ヴァヒド・ハリルホジッチ「前」日本代表監督会見!

ヴァヒド・ハリルホジッチ前監督会見(BSスカパー中継画像から)

27日16時から行われたヴァヒド・ハリルホジッチ「前」日本代表監督の会見をBSスカパーが生中継をしました。私は録画し、翌日に見ました。
ヴァヒド前日本代表監督の喋りが長く1時間の予定が1時間半になったのは予想通りでした(^_^)

今までJFA側(田嶋会長)からの説明しかありませんでしたが、この日のヴァヒド前日本代表監督の会見で両者の意見を聞けたのでサポーターとして、解任の顛末をより判断しやすくなりました。

その結果、わかったことは、

解任理由が示されていない
解任はサッカーの内容ではなく、政治的・派閥的理由だった

です。
会見場が日本記者クラブだったため、フリーのライターが入れませんでした。このため、質疑応答で突っ込んだ質問がメディアから出なかったのが残念でした。
サッカー記事で活躍しているフリーも入れる日本外国特派員協会(FCCJ)で何故行わなかったのか疑問が残りました。記者クラブ問題ですね!

解任理由がない

9日の会見で田嶋JFA会長は、ヴァヒド前日本代表監督解任の理由を「コミュニケーション不足」と話していました。
サッカー監督を解任するのに試合内容や試合結果でなく、コミュニケーションだけを理由にするのには無理があります。
9日の会見では話さなかったが、ヴァヒド前日本代表監督当人にはその辺りの説明はしたのだと思っていました。「日本人としての例を重んじる姿勢を示すためわざわざパリまで行った」と言ったのですから。
しかし、ヴァヒド前日本代表監督の会見で、本当にコミュニケーションだけを理由として解任したことがわかりました。
そして、誠意を示すと田嶋JFA会長が話していたのとは裏腹に、ヴァヒド前日本代表監督には青天の霹靂でまったく納得できない会談だったと話していました。

コミュニケーション不足での解任なんて、ヴァヒド前日本代表監督でなく世界でサッカー監督をしている誰に聞いても理解できないでしょう。

会見でヴァヒド前日本代表監督自身も試合結果で解任なら納得すると話していました。
今回同様の例として引用される、コートジボワール代表監督時代の解任にも言及していました。
コートジボワールの場合はサッカー協会ではなく大統領の権限で解任されたとの説明をサッカー協会から受けたとのこと。
ヴァヒド前監督も各国でクラブ監督や代表監督をしているので、サッカーだけでなく政治的な側面からも圧力があることは理解しているわけです。

つまり、ヴァヒド前日本代表監督はサッカー面だけでなく政治的な側面であってもキッチリとした説明があれば理解するとの姿勢です。
しかし、田嶋JFA会長からは、その説明がないので今回の解任に苛立っているわけです。理論的な欧州の監督からすれば当然です。

今までのJFAと代表監督の契約では、W杯アジア予選の突破とW杯本大会での結果が評価軸
仮にそれ以外の親善試合で結果を出す必要があるなら、事前に監督に説明をするべきです。それが世界の常識。
その結果、契約主の評価に達しない場合なら解任にも理由がつきます。

昨年12月のE-1選手権や3月のベルギー遠征が解任の理由とメディアからの報道が流れていますが、この日の会見でヴァヒド前監督自身にはそのような説明はJFAからまったくなかったことも判明。
代表監督に知らせず勝手に評価ポイントを設定し影で査定していたのでは誰も納得できません

ヴァヒド・ハリルホジッチ前監督会見(BSスカパー中継画像から)
ヴァヒド・ハリルホジッチ前監督会見(BSスカパー中継画像から)

田嶋JFA会長の責任

解任の決定をしたのは田嶋JFA会長自身だと説明していました。

最近のメディアの論調からヴァヒド前日本代表監督の支持が低くW杯本大会での惨敗も予想されていました。
田嶋氏としては、自分が推薦したわけでもない代表監督の結果により自分の評価が悪くなるのは許せない。JFA会長を勇退した後の天下り先の評価に傷が付くと考えたのでしょう。

前回も書いたようにヴァヒド前日本代表監督を呼んだのは、現JFA会長の田嶋氏ではなく前JFA会長の大仁邦彌氏と原博実技術委員長と霜田正浩氏です。

常識から考えればあり得ない、W杯本大会2ヶ月前の解任も、自分の経歴を護るためなら唯一残された選択肢だったのでしょう。
何故なら、西野新代表監督の元で惨敗しても、原因はヴァヒド前日本代表監督にできます。田嶋氏はこの結果が読めたので行動したが結果が伴わなかったと逃げられます。
万が一、グループリーグを突破したら、それは自分の評価にできます
どちらに転んでも田嶋氏自身の経歴には傷が付きません。
「日本サッカーのために」など、真っ赤なウソです!

日本へのリスペクト

JFAから理由もない解任をされながらヴァヒド前日本代表監督は会見で、日本および日本人に対して最大限のリスペクトをしてくれました。
私としては、こんな理不尽な扱いを受けたので二度と日本には来たくないと言われても仕方がないと思っています。

しかし、ヴァヒド前日本代表監督は会見の中でも熊本地震についても言及(いつもの通りバッチも付けていた)し、素晴らしい人格的の持ち主であることを示しました。
その姿勢を目にしてしまうと、より一層JFAの腐ったミカン(ネルシーニョ氏)体質が目立ってしまいました。腐ったミカン時も会長は、古河電工出身でした…

また、ヴァヒド前日本代表監督解任後の日本代表チームを応援して欲しいとのコメントも述べていました。

そのようなヴァヒド前日本代表監督には申し訳有りませんが、私的には田嶋JFA会長を許すことができません
そのため、5月のW杯壮行試合には、いちサポーターの抗議行為として現地観戦をしないことにしました。
もしかすると、W杯本大会の日本代表戦も見ないかも

更に、今後のJFAの対応によっては、田嶋氏が会長の間は日本代表の試合を観戦しないとの選択肢も視野に入っています

今回の田嶋氏の決定は長い間日本代表チームのサポーターだった私にそれ程大きな傷を負わせた事件です。

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【音声配信】サッカー日本代表・ハリルホジッチ前監督の会見に感じた「気持ち悪さ」▼清水英斗×荻上チキ▼2018年4月27日(金)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」)(清水英斗)