MVNOをIIJmioからUQ mobileに変更した経緯!

この程、iPhone SE回線を「IIJmio」から「UQ mobile」にすることにしました
理由は単にひとつ、

最近、IIJmioが遅くなったから!

です。
2016年5月に「iPhone SE」に買い替えをした後、MVNO回線をいろいろと検討しました。

UQ mobileを調べイオンモバイル+mineoにしたりしましたが、最終的に2016年10月からIIJmioにしました。

IIJmio契約後に測定した回線速度が当ブログにアップされていました。
お昼時は0.78Mbpsですが、朝夕の通勤時間帯は11〜27Mbps!となっています。

IIJmioの回線速度測定。朝の通勤時間帯。約11Mbpsと十分な速度
IIJmioの回線速度測定。朝の通勤時間帯。約11Mbpsと十分な速度
やはり、お昼の時間帯は激重になる
やはり、お昼の時間帯は激重になる
IIJmioの回線速度測定。夕方の通勤時間帯。約27Mbpsと驚きの速度
IIJmioの回線速度測定。夕方の通勤時間帯。約27Mbpsと驚きの速度

現時点から見ると、間違いではないかと思う回線速度です。
しかし、現在は、朝夕の時間帯は数Mbpsしか出ません

現在、朝の回線速度は1〜2Mbps
現在、朝の回線速度は1〜2Mbps
もともと遅いお昼休みは0.5Mbps前後
もともと遅いお昼休みは0.5Mbps前後
夕方の回線速度は2Mbps前後
夕方の回線速度は2Mbps前後

twitterのツイートにある画像の表示もかなり待たされる状態です。
タップして画像を別画面で見ようとすると、数十秒待っても表示されない場合も多々あります。
私がiPhone SEで使うメインSNSがtwitterなので、その画像が表示されないのは、かなりのストレスとなっています。

そのような経緯でMVNO回線の乗り換えを考えました。

LinksMateを検討

IIJmio契約から約2年。
サポート体制などはMVNOでもっとも評価されているので、IIJmioから乗り換えをすることは考えていませんでした。
そのため、現状のMVNOの動向がまったくわかりません。

乗り換えのため、改めて各MVNO業者の回線速度、およびサポートの評価をチェック。
UQ mobileの回線速度の評価が相変わらず高いのは、MVNOを追っ掛けていなくても目にしています。
もっとも個人的には、auのサブブランドのUQ mobileをMVNOに加えて良いのかとの疑問はありますが…

朝の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)
朝の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)
昼の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)
昼の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)
夕方の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)
夕方の回線速度調査(モバレコ/18年9月第2週より)

UQ mobile以外のMVNO業者の中で回線速度が目立ったのが「LinksMate」
本来ならMVNOの範疇に入らないUQ mobileに迫る回線スピードを示しているのは驚異的です。
UQ mobileはau回線に対してLinksMateはdocomo回線。docomo回線で回線速度優先で決めるのならLinksMateになります。

1年前に参入した「LinksMate」は激速で注目!
1年前に参入した「LinksMate」は激速で注目!

LinksMateは、2年前にはまったく聞かなかったMVNO業者です。
調べたら、サービス開始が1年前でした。また、他のMVNO業者と異なりゲームに特化したMVNOとの位置付けです。

今流行りのカウントフリーがSNSだけでなく多くのゲームにも適用されています(オプション扱い)
どんなにゲームをしても容量は消費されないのがウリ。キャッチコピーでは通信量90%オフと謳っています。

ゲーム関連もカウントフリーが売り!
ゲーム関連もカウントフリーが売り!

私はゲームはまったくやりませんが、回線速度がダントツになら選択肢のひとつになります。

通常のMVNOはキャリアからの回線契約量を無駄のないようギリギリにしています。
そのため安く提供できるのです。それ故に、お昼休み時など利用が集中する時間帯には回線スピードが激重になってしまうのはしかたがない部分です。
回線契約量を増やせば早くなるのはわかっています。しかし、そうなると安価では提供できなくなります。そこが、MVNO業者のジレンマです。
ユーザーとしては、価格を取るか(MVNO)、回線速度を取るか(キャリア)の二者選択です。

そのような経済構造の中で、LinksMateが何故爆速な回線速度を維持できているのか調べました。

データ回線の料金は平均的価格
データ回線の料金は平均的価格

LinksMateは単独の会社ではなく、親会社がゲーム配信会社「Cygames」。その親会社が「サイバーエージェント」でした。強力なバックボーンがいたわけです。

さらに、Webサイトの情報によるとゲームに特化しているので、親会社の「Cygames」や「サイバーエージェント」からキックバックがあるらしいです。
つまり、MVNO単独で黒字にする必要がなくキックバックを踏まえての経営をすればよいのです。そのため、他のMVNO業者よりもdocomoからの回線契約量が多くし速度の維持できるようです。
納得です。

そこで、LinksMateに興味を持ち具体的な回線プランや詳細項目をチェックしました。するとデメリットが見つかってきました。
私が感じた最大のデメリットは他のMVNOにはない事務手数料が多くあることです。

事務手数料で高額になる落とし穴があった!
事務手数料で高額になる落とし穴があった!

通常、MVNOの場合は初期手数料(エントリーパッケージで発売)3,240円(税込)のみで解約時には料金は発生しません。
しかし、LinksMateでは解約時に「SIMカード削除事務手数料」として3,240円(税込)が発生します。

また、多くのMVNOではエントリーパッケージをキャンペーンで安くしています。
例えば、IIJmioでは「1円キャンペーン」を定期的に行っています。UQ mobileはAmazonで常時500円で販売しています。
一方、LinksMateでは、この手のキャンペーンはほぼないとのこと。

契約時、解約時での料金負担を考えるとLinksMateを短期間で解約すると大きな料金負担が発生します。短期でも解約できるのがMVNOのメリットのはずなのに、その点が規制されるのは少々納得いきません。

もしLinksMateで契約する場合は、iPhone SEとiPad Airがあるので契約は2台分必要です。その内容でシュミレーションをし確認してみました。
契約内容は、1回線契約でSIMカード1枚追加です。

契約時
 新規契約事務手数料 3,240円
 SIMカード追加 3,240円

解約時
 SIMカード削除事務手数料 3,240円×2

合計で、12,960円にもなります。

一方、UQ mobileの場合は、もちろん解約時に手数料が発生せず、エントリーパッケージは1枚500円(Amazon)。2台でも1,000円(税込)だけです。
その差は11,960円!
かなり大きな違いとなります。

iPhoneもiPadも動作確認している
iPhoneもiPadも動作確認している

また、親会社が東証1部上場の「サイバーエージェント」とは言え、今後もこの回線速度が維持される保証はありません。それ以上に、ゲームとの相乗効果がなければMVNOを手放す(身売りなど)心配もあります。
その点、MVNOの老舗IIJmioやauのサブブランドのUQ mobileは長期的な観点からみたら安心できる業者です。

私は、回線速度には魅力を感じましたが、高額な事務手数料と今後の安定した経営に不安があったので、なかなか契約に至ることができませんでした。

UQ mobileを検討

再度「UQ mobile」を検討する!
再度「UQ mobile」を検討する!

LinksMate以外で検討したのはUQ mobile。
UQ mobileについてはiPhone SE購入後に一度検討しました。

UQ mobileのもっとも大きな特長は、回線速度です。
2年前も現在も、どのような調査でもUQ mobileの早さは際立っています。

それは、UQ mobileが一般的なMVNOではなく、auのサブブランドだからです。
他のMVNOとは資金力や立ち位置がまったく異なります。

その良い例がテレビCM。
MVNOや格安スマホと言ってもまったくわからない人(家族や会社の社員)でもUQ mobileは知っています。
つまり、それだけ地上波でCMをガンガン流しているということです。
通常のMVNOでそんなに広告宣伝費をかけたら大赤字になってしまいます。
auがどんなに否定しようが広告宣伝費などをみれば、auからキックバックなど何らかのサポートがあるのは明らかです。

2年前UQ mobileと契約しなかったマイナス面は2年経過した今でも変わっていません。つまり、

・高速データ回線には3GBしかない
・iPhone SEとiPad AirでのSIMカードに互換性がない

です。

データ回線に3GBしかないのは変わらず...
データ回線に3GBしかないのは変わらず…

データ回線3GBに対しては解決策を見出しました。
「IIJmioの「ライトスタートプラン」が11GBになった」で経験したように、別のMVNOを使用しUQ mobileの回線を1ヶ月寝かせておくことです。
UQ mobileも翌月繰り越しサービスがあるので1ヶ月寝かしておくと翌月には6GBになります。
2枚のSIMカードでこれを繰り返すと毎月6GB使えます。

私の月間使用パケット容量は4〜5GB。
契約即利用してしまうと半月ごとにSIMカードを差し替えなければなりませんが、1ヶ月寝かせておけば6GBになるので差し替えの手間が半分になります。
表に表すと下記のようになります。

 10月11月12月1月
IIJmio11GB
UQ mobile013GB6GB3GB6GB
UQ mobile023GB6GB3GB

一方で、iPhone SEとiPad AirのSIMカードの互換性がないのは改善されていません
互換性があれば、iPad Airを外出先で使うのは月に1〜2度だけなので、寝かせSIMカードをiPad Airに挿しておいて運用するつもりでした。

現在、iPadの記述がまったくない「UQ mobile」
現在、iPadの記述がまったくない「UQ mobile」

他のMVNOはすべてひとつのSIMカードで対応できるのに何故UQ mobileは対応できないのでしょうか?
au回線だから?
でも、mineoなどは大丈夫のようですが…

つまり、UQ mobileにした場合、iPhone SE用に契約したSIMカードをiPad Airに流用はできませんから、iPad Air用に別途契約が必要になります。
もっとも、UQ mobileは同時契約は2回線までなので、互換性があったとしても3回線はタイムラグ(3回線目は90日後)が発生します。

LinksMateとUQ mobileの比較検討

正直、LinksMateは高額な事務手数料のほかに、MVNO参入間もないので長期的に大きな不安があります。

mineoも参入当初は回線速度が早いので評判になりました。
しかし、評判になりユーザーが増えてくると回線速度の早さが徐々になくなり、現在はIIJmioなどと同程度になってしまいました。

LinksMateはMVNO参入1年間は爆速だったようですが、私が気が付く位ですからゲームをやらないでも回線速度目的で契約するユーザーが増えることが予想されます。
いくら、親会社からキックバックがあるとはいえ、想定以上の赤字が出たら見直しが入るのは予想されます。

遅くなったからといって解約事務手数料があるから他のMVNOのように簡単に乗り換えられないのは、上記で述べたとおりです。
これって、キャリアの2年縛りとは別の意味での縛り契約ですよね。

なので、心情的にはauのサブブランドでの長期的な回線速度の速さの維持があるのでUQ mobileにしたいところです。
しかし、iPhone SEとiPad AirのSIMカード互換性の問題が解決しないと乗り換えできません。
解決できないなら、回線速度が落ちないよう願いながらLinksMateに乗り換えすしかありません。

脱獄アプリ「New Curses」で問題点を解決

なかなか、解決策が見つからず悩んでいた時、予想外のところから解決策が見つかりました。
それは、脱獄アプリ「New Curses」です。

iPhone SEとiPad Airが脱獄環境だということに関してはこのブログでも何度も記事をアップしています。
その脱獄環境で「App Store」のようにアプリをインストール役目を担う「Cydia」に、最初からテザリング機能を開放するアプリが入っていることを知りました。
長いこと脱獄囚になっていますが、今まで必要がなかったので、まったく知りませんでした。

予想外なところで脱獄が役立ちました!

このNew Cursesは、キャリアが不当にテザリングをオフにしているのをオンにするだけです。
New CursesがUQ mobile環境で動作すれば、テザリングでiPad AirをLTE回線につなげられますので、問題が解決します。

現在、UQ mobileでは「Try UQだぞっ」というキャンペーンを行っています。
これは、15日間UQ mobileのSIMカードを無料貸し出しするものです。
MVNO初心者の不安で多いのがキャリアとの回線速度の差だと思います。
このキャンペーンを利用すれば、自分の使用環境での回線速度をチェックできます。
回線速度に自信があるからできるUQ mobileだからこそできるキャンペーンです。

「Try UQだぞっ」キャンペーン!
「Try UQだぞっ」キャンペーン!

私はこれを使用しテザリングの動作確認をしようと考えました。
ちなみに、UQ mobileのショップでは、初代iPad Airはnano SIMカードとの説明を受けました。

SIMカード1枚だけなのでレター便のようなポスト投函で来るのかと思っていたら大きな袋で来ました。
中身はほとんどクッション材。SIMカードは中央に鎮座していました。

SIMカード貸し出しの梱包
SIMカード貸し出しの梱包

早速UQ mobileのSIMカードをiPad Airに挿しました。
しかし、しばらくしてもau回線はオンになりません
念のため、以前提供されていたiPhone用のプロファイルをインストールしましたが、やはりダメです。
iPad Air2だとこのプロファイルで動作するとの情報がありましたが、iPad AirとiPad Air2の間には大きな差があるようです。

お試し回線が開通しなかったため、テザリングの確認はできませんでした
いずれにしても、iPad AirでUQ mobileのSIMカードは使えないとわかったので、iPhone SEで契約し、契約後New Cursesに期待するしかありません。

UQ mobile2回線契約を決断!

以上の経緯により、安心感があるUQ mobileに乗り換えることにしました

さて何時から乗り換えるか。
UQ mobile契約の最初の1ヶ月は寝かせる必要があるため、9月末契約だと10月が寝かせ期間で、11月から運用となります(上記の表)。すると今から1ヶ月半も先になります。
少々長過ぎます。
そこで、結論が出た直度にエントリーパッケージをAmazonから購入し契約の申し込みをおこないました。
初月は、日割り計算になるので15日契約になれば9月分の翌月繰り越しは1.5GBです。
通常月間4〜5GBなので4.5GBあれば1月間持ちます。
この手順なら、10月からUQ mobileに乗り換えられるので、表よりも半月短縮できます。
2枚目は10月に寝かせ、11月に6GBになったところで運用です。

10月にUQ mobileに乗り換えたら実体験レポートをアップします。
さて、10月から回線速度が早くなることに期待しています!