4月10日以降、日本の一部で突然ブームになった「Mastodon」。最初のキャッチコピーは「ポストtwitter」。
私は、13日くらいにtwitterで知りました。
私は、この手のモノには慎重で無闇に手を出しません。何故なら、IT関連は動きが速く、数年でクローズするサービスを今までたくさん見てきたからです。
折角蓄積したデータが数年で「無」になる経験もしました。無事に別のサービスに移行できれば良いですが、そのような恵まれたケースばかりではありません。死蔵するケースも多々あります。
ですが、このMastodonには、何故か引かれるモノがありました。
しかし、注目されてから時間が少なかったのでIT系ライターの方々も知識があまりなかったようで、当初の記事にはかなりの混乱が見られました。
まぁ、それほど急激に注目されたという事です。現在は、混乱も解決し分かりやすい説明がWebサイトにアップされていますので興味のある方はググッてください。
取り合えず体験しなくてはその可能性が見えないのでブームの火付け役の「mstdn.jp」にアカウントを作りました。ですが、最初はチンプンカンプン。
ホームとローカルタイムラインの違いは?
ローカルタイムラインと連合タイムラインの違いは?
ググリながら試行錯誤をしていました。
4月上旬から2週間の動きは、本当に目まぐるしかったです。
その後、次々にインスタンス(サーバー)が立ちました。各々かなり特化したカテゴリーのインスタンスが増えてきています。
パソコン通信の空気感
この頃、Mastodonに昔のパソコン通信のフォーラムの空気感を感じるようになりました。当時私が参加していたのは@niftyのパソ通です。
個別の部屋(かなりニッチなモノまで)があり、同じ趣味を持つ人同士が、お互いを尊重し合いながら議論をし、また助け合っていた空間が好きでした。
インターネットの時代になりパソ通が消滅してしまいましたが、パソ通を越えるサービスは出て来ませんでした。その原因は、オープンになることで雑音が増えてしまう弊害が大きかったと思います。また、パソ通ではシスオペがその部屋を管理し、荒れたりすることを防いでいました。
しかし、インターネットによるオープン化と管理者不在により、いわゆる「炎上」事案が増えてきました。つまり、言論の中身ではなく声の大きいユーザーが「のさばる」状況となりました。
その後、オープンではなくクローズ空間の「mixi」が登場し、@niftyのフォーラムの代わりになるかと期待しました。でも、残念ながら@niftyのフォーラムのような活発なコミュニティが見つからず、私は早々に退散。
その後に登場したのが「twitter」です。
twitterはオープンでありながらタイムラインに流れるのはフォローしたユーザーだけ。
当初は、「ランチなう!」などユーザーの日常の情報発信の場との説明されていましたが、しばらく使っていくうちに情報収集ツールとして最適でした。RSSのように情報を見に行かなくてもタイムラインに流れるので便利でした。一方で、140文字しかないので議論のツールとしては適切なツールではありません。
また、雑音が増えてきて良識あるユーザーから顰蹙を買う傾向が顕著になりました。それに対して適切な対応ができないtwitter本社も大きな問題でした。そのため昨今は、twitter離れも言われています。
そのような状況の中で出て来たのがMastodon。
数年前、twitterに大きな不満がなかった時期にMastodonが登場していたら、これほどの注目を得られなかったでしょうし、また、もっと後では別のツールが出て来てしまっていたかも知れません。
ハード的にも個人がサーバーを立てる敷居も低くなっている時期だったので個人インスタンスの設置も以前に比べ容易でした。
このように、環境からもMastodonの登場は丁度良いタイミングだったのではないでしょうか。
4月10日以降、Mastodonの回りではかなり早い動きが続き、2週間程でかなりニッチな個人インスタンスが立ち上がりました。
私的には、このような状況に接し、Mastodonに@niftyのフォーラムを感じました。
私が@niftyのフォーラムで所属していたサッカーとDTPは既に登場しています。これにApple関連が続けば私の参加していたフォーラムが再結成となります。
事実、twitterのタイムラインではほとんど見る事ができなかったDTP関連の情報がMastodonのDTPインスタンスでは頻繁に情報交換ができています。
DTPインスタンスではそれ以外(サッカーとかApple関連)のタイムラインが流れないので会話に集中でき見落とすことがありません。
また、知識を共有しているユーザーが集まっている事と、声が大きいだけの荒らしもいないので安心していられます。
でも、サッカーやDTPのインスタンスはまだまだ参加人数が少ないのが現状です。個人サーバーなので参加者を絞っている面もあるでしょうが、人数が増えより活発な議論の場になるともっと楽しくなるのではないでしょうか。
twitter好きの私も、2チャンネルから流れてきた単細胞ユーザーが増え、声が大きくなってている現状には大きな不満を持っていました。
Mastodonがtwitterの欠点を補う環境を構築してくれることに期待しています。
ちなみに、現在私が参加しているインスタンスは下記です。いずれもmonk2macのハンドルネームで参加しています。よかったらフォローしてください。
mstdn.jp
mastodon.cloud
pawoo.net
mstdn-football.jp
mstdn.voyage
manhole.club
dtp-mstdn.jp
urawareds.org
mstdn-ouj.org
soccrtdon.net
mbstdn.tokyo
mstdn.guru
catdon.life