9月上旬に購入した「SAMSUNG」のSSD「860 EVO MZ-76E500B/IT」(以降SAMSUNG・SSD)に「macOS Mojave」のテスト環境を作りいろいろとチェックをしました。
その際に、懸案だったbrotherのカラーレーザープリンター「HL-3170CDW」のドライバーが10月末予定通りにリリースされました。
「macOS Mojave」へのアップデートの環境が整いましたので、少々遅れましたが本番環境の「Mac mini 2012」へ「macOS Mojave」をアップデートを行いました。
事前に、「Carbon Copy Cloner(以降、CCC)4」は「CCC 5」に、「Parallels Desktop 11」は「Parallels Desktop 14」に、それぞれアップデートを済ませてあります。
「macOS Mojave」をクリーンインストール
前回は、上書きインストールにするかクリーンインストールにするか迷っていました。
しかし、「El Capitan」環境から3年以上経過していることと、事前チェックで現環境でのアップデートはできないと判明したので新規クリーンインストールすることにしました。
手順は下記の通りです。
・「CCC」で「Macintosh SSD_CCC」と「Samsung SSD」へバックアップ
・「Samsung SSD」を起動ディスクにする
・「Macintosh SSD」を「ディスクユーティリティー」で消去する
・USBメモリーにコピーした「macOS Mojave」インストーラーから「Macintosh SSD」に新規インストールする
・「macOS Mojave」の「移行アシスト」で「Samsung SSD」のバックアップデータを移行する
具体的には、「Mac mini 2012」内の「Macintosh SSD」を一度マッサラにするため、「SAMSUNG・SSD」に「Mac mini 2012」の現環境データ(「Macintosh SSD」)をコピーします。
また、外付けHDD「Macintosh SSD_CCC」にもバックアップを取ります。
万が一の場合に備え2ヶ所にバックアップを作りました。
コピーが完了したら「SAMSUNG・SSD」を起動ディスクにし作業をします。
まず、「ディスクユーティリティー」で「Macintosh SSD」を消去。
その後、以前作ったUSBメモリーの「macOS Mojave」インストーラーから「Macintosh SSD」に「macOS Mojave」を新規インストール。
この新規インストールに1時間弱かかりました。
新規インストールが完了すると「移行アシスタント」が起動してデータの移行をどうするか聞いてきます。
「SAMSUNG・SSD」を元データとするので「情報の転送方法を選択してください。」の「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択し「続ける」をクリックします。
「転送する情報」の「その他のファイルとフォルダ」が何を意味しているか不明です。
Googleで検索しても具体的に書かれているのにはヒットしませんでした。
私ひとりならゴミのような無駄なファイルがあるようなので削除するところですが、家族のユーザー情報もあるので安全策を取り、初期状態のすべてがチェックが入った選択で進みました。
私の場合、「移行アシスタント」ですべての作業が完了するまで約4時間かかりました。
細かい設定調整
無事に「macOS Mojave」へのアップデートが完了しました。
再起動後、「macOS Mojave」を確認しましたが、ほぼ「El Capitan」の環境は引き継がれました。
ただし、一部フリーウェアのアプリケーションなどで設定が反映していないためエラーが出ているものがありましたので、それらを再設定の作業を行います。
また、「El Capitan」から「macOS Mojave」で仕様変更などにより設定が必要なのものがあるので、それも作業を行いました。
行った作業は下記の通りです。
非Retinaディスプレーのアンチエイリアス処理
SIPの無効化
iTunes 12.6.5へのダウングレード
非Retinaディスプレーのアンチエイリアス処理
まず、「macOS Mojave」ではアンチエイリアスの処理の変更に伴い、Retinaディスプレーでないとフォントなどが汚く表示されるとの情報でした。
私の環境は「EIZO」の「EV2316W-Z」なのでRetinaディスプレーではありません。
そこで、いの一番にこの対処。
やり方は簡単です。「ターミナル」から
defaults write -g CGFontRenderingFontSmoothingDisabled -bool NO
と入力すればOKです。
SIPの無効化
次は、「System Integrity Protection(以降SIP)」の無効化作業です。
「SIP」は「El Capitan」から導入されたマルウェアなどシステムに悪影響を与えるソフトウェアを排除するセキュリティー機能です。
Appleが提供しています。
しかし、この「SIP」によりマルウェアでない一部のフリーウェアに影響が出て、インストールできない症状が発生します。
そこで、インストールする際に一時的にSIPを無効化する必要があります。
私の環境では、イコライザーソフトウェアの「eqMac2」と「Cock」カスタマイズソフトウェアの「cDock」が該当となってしまっていました。
SIPを無効化するのも「ターミナル」から行います。
「Mac mini」を「command+R」でリカバリーモードで起動します。
「ターミナル」で
csrutil enable
と入力。
その後、通常通りに再起動すればOKです。
Appleメニューの「このMacについて」の「システムレポート」内の「ソフトウェア」項目を選択。
「システム整合性保護」が「無効」になっていれば無効化が適用されたことになります。
「iTunes」を「12.6.5.3」にダウングレード
「iTunes 12.7」以降では「iTunes」の選択メニューから「App」が削除されてしまいました。
個人的には「iTunes」で「iOS」のアプリの追加・削除ができないのは物凄く不便。「App」を削除することのメリットはひとつもありません。
このため、「El Capitan」ではアップデートせず「12.6.3」で留めていました。
しかし、「macOS Mojave」にアップデータしたことで強制的に「iTunes 12.7」になってしまいます。
そこで、「iTunes 12.6.5.3」にダウングレードします。
「El Capitan」で行った方法は「macOS Mojave」では使えないとのことなので、「WillfeelTips」で紹介されていたフリーウェア「Pacifist」を使っての方法で行いました。
全体の手順は「El Capitan」と同じ。手順通りに行えば間違えることはほとんどありません。
これで、「macOS Mojave」環境でも選択メニューに「App」がある「iTunes 12.6.5.3」が使えるようになりました。
以上で、ひとまず「macOS Mojave」への設定変更が完了。今後、使用に際し、未設定が見つかったら、その都度調整していきたいと思います。
まとめ
新モデルが要望され、やっと昨年発売された「Mac mini 2018」モデル。
しかし、予想に反してかなり高額な新モデルとなりました。
HDDからSSDになったのは良いのですが、カスタマイズできない仕様のため500GBが必要だとすると価格は13万円超えです。
「Mac mini」のコンセプトは低価格のMacだったはずなのに、新モデルは10万円超えです。
「その価格なら『iMac』で良くない?」と言うのが正直な声です。
まさに、今回のキャッチコピーの通り、
その進化は、ミニじゃない
は逆の意味で真実です!
次のmacOS 10.15では「Mac mini 2012」モデルは外されるので、アップデートできる最後のバージョンが今回の「macOS Mojave」になると思います。
と言うことで、私は「Mac mini 2012」+「macOS Mojave」で行けるところまで行きたいと思います。