今私の「iPad 2018」にはSIMカードを入れてありません。
前機種「iPad Air」から私の環境では「iPad」を外出先でWi-Fiにつなげて利用するのは月に1〜2回です。
その1〜2回のためにデータ回線契約をするのは勿体ないからです。
現在私は「UQ mobile」を2回線契約しているので、「iPhone X」に挿していない方のSIMカードを必要になった際に融通すれば良いと考えました。
でもSIMカードを挿すにはその都度ケースを外さなければなりません。
これが結構煩わしい作業です。
かといって、「iPhone X」でテザリングすると予想外にパケット容量を消費します。
そこで今回私は、「VPN」を使うことを考えました。
現在、飲食店や鉄道、自治体などが提供している無料Wi-Fiがかなり充実してきました。
しかし、一般的な無料Wi-Fiは、素のままではセキュリティー的に心配なので使いたくありません。
そこで「VPN」を経由して使えばセキュリティーは確保されます。
筑波大学が提供しているWebサイト「公開VPNサーバー」によると「VPN」の特長は、
・外国政府等の検閲用ファイアウォールを回避し、海外のWeb サイトを自由に閲覧できる
・IPアドレスがVPNサーバーのものに書き換わり、インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできる
・暗号化により公衆無線LANを安全に利用できる
です。
ひとつ目としてよく耳にするは、中国本土では中国政府により通信が規制されているので、その環境を回避して海外の情報を入手する手段として「VPN」を使用するケースに該当します。
今回の私のケースは、3つ目になります。
「VPN」の準備
「iPad 2018」で「VPN」接続するには準備が必要です。
まず、「iPad 2018」に「OpenVPN」をインストールします。
次に、筑波大学が提供しているWebサイト「公開VPNサーバー」からVPN中継サーバーを選びます。
詳しい違いはわからないので、無難なところで日本のVPN中継サーバーでiOSに対応しているモノを選びました。
「UDP」「TCP」があったら「UDP」の方が良いと記載があったので「UDP」を選択。
「OpenVPNで開く…」か聞いてくるので該当部分をタップ。
すると、「OpenVPN」に該当サーバーが登録されます。
同時に、「設定」内の「VPN」にも登録完了されます。
これでVPNの設定準備は終わりです。
私はVPN中継サーバーがひとつだと万が一トラブルで接続できなかったら困るので、2つを登録しました。
「マクドナルド」でテスト
準備が終わったので早速実験開始です。
今回テストをしたのは「マクドナルド」です。
ソフトドリンクSサイズなら100円で長居できるので魅力です。
まずログインし、素の回線速度を測定しました。
ダウンロード24.0Mbpnとかなり良い結果が出ました。
「マクドナルド」が「BBモバイルポイント」回線で無料Wi-Fiでサービスを開始した当初は、メチャクチャ遅くて実用になりませんでした。
特に、お店が混んでくるとログイン画面にも到達しないケースも多々ありました。
その後、キャリアのLTE回線が充実し、定額制で7GB(2,500円前後)まで使るようになったので、わざわざ遅い無料Wi-Fiを使う必要性もなくなりました。
それゆえ、このような形で再び使うとは思いませんでした。
画面からもわかるように「マクドナルド」の無料Wi-Fi回線は現在も「SoftBank」のようです。
私に中で「SoftBank」は一番使いたくない会社のひとつです。
「Yahoo!」も「Y! mobile」も「SoftBank」なので同じ!
それがわかったら、より一層素のままでは使いたくありません。
素の状況がわかったので、次は「VPN」経由での接続にチャレンジです。
「マクドナルド」の無料Wi-Fiに接続(「.Wi2_Free_at_[SK.GROUP]」)していることを確認したら、「iPad 2018」の「設定」内の「VPN」をONにします。
ステータスバーの右側に「VPN」の表示が出れば接続成功です。
早速、「VPN」の早速回線速度を測定します。
すると素の回線速度よりも激遅でした。
でも、3〜4Mbpsあるし、実際にWebサイトに接続しWebサイトを閲覧しましたが、遅さを体感しませんでした。
オンラインゲームではキツイのかもしれませんが、単にWebサイトを閲覧するだけなら十分使用に値する回線速度です。
以上の結果から「iPad 2018」の「VPN」接続でのWi-Fi使用が可能と結論付けました。
今後、「マクドナルド」以外の無料Wi-Fiでもテストをして「VPN」接続の可否を確認したいと思います。
「VPN Gate」の使用
私はVPNサーバーを筑波大学のWebサイトから選択しました。
ところが、同様の機能をアプリで提供しているのをその後知りました。
そのアプリは「VPN Gate」。
リストの内容は同じようですが「VPN Gate」の場合、リストの中から選択し「OpenVPN」への追加まで完了してくれます。
また、回線速度順などで表示順を変えられる点も便利です機能も搭載しています。
Webサイトで選択し「OpenVPN」へ追加するよりも便利なので「VPN Gate」の方を利用した方が良いでしょう。
何時トラブルやアクシデントがあるかわかりません。どのような時にもセキュリティーは確保したいものです。
そこで、iOS端末に「OpenVPN」と「VPN Gate」をインストールしておくことをお薦めします。