年明け早々に、「Pogoplug」の使用を止めました。
実は、ここ数年利用していませんでした。でも、利用料金がまったくかからないのでそのまま放置していたのが実態です。
Pogoplugが登場した当時、今のようなクラウド環境がなく個人で同様の環境を作るにはNASを組まなければなりませんでした。そのNASの設定が一般には少々難しかったです。
そのような時代に登場したPogoplugは画期的でした。
Pogoplug Mobile本体にHDDを繋ぐだけでNASと同等に利用できました。容量は接続するHDDにだけ依存しするので理論上は無制限。
でも、もっとも魅力的だったのは利用料金がかからないことです。3,000円ほどで本体を購入すれば、接続するHDD以外はまったく無料。今でもこれだけ太っ腹のサービスはありません。
回線速度は十分ではありませんでしたが、コストパフォーマンスからすれば満足度は高かったといえます。
その後Dropboxなどクラウドサービスを提供する企業が増えました。当初は、不安定で容量も少なくPogoplugに比べデメリットばかりでした。しかし、クラウドサービス各社は使い勝手、利用料金、容量を徐々に改善。安定した環境を構築し数GBならば無料で利用できる価格体系となりました。
また、間違って削除してしまったデータも過去の履歴に戻り復元できる機能が搭載されたことで利便性でPogoplugを上回りました。
私はiTunesに保存されていた音楽データをPogoplugのHDDにコピーし外出先でも聴けるようにしていました。これも今では「Apple Music」や「Spotify」などストリーミングサービスが充実しPogoplugを利用する必然性がなくなりました。
そのような環境でも容量無限大はPogoplugのメリットでした。
でも、実際にPogoplugに接続しているHDDで音楽データ以外の容量をチェックしたら1GBにも達していません。これなら、Dropboxの無料版でも十分です。
私のDropboxはキャンペーンなどを利用して容量を増加したので無料版なのに現在は9GBまで利用できます。一時的なデータ共有容量としては十分です。
さらに、Pogoplugを提供しているCloudEngines社が今後Pogoplugサービスを強化するつもりはないのはミエミエになってきました。現状は、サービス停止を待つ状況といえます。サービス停止が数年先かもしれませんが、来月になっても驚きません。
このように現状なのでPogoplugの使用中止を決断。
Pogoplugのサービスを利用するためにかかったのは本体購入の3,000円ほどだけです。3,000円で数年間楽しめたのですから不満はありません。
さよなら、Pogoplug!