3日の夕方に悲しいニュースが入ってきました。
岡野俊一郎さんの死去です。
日本サッカー界でもっとも尊敬できる方だっただけに非常に残念です。
「フットボール批評」で連載していたインタビュー記事の写真からも少々心配していました。その連載も昨年後半から休止になっていたので心配していましたが、今回の報道によると、その頃から入院していたようです。
多くの報道は「元日本サッカー協会会長」となっていますが、私たちの前後の世代は、「三菱ダイヤモンドサッカー」の解説者であり、「サッカーマガジン」の海外記事の翻訳者です。
岡野さんの解説、執筆から私たちの世代はどれだけの知識を得ることができたか測り知ることができません。
また、今のように選手などに接する機会が限定さていない当時、試合後の選手へのサインや宿舎のホテルでの出待ちも自由でした。そこでは、岡野さんが海外チームの通訳をしている姿を何時も見ていました。
当時、アマチュアで赤字財政の日本サッカー協会にとって通訳を雇うこともできなかったので岡野さんの英語力とドイツ語力は重要でした。
岡野さんまでの日本サッカー協会会長は無給でした。その後は、有給になったのに日本サッカー界のことを真剣に考えていたのは岡野さんまでのアマチュア時代だったと感じるのは私だけでしょうか。
岡野さんは日本サッカー協会の会長を経験しましたが、本当は前面に立つのではなく黒子での役割に能力を発揮する方だったと思います。
アマチュア時代の協会の事務方や海外とのつながり、また雑誌、テレビで普及活動。どれをとっても岡野さんの功績を忘れることはできません。
合掌!