昨年暮れ、AppleがiPhoneの買い替えを促すためバッテリーの処理能力を制限する機能を搭載したとの噂が広まりました。
Appleは、「iOS 10.2.1」と「iOS 11.2」で搭載したのはバッテリー劣化による高負荷時に対応できないパーツ保護のためと説明。
しかし、広まったマイナスの噂は収束できず米国では訴訟も起きました。
発火爆発の事例で記憶に新しいのは、2017年「Samsung」の「Galaxy Note7」の発火・爆発事故です。それ以外にもバッテリー関連での発火事故は件数は少ないながら稀な事例ではありません。
発火爆発は、ひとつ間違えればユーザーの大怪我につながるので、それを防ぐための機能は必須です。
それゆえ、パーツ損傷による発火などが原因となる大きな事故を防ぐには必要な機能と私は考えています。
Appleは問題が大きくなったので、信頼回復のためとして希望するユーザーすべてにバッテリー交換費用を値下げし対応(税別で8,800円を5,600円に)するとリリースを出しました。
また、ユーザー自身がバッテリーの状態を把握できる機能も搭載すると明言。
今までは、ベッテリーの劣化が見られないと交換してもらえなかったのですが、この対応で誰でもバッテリー交換が可能となりました。
私が現在使っている「iPhone SE」もそのバッテリー交換費用値下げ対象機種となっています。
iPhone SEは、2016年5月に購入したのでそろそろ2年です。通常バッテリーは2年を経過すると劣化すると言われています。
そこで、交換依頼をする前に実際にはどのくらいバッテリー容量が減少しているのかを知りたくなりました。
するとApp Storeに「Battery Care」というアプリがあるのを知りました。
早速、iPhone SEとiPad Airにインストール。
測定した結果は、iPhone SEは92%(1,500/1,624mAh)、iPad Airは89%(7,900/8,827mAh)でした。
多少の誤差はあるにしても、iPhone SEはまだバッテリー劣化と呼ぶほどではありません。
iPad Airも、2014年10月に購入し3年半経過しているのに90%弱なのは優秀と感じました。
一方で、この結果から3年半も経過してバッテリーが90%を維持していては「iPadの買い替え需要は起きないのも無理ないなぁ」と思ったりしました。