「焼きまんじゅう」です。
「焼きまんじゅう」って秩父の名産ではなく前橋の名産です。でも、当時秩父では夜祭りでの出店でしか食べられませんでした。
なので、私の中では秩父夜祭りと言えば焼きまんじゅうになってしまいました(^^;)

焼きまんじゅうを食す

「懐かしの学校給食」のキャッチコピーがあったので、ついつい買ってしまった揚げパン

出店を見ながら歩いていたら「ベスト電器ヤオ秩父店」に「上町屋台(かみまちやたい)」が留まっているのを見つけました。

上町屋台は鯉の滝昇りの後幕が特長
上町屋台は鯉の滝昇りの後幕が特長

出店回りが終わったので再び秩父神社へ戻ったら、中近笠鉾が秩父神社へ入る所でした。

中近笠鉾。奥に見えるのが秩父神社
中近笠鉾。奥に見えるのが秩父神社

ギリ廻し見学の場所確保

秩父は盆地なので冬は底冷えがします。12月3日の夜祭りの時期もかなり寒い記憶があります。
しかし、最近は温暖化の影響なのでしょうか昔ほど底冷えする寒さにあったことはありません。
今回も防寒対策を万全にしてベンチコートを持っていきましたが、昼間はシャツだけでも十分なほど暖かかったです。日が陰った夕方以降もベンチコートを着れば十分。我慢できないほどの寒さではありませでした。
秩父で育った人間からすると、底冷えするよどの寒さでないと「秩父夜祭りらしくない」との感じてしまいます。

笠鉾、屋台のメインのひとつが秩父神社を出てすぐの本町交差点での「ギリ廻し」です。
秩父夜祭りのチラシの説明を参照すると、

[aside type=”normal”]屋台や笠鉾の方向転換は、てこの応用で持ち上げて回転させる「ギリ廻し」と呼ばれる場面です。重さ数十トンの屋台・笠鉾が大きく傾き、「玉入れ」と呼ばれる小太鼓のリズムに合わせ方向転換します。
[/aside]

とのことです。

昼間の曳き廻しを見学し、出店も見終わったのが16時近く。本町交差点を通るとギリ廻し見学のため観光客数人が場所取りをし始めた所でした。同時期に、警察官が交通規制場所を設定し始めました。

夕方にもならない内から場所確保で並ぶ。それにしても、凄い観光客の数!
夕方にもならない内から場所確保をする。それにしても、凄い観光客の数だ!

一通り用事も済み他に用事もないので私も並ぶことにしました。
まだ数人だったので本町交差点内側の最前列のベストな場所を確保できました。
ただ、ギリ廻しは19時前後からなので、それまで3時間ひたすら立って待たなくてはいけません
幸い、寒さは感じないのでその点では良かったです。
しかし、膝が悪い私は立ち続けると膝が固まって痛くなるので辛いのです。むしろ歩いている方が楽なくらいです。
でも我慢して待ち続けました。まぁ、今はiPhoneでtwitterを見たりして時間潰しには不自由しません。

メインの曳行開始

18時半過ぎに「御神幸行列」が始まりメインの夜祭りが始まりました。
19時位から秩父神社を出た笠鉾、屋台が本町交差点でギリ廻しを行い6台の笠鉾、屋台すべてが団子坂の御旅所に向って行ったのが20時でした。

上町屋台。夜になると提灯などが付き昼間とは趣が違ってくる
上町屋台。夜になると提灯などが付き昼間とは趣が違ってくる

何回も夜祭りに来ましたが本町交差点で固定して6台の笠鉾、屋台のギリ廻しを見続けたのは初めて。
良かったです!
次回この場所を確保する時は椅子を持参することにします。

ギリ廻しのシーンはほとんど動画で撮影しました。
ブログにアップした画像はそこから切り出したものです。そのため、解像度がかなり落ちます。見難い点はお許しくださいm(_ _)m

木を差し込んでテコの応用で屋台を傾けさせる
木を差し込んでテコの応用で屋台を傾けさせる
もっとも大きい下郷笠鉾。ギリ廻しのために大きく傾いている
もっとも大きい下郷笠鉾。ギリ廻しのために大きく傾いている
ギリ廻しが終わり出発する直前の下郷傘鉾。6台の中でもっとも大きい
ギリ廻しが終わり出発する直前の下郷傘鉾

本町交差点の交通規制が解除され見学者が移動し始めたので私も西武秩父駅に向けて歩き始めました。
でも予想通り、膝がガチガチに固まり、少し屈伸をしなければ歩けない状態でした(^^;)

西武秩父駅までの道は予想していたほどは混雑していませんでした。
西武秩父駅前の通りを通ると羊山から打ち上げている花火がよく見えたので少々花火見物をしました。

西武秩父駅近くから見た花火

西武秩父駅近くから見た花火

西武秩父駅近くから見た花火

21時近くになったので、そろそろ帰ろうと改札へ向うと改札方面が大混雑。単なる祭りの混雑ではないと感じたので駅のアナウンスを聞いたら、21時前に所沢駅付近で人身事故との事。
秩父夜祭りで帰る人が増える時間帯なのに…
ここで1時間近くも電車が止まったら混雑はどうなるのだろうと心配になりました。

すると、通常よりも早く30分ほどで運行し始めますとのアナウンス。
幸い、運転再開の電車に乗ることができました。でも、ダイヤが乱れているので下り方面の電車の通過待ち合わせに時間がかかり(西武秩父線は単線)所沢に着くまでにかなり時間が経っていました。
結局、自宅に帰って来たのは23時50分

本町交差点で場所取りをしたのが16時。自宅に着いたのが0時。その間、約8時間ほとんど立ちっ放し
さすがに疲れました…

でも、ギリ廻しも花火も見れたので満足で充実した秩父夜祭りでした!