1970年代にライブハウスで活動してコアなファンを獲得していたシンガーソングライターの森田童子。
6月11日のツイートで同氏が4月24日に死去していたことを知りました。
当時からのファンは親しみを込めて森田童子、あるいは童子と呼んでいました。
改まって森田童子氏などと呼ぶのは違和感があるので、このブログでもファンのひとりとして童子と記載します。
私が所有していた童子のアルバムは、もちろんアナログLDレコードでした。
当時の音響システムは、MICROの糸ドライブのレコードプレーヤーBL-999、自作真空管のプリアンプとパワーアンプ、そしてALTICの604-8Hです。


その後、結婚、子育てなどでオーディオからはしばらく離れました。
久々に音楽を聴くようになった時、音響システムはCDとPower Mac G4+Soundsticksと昔とは大違いでこぢんまりとなりました。
アナログレコードが聴けない環境となっていたので気に入っていたアルバムをCDで買い直し。有名なアーティストはCDで販売されていましたが、マイナーなアーティストはCD化されていません。
童子に関しては1988年に一度CD化されたらしいです。
しかし、私がCDを買おうとした時期には廃盤。必死に探しましたが中古市場にも出回っていませんし、ヤフオクなどでも皆無でした。
唯一出回っていたのは高視聴率を取ったテレビドラマ「高校教師」で使われていたのを切っ掛けにベストアルバムとして発売された「ぼくたちの失敗 森田童子ベスト・コレクション」だけ。
でもこれって、ジャケットからもわかるように童子のアルバムではありません。
既に最初のCD化から20年近く経過していました。それ以降も童子の世界が共有される時代ではないので、再発売の可能性は限りなく小さいと諦めてました。
亡くなったことで注目度が高まり再CD化になるアーティストもいますが、マイナーな童子はそのような対象でもないので、その可能性も期待しませんでした。
ところが8月4日、ふと「森田童子」でググッていたら、童子のCDがヒット。
そのヒット先をアクセスしたら何と、
2016年7月にリマスタリングで再CD化されていました!
再CD化よりもコストが安い「Spotify」などのストリーミングでの配信に期待をしていたので、再CD化はノーチェックでした。
発売から2年が過ぎていましたが、幸いに在庫ありでした。もう、買うしかありません。早速Amazonでポチッしました。
パッケージCDを買うのは何年振りでしょうか? 少なくともここ10年以上は買っていません。
オリジナルアルバム全8枚
買ったのはオリジナルアルバム7枚とカセット発売のみだったコンピレーションをCD化した1枚。具体的にはオリジナルではない「ぼくたちの失敗 森田童子ベスト・コレクション」を除いた全アルバムです。
個人的には、初期のポリドールレコード時代の4枚が好きなのですが、この機会を逃したら、もう再発売はないと思い全オリジナルアルバムを購入しました。
下記が今回購入したオリジナルアルバムの8枚です。








早速、CDからiTunesに取り込み、久々に童子の曲を聴きました。
ところで、「Spotify」などのストリーミングの料金体系に馴染んでしまうと、パッケージCDって高く感じますね。8枚で2万円弱ですから…
ストリーミング約1年半分(私は学割対象ユーザーなので約3年分!!)です。
紙ケースにまでこだわって欲しかった
Amazonから届いたリマスタリング版CD。
オリジナルのアナログLPレコードを知っているファンからすると、CDの小ささとプラスチックケースは魅力を半減してしまうことを再確認しました。
昔、50〜60年代のモダンジャズ再販では、アナログLPレコードのイメージを味わってもらおうとの意図で、紙ケースでCDを発売した時期がありました。
小ささの欠点は拭えませんでしたが、紙ケースでアナログLPレコードのイメージは伝わってきました。
今回、リマスタリングまで手をかけたのなら、紙ケースにまでこだわってくれていたら、童子の世界をもっと身近に味わえたのにと思いました。
その点が、少々残念に感じました。