中古で「AirMac Express MB321J/A」を購入しました。
この「MB321J/A」は、現行「MC414J/A」の一世代前の機種で、2008年から2012年発売とかなり古い時期のモノです。
いまさら何故、こんな古い機種を購入したかというと、AirPlay専用機にするためです。
AirPlay専用機とは何?
だと思います。
AirMac Expressは、小型の無線LANルーター。私にとってその程度の認識しかありませんでした。
しかし、そのAirMac Expressの3.5mmミニプラグ端子からオーディオアンプの外部入力のRCA端子につなぐと、Mac、iPhone(iPad)から無線でオーディオスピーカーを鳴らすことができるそうです。
これが、AirPlay機能。
会社での使用が目的
今回AirPlay機能を使用する場所は勤め先のオフィスです。
オフィスでは、いつも音楽を流しています。
音源は音楽CDです。
そのため、定期的にCDの入れ替えが必要です。
また、1日に8時間以上稼働させているため最近では、CDの読み取りエラーなども発生しています。
ここで私が考えたのが「Spotify」などの音楽のストリーミング配信サービスを流すことです。
これなら、入れ替えも、読み取りエラーも発生しません。
しかし、今あるオーディオ機器はかなり古いのでSpotifyに対応していません。
では、Spotify対応オーディオ機器を購入するとしたらどのくらいの価格なのかを調べたところ、オフィスでのBGMとしては高過ぎたので断念しました。
その後、いろいろ検討して出した結論が、AirMac Expresをオーディオ再生機として使用する方法です。
この方法の利点は、オーディオ機器の場所まで行かず、各自の使っているMac、PCやiPhone端末(ほとんどがiPhoneユーザー)から自由に操作できることです。
また、中古のAirMac Expressなら導入コストが3,000〜5,000円で済むのも大きい要因でした。
AirPlay専用機として使うなら「MC414J/A」でも「MB321J/A」でも同じ。なら、安いに越したことがないのでMB321J/Aにしました。
購入したのは、「Macパラダイス」というMacの中古を扱っているショップです。本体2,250円、送料570円、合計で2,820円でした(現行新品の1/3以下)。
AirPlay専用機の設定
AirMac Expressの無線ルーター機能を生かしながらAirPlay機能でオーディオ再生も可能ですが、条件によってはオーディオ再生が途切れたり安定しないことがあるそうです。
オーディオ再生を安定させるため、無線LANルーターの機能を殺しAirPlay機能に特化させるのがAirPlay専用機です。
AirMac ExpressをAirPlay専用機にするのは、私が知らなかっただけで裏技でもありません。
なので、具体的な設定方法は既にアップされている先達のWebサイトを参考にしてください。
ちなみ私が参考にしたWebサイトは下記です。
My Network Knowledge
初心者でもわかるように解説!AirMac Express のPPPoE設定とWi-Fi 設定
DIMENSION 2.00
AirMac Express を AirPlay 専用にする
Webサイトを参考にしてオフィスで設定をしようとしたところ、条件が異なり最初から躓きました。
なぜなら、オフィス内にWi-Fi環境がなかったのです…
今時、家庭内ではWi-Fiがあるのが当たり前。なので、Webサイトの掲載されている設定方法もすべてWi-Fiがあるのが前提でした。
まさか、Wi-Fi環境はないとは想定外でした。
AirPlay専用機にするには親機となるWi-Fi環境が必須です。
何故なら、ルーターからつながったWi-Fiにぶら下がる形にして、AirMac Express自身の無線LANルーターの機能を切るからです。
オフィスのサーバー自体は古くはないのでその機能はあるはずです。
しかし、IT関係に詳しい社員がいなかったことと、Wi-Fi環境を必要としていなかったことで設定していなかったようです。
ということで、現状のWi-Fiなしの環境でAirPlay機能をつかわなければいけなくなりました。
必然的に、無線LANルーター機能を生かしての運用になります。
「AirPlay専用機」としての運用は環境が整うまで暫し延期です。
音源のモノラル化
オフィスという場所柄、左右のスピーカーの中央で聴いていられるわけではありません。
全ての社員がどちらか片方のスピーカーの音をメインに聴いていることになります。
音源によっては音楽にならず音だけを聴いているケースも発生しているはずです。
例えば、60年代のステレオ録音が始まった当初のレコード音源は、ベースは右スピーカーからピアノは左スピーカーからなどの極端な音作りをしています。
そのような音源では、ピアノの音はまったく聞こえずベースの音だけがスピーカーから流れている状態です。
それなら、ステレオでなくモノラル出力の方が良くない? と思っていました。
でも、今あるオーディオアンプにはステレオとモノラルの切り替え機能はありません。
しかし、この問題もAirPlayを使用することで解決できました。
AirPlayはMacとiPhone(iPad側で)制御するため、MacとiPhone(iPad)側でモノラル化ができるのです。
方法は簡単。
Macなら「システム環境設定>アクセシビリティ」から「ステレオ・オーディオをモノラルとして再生」にチェック。
iOS端末なら「設定>一般>アクセシビリティ>視覚サポート」から「モノラルオーディオ」をオン。
これだけです。
まとめ
設定してから1週間経過しました。
私が提案しAirPalyを設置したので、その流れで私が音楽再生担当となってしまいました。
そのため、音源は私が契約している有料版の「Spotify」。送り出しはiMac です。
AirPlay専用機化は延期になりましたが、それが理由による不安定さは見られません。
また、音が途切れるなどの症状は発生せず、順調に音楽再生ができています。
オフィスでBGMとしての音楽再生なのでボーカルがない音源が適しています。
すると、クラシックかJAZZがメインになります。
JAZZは私のジャンルですが、BGMとなると「オーネット・コールマン」や「エリック・ドルフィー」などのフリー系は適さないでしょう。
一方、クラシックは私のジャンル外なので現在私のSpotifyのフォローにはありません。
なので、この連休に少しピックアップをしておくつもりです。