今回、約1ヶ月で完全Bluetoothイヤホン(以降TWS)を4機種視聴しました。
内訳は、「SoundPEATS」2機種、「QCY」と「Dudios」が各1機種です。
それを踏まえて、まとめてみました。

4機種とも共通しているのが充電ケース出し入れで電源オン・オフ、Bluetooth5.0、両耳&片耳対応です。
それ以外で主なスペックを表にしました。
機種名 | Truengine | Q32 | T1 | Zeus TWS |
価格 (Amazon価格) | 5,580円 | 5,299円 | 3,980円 | 4,999円 |
AACコーディック | ○ | × | ○ | × |
本体音量調整 | ○ | × | × | ○ |
本体重量 (メーカー発表値) | 5.2g | 4.7g | 5.0g | 4.6g |
バッテリー容量 | 500mAh | 2,600mAh | 380mAh | 500mAh |
連続再生時間 | 14時間 | 80時間 | 20時間 | 18時間 |
「Amazon」での実売価格は「SoundPEATS」と「Dudios」が5,000〜5,500円、「QCY」が4,000円となっています。
本体重量は5.0g前後で大きな差はありません。
違いがあるのはAACコーディックと本体音量調整の可否です。
音質にこだわるのならAACコーディック対応している「SoundPEATS」の「Truengine」か「QCY」の「T1」になります。
とは言っても、所詮「iPhone」での視聴です。まして、「iTunes Music」や「Spotify」のストリーミングでBluetoothを経由したら「原音再生」などは無理。100点満点で20点だったのを30点にする程度の違いなので、こだわり過ぎないのが正解です。
むしろ気にしたいのは、日々の使い勝手につながる本体音量調整機能の可否だと思います。
使ってみるとわかりますが、本体側に音量調整がないのは結構不便です。
曲によって音量が違いますし、外部の騒音によっても音量調節が必要になります。
その都度、「iPhone」を取り出さなくてはいけないのは手間。本体側に音量調整が付いて手間要らずなのは「Truengine」と「Zeus TWS」です。
つまり、本体音量調整がありAACコーディック機能もあるのは「Truengine」だけなので、両方の機能を希望するなら「Truengine」一択になります。
このように、優位性が高い「Truengine」ですが、弱点もありました。
他の機種は充電ケースから取り出し、耳に装着するまでの間にBluetoothに接続完了になるので、即音楽を聴けます。
しかし、「Truengine」だけはコネクト完了までに時間がかかります。
他の機種は「コネクト」の音声通知だけ。それでBluetoothが完了します。ところが「Truengine」は「ペアリング」との音声通知がまずあります。これは左右の本体が接続されたことを通知していることのようです。ここまでの時間が、他の機種の「コネクト」と同じくらいの時間を要しています。
そこから30秒程かかって、やっと「コネクト」との音声通知があります。
正直、遅過ぎます!
他の機種が同じくらいの時間で完了するBluetooth接続に、何故30秒も遅くなってしまうのでしょうか?
他のスペックが良いだけに残念です。次回の改良版では、その点を改善して欲しいと思っています。
充電ケースのバッテリー容量は380〜500mAhが多い中で、「Q32」は2,600mAhと大容量。このため、連続再生時間が80時間! 他の機種が14〜20時間なので約4倍以上です!
充電ケースの大きさや重さではそれほどの差を感じませんので、連続再生時間を重要視するなら「Q32」がお薦めです。

ですが、イヤホンとしての評価のメインは音質です。
一方で視聴する音楽のジャンルや周波数特性の好みがあるので正解がひとつではありません。そのため、レビューはその個人の主観です。
それを前提にして私のランク付けをしました。
1位 Truengine
2位 Q32 T1
4位 Zeus TWS
音質的に低音域がブースト過ぎる「Zeus TWS」は私の中では評価が低くなります。「Q32」と「T1」はほぼ同じです。
それに対して「Truengine」は、高音域がキレイです。「Truengine」の売りの「高音域専用ドライバー」の効果なのでしょうか?
刺激的ではなく高音域が再生されているので私は「Truengine」を1位にしました。
また、Bluetoothイヤホンでお気に入りだった「fainal」イヤーピースと今回視聴した4種類のTWSとの相性が良くなかったのが意外でした。
もっとも「Truengine」以外は純正イヤーピースしか使えません。なので、純正以外のイヤーピースは諦めイコライザー調整でベストのポイントを探るのが現実的かと思います。
その意味からも、TWSではイコライザーアプリの使用は必須です。
購入しやすい価格帯のTWSは、まだこれからスペックアップが望めそうなので、半年後、1年後の新製品にも期待をしています。