「邪悪になるな!」
Googleが登場した当初鮮明に覚えているのが
邪悪になるな!
のフレーズです。
当時、Appleはどん底。Microsoft一強の時代です。
この「邪悪」がMicrosoftを示しているのは明白でした。
Appleが当てにならない時代、GoogleにアンチMicrosoftとしての望みをかけていたのは事実です。
今までにない検索レベルの高いサーチエンジンを搭載して登場。その後もGoogle Mpas、Gmailなどを矢継ぎ早にリリースして、急速にユーザーの支持を集めました。
「邪悪にならない」との社訓にも惚れ、新しく登場するGoogleのサービスをその都度使っていきました。
当時のGoogleは、キラキラ輝いていました!
それから20年。
「邪悪」の対象だったMicrosoftには当時の力はなく、どん底だったAppleが企業価値米国No.1となりました。
そして気がつけば、20年前にアンチMicrosoftで期待の星だったGoogleが、Microsoftに代わり「邪悪」になっていたという笑えない現実が出現していました。
その転換点は、いくつかあります。
ひとつは、テキスト広告から画像広告と動画広告への拡大した事。
Googleの創業者のLarry・Page氏とSergey・Brin氏は、当初テキスト広告さえ拒否していたと言います。
しかし、会社を拡大するため嫌々妥協しました。でも、Webサイトの内容を第一に考え画像広告と動画広告は拒否しました。
Google登場以前は、画像による派手なバナー広告などでWebサイトの記事が埋もれてしまい、どちらが主かわからない状態。
それを、Googleがテキスト広告だけに限定したお陰でWebサイトが大変見やすくなりました。まさに、主役が主役として存在できる環境となったのです。
しかし、その後Googleが掟を破りテキスト広告だけでなくバナー広告として画像や動画広告を取り扱う事となりました。
その結果が今。
結局、Google登場以前に戻り記事が広告に埋まってしまい主役が埋没してします。
画像広告や動画広告を否定し記事を主役にしていたから支持していた私にとって、Googleからの最初の裏切り行為でした。
次の裏切りがAndroidの開発です。
モロ、iPhoneのパクリ。
Macintoshに対するWindowsと同じ図式です。
まして、それを開発した会社のCEOが当時Appleの取締役に在籍していました。取締役なので通常は入手できないiPhoneの深い情報まで得ていたことは確実です。外部に漏らしてはいけない情報を元に自社で開発。それは、Steve Jobs氏が起こるのも当然!
最後の決定打となったのが、ここ数年に渡り繰返し問題となっているユーザーの個人情報の収集です。
以前からGoogleのアカウントで紐も付けされていてユーザーの個人情報がGoogleに収集されているのは明らかな事実でした。
しかし、「邪悪ならない」との社訓を信じた上で、サービスの質の高さとのバーターに多少の個人情報はしかたがないとの認識でした。
ところが、ここ数年Googleの個人情報の収集が度が過ぎているのではないかとの疑念が高まってきました。
今年10月には「Google+」の情報流出と隠蔽が出て来ました。
ここで大きな問題になったのは情報の流出ではなく隠蔽です。
3月に状況を把握していたのに半年間も公表しなかった点を激しく避難されました。
企業の危機管理マニュアルからしても情報流出よりも隠蔽の方がマイナス評価が高くなります。
もちろん情報の流出がないのがベストですが、万が一流出したら即座に公表するのが企業として正しい姿勢です。
隠蔽など「邪悪」そのものです。
また、Googleに取得された個人情報に不安を感じたユーザーが履歴をすべて削除しようとしたところ、ユーザーサイドではすべてを削除する権限がなないことがわかりました。
無料で利用させてもらっているのですから、多少の個人情報が取得されるのはしかたがないと多くのユーザーは思っているはずです。
しかし、アカウントを削除する際にすべての履歴の削除する自由を奪うのは健全ではありません。
このような極度に強くなった個人情報の収集に制限をかけ、情報を個人も戻す動きがEUで今年の5月に施行された「GDPR(一般データ保護規則)」。
Google、Facebookなど米国の大企業による個人情報収集による企業の利益アップを止め、個人に情報の決定権を持たせるのがその狙いです。
「邪悪にならない」を社訓から外したGoogleがこれに意義をとなえたのも納得です。
このような昨今の動きを見ると、Googleを今後も使い続けるのはリスクが高くなるばかりと感じました。
そこで、Googleから離れるように決意しました。
Googleからの避難先はAppleにしました。
Appleは個人情報を企業利益に使わないと明言しています。過去のAppleの動きをみても個人情報を使いビジネスをする必然性はありません。
IT大企業の中で個人情報に関してもっとも信頼できるのは、現在では唯一Appleです。
そこで、Googleで利用していたサービスをAppleに乗り換えることにしました。
とは言っても、20年近くGoogleのサービスを使い続けているので全てを乗り換えられるとは思っていません。
移行できるサービスから徐々に作業をしGoogleの依存度を減らしたいと考えています。
Googleで利用していたサービスをリストアップしたら下記のようになりました。
・Maps
・Fots
・Calendar
・Draive
・Gmail
・検索
Maps/Fots/Calendar/Draive
「Maps」「Fots」「Calendar」「Draive」の4つの移行は簡単でした。
中でも「Fots」「Draive」はほとんど使っていませんでしたから僅かにあったデータを削除すれば完了です。
「Fots」はリリース当初に、使い勝手を試すためアップしましたが、私にとって利用シーンがなかったので、その後は放置したままです。
「Draive」は、外出先のiPhone SEやiPad Airでも情報を共有できるメリットがあるので使っていました。
しかし、その後「メモ.app」を外出先でのToDoを含めた情報共有ツールとして使い始めたので、それ以降は使用するシーンも少なくなっていたので、止めても被害はありません。
「Calendar」は「カレンダー.app」、「Maps」は「マップ.app」と各々Apple純正があるので移行は簡単です。
「マップ.app」もリリース当初の悲惨な状態からは脱して、使えるレベルまでは到達したようなので、大きな問題ないと思われます。
ただし、「Maps」は過去にピンを立てた「マイマップ」があるので、その部分の移行は後日になる予定です。
Gmail
Gmailの移行は手こずりました。
大きな問題だったのは、スパムメールとフォルダ分けです。
当初、純正の「メール.app」にしましたが融通が効かないので、早々に今まで使っていたメーラー「Spark」直受けにしました。
すると、スパムメールが大量に来てしまいました。
正確には、以前からスパムメールが来ていたのですがGmailのスパムフィールターが優秀で、すべて処理をしてくれていたのです。
Gmailを通さなくなったことでそのスパムメールがモロに表に出てきたわけです。
メールサーバー側で対策しても、「Spark」側で対策しても大量にスパムメールがそれを回避して届いてしまいます。
毎日何十通もスパムメールの削除をしなくてはいけなくなり、スパムメールの間にある通常のメールを見落とす恐れが出てきました。
改めて、Gmailリリース当初から高く評価されていたスパムフィールターの優秀さに脱帽しました。
また、Gmailではユーザー独自でフィールターを作りラベル付けが簡単にできました。
この機能によりメルマガは受信ボックスに入れないで既読通知をせず「メルマガ」ラベルに入れるなどにしていました。
Gmailでは当たり前に使っていたこれらの機能が「Spark」には搭載されていません。
その結果、使い勝手が悪化しました。
これら、2つの問題点を解決するため2週間程費やしましたが、満足するまでに改善することができませんでした。
現在、緊急なやり取りをメールですることはありません。それでも、かなりストレスが溜まる状況に陥りました。
そのため、しかたなくGmailに戻すことにしました。
Gmailを10年以上も使っていると、その使い勝手に馴染んでしまっているのでしょうか。
急がず、今後時間をかけてGmailの代替えを探す方向にしました。
検索

Googleの大元となる検索。
世界的にGoogleを使うのを止めようとのことで「No More Google」とのWebサイトがありました。
このページにGoogleのサービスから移行するための代替えがサービスが掲載されています。

検索に関しては「あなたを追跡しない検索エンジン。」と言うことで「Duck Duck Go」が紹介されています。
Googleの検索機能はそれ以前を知っているユーザーからすると神のような存在でした。
でも、これが個人情報収集の大元でもあるわけです。
まだ、「Duck Duck Go」を試していませんので、試しながら代替えになるのかを把握したいと思っています。
まとめ
Googleからの移行はまだ道半ば。
今度も長く続く闘いとなりそうです。
自分を守るのは自分で行動するしかありません。
諦めることなく引き続き行動していきます!