「Apple Watch Series 5」を使い始めて1ヶ月経過しました。1ヶ月使っての感想などをアップしたいと思います。
総論を先に述べると、
概ね満足!
です。
過去のスマートウォッチとの比較
私が過去に使っていたスマートウォッチは「MISFIT FLASH」と「Withings」の「Activite Steel Black」です。
それら2機種と「Apple Watch Series 5」は予想以上に大きく違いました。
過去2機種は、ユーザーがカスタマイズできません。計測できるのは歩数計と睡眠測定のみ。
一方の「Apple Watch Series 5」は、「App Store」からアプリをインストールすることで天気・気温や地図、鉄道経路検索などが使える複合端末になります。
そして忘れていけないのが「Suica」など電子マネーが使えることです。これは、他のスマートウォッチにもない「Apple Watch」の大きなアピールポイントです。
「Apple Watch Series 5」と過去のスマートウォッチの違いは
ワープロ専用機とパーソナルコンピューター(以降PC)の違い
のように感じます。最近は、ワープロ専用機と言っても通じないようですが…
ワープロ専用機は、文字入力に特化した単機能端末なので、操作が理解しやすいです。一方、PCは何でもでき半面、使用目的がはっきりしないと何に使っていいかわからない端末となります。
「Apple Watch」も機能を使いこなせば便利で価格に見合った端末となります。しかし、使いこなせなければ高いだけの無駄な端末になります。
私自身、「Apple Watch Series 5」は5万円もするので購入前は正直「高い!」と思っていました。
それは、今までのスマートウォッチの機能をイメージしていたからです。でも、使い始め、ワープロ専用機ではなくPCと考え始めたこの頃は5万円は妥当な価格と思えます。それでも安いとは言いませんが…
操作系の違いに戸惑い
1週間ほどで慣れましたが、最初は「iPhone」とも「iPad」とも違う操作系のためかなり混乱しました。
「Apple Watch Series 5」も「iPhone」や「iPad」と同じタッチパネルなので同じ操作系と考えています。
例えば、設定を変更する場合「iOS」端末ではタップすると選択するウインドウが出てきます。でも、「Apple Watch」ではデジタルクラウンを回す仕様となっています。
これを知らなくて「選択するウインドウが現れない、設定個所をスワイプしてもダメ!」と焦りました…
改めて情報を得て、やっと「Apple Watch」で設定を変更するにはデジタルクラウンと使うと知りました。
購入前は稼働部品となるデジタルクラウンは故障原因となるので、ない方がメリットがあると考えていました。しかし、購入してからやっとデジタルクラウンの役割を知りました。
「Apple Watch」のマニュアルが「Apple」から提供されていた
「Apple Watch Series 5」の操作系に戸惑っていたいので、マニュアル本がないのか「Amazon」で探しました。「Apple Watch」はスマートウォッチの中では断トツトップなので「iPhone」のようにたくさん出版されていると思っていたら、まったくありません。まれにあったと思ったら「Series 1」当時のだったりします。
ブログ記事は断片的で、総合的に知りたい私には適しません。
そんな時、「Apple」から「Apple Watch Series 5」購入ありがとうメールが来ました。こんな機能がありますとWebサイトと同程度の内容かとスクロールしていくと「Apple Watchユーザガイドを読む」との記載が!
ダウンロードすると、何と300ページ近いボリュームでした!
初心者に適したイチから説明があるマニュアル。これがあれば大丈夫といった内容です。
これを読んで「Apple Watch Series 5」の使い方をやっと理解しました。
「Apple」は、もっとわかりやすい場所に置いて購入前でも読んでもらえるようにしたら購入後の問い合わせも減ると思いました。
メール通知の振動ができなくなった
正月休みの外出時「Apple Watch Series 5」にメール通知の振動が来ないことに気付きました。
「あれっ? 今まで振動が来ていたのに、何故?」と思いました。
まず、「Apple Watch」の設定を見直しました。該当しそうな項目をオン、オフにしてチェックしましたが復旧しません。
今年に入って「Mac mini」を「macOS Catalina」にアップデートしました。その影響でメール設定が変わり「Apple Watch Series 5」通知が来なくなったのかとも考え「Mac mini」側の設定もチェックしました。
でも、ここも違いました。
結局、通知振動が来ない原因は、私の勘違いというオチでした(^.^;)
復旧のための検索をしてたどり着いたのが本家「Apple」のサポートページでした(珍しくAppleのサポートページが役に立った)。
私は、常に「iPhone X」と「Apple Watch Series 5」に同時に通知が来ると考えていました。
ところが、「Apple Watch Series 5」のメール受信通知の振動が発生するのは、「iPhone X」側で受信確認しなかった場合のみの仕様でした。
つまり、「iPhone X」を操作していたらメールは「iPhone X」側で受信するため、「Apple Watch Series 5」には通知も振動も来ないのが正しい動作です。
「iPhone X」をスリーブにしたままでメール送信したら「Apple Watch Series 5」側に通知振動が来ました。
単なる、私の勘違いで設定間違いがあったわけではありませんでした…
やれやれ…
「Apple Watch」アプリの使用感
睡眠アプリは「AutoSleep」を使用中です。
評判通り、かなり詳細なデータを取り便利です。
当初、詳細過ぎてデータの見方がわからなかったのですが、使い始めて2週間ほどして、やっと見方が理解できるようになりました。
「AutoSleep」の結果が良かったので同じ会社がリリースする「HeartWatch」もその後にインストールしました。
「HeartWatch」は、「Apple Watch」で測定している心拍数を可視化するアプリです。1日の変化、毎日の変化をグラフで見ることができます。
「HeartWatch」で表示されるデータを見ると椅子に座っている時と歩いている時、走っている時の変化が良くわかります。
今まで意識していませんでしたが、実際にはこんなに心拍数が変化しているものなのかと新たな驚きです。
通常心拍数は、健康診断など安静時に測定するだけです。なのでこのように日々の変化、各行動時の変化を意識できるのも重要かもしれません。
歩数計は「StepsApp」です。
これは、単純に歩数計です。内容も過去に「MISFIT FLASH」や「Activite Steel Black」で測定していたのと同じレベルです。
ヘルスケア関連は以上です。
最初に設定した「Apple Watch Series 5」画面の「インフォグラフ」の8つのコンプリケーションも少々変更しました。
右下に設定していた「アクティビティ」を「Spotify」に代えました。
当初は、画面上部中央の小さな丸をタップすると再生中のコントローラーが表示されるので、それを利用しようとしていました。
しかし、小さすぎて断念。
電車や信号待ちなど不安定な状態で操作しようとすると目的の位置にタッチできません。他の個所をタッチして別のコンプリケーションが立ち上がってばかりでした。
そこで、右下のコンプリケーションに適用しました。
そもそも「アクティビティ」は私の使用環境の中で頻繁に使うものではなかったので8つのコンプリケーションに入れておく必要はないと判断しました。
右下にアイコンがあるようになったおかげで、誤タッチがなくなりました。
予定通りに「iPhone X」を取り出さなくても「Spotify」の音量調整などができるようになりました。
「Suica」の使用
「Apple Watch Series 5」で「Suica」を使ってみました。
「Apple Pay」は腕にいつもある「Apple Watch」の方が「iPhone」よりも使い勝手が良いとの声を聞いていました。
なので、それを実体験しました。
「iPhone SE」から「iPhone X」に乗り換え「Apple Pay」が使えるようになりましたが、それほど多くは使っていません。
理由は、そもそも「電子マネー」の便利さが実感できないからです。
結局、「電子マネー」もカードをポケットなどから出しその都度「iDで」とか「Suica」と言うことを考えたら、現金で払っても手間としてはたいして違いはないじゃないと思っています。
それ以外に「iPhone X」の場合、ポケットから取り出す都度、落としそうで怖いという面もあります。
僅か数ポイント、金額にしたらわずか0.5%程度のために「iPhone X」を落とすリスク取るのは賢いとはいえません。
しかし、「Apple Watch」なら常に腕に装着しているので、わざわざ取り出すわずらわしさがありませんし、落下し破損する心配もありません。
明らかに「Apple Watch Series 5」なら「iPhone X」よりもリスクが少ないのでメリットはありそうです。
準備として「iPhone X」にあった「Suica」データを「Apple Watch」に移動する設定を行いました。
使い勝手の確認に行ったのは、例のごとく「マクドナルド」です。
「Suica」支払いなら「Apple Watch Series 5」をまったく操作せず、そのまま腕を「Suica」端末に近づければよいだけです。
実際に使用して「iPhone X」の際にあった取り出す手間や落下への心配などが一切ないのは大きなメリットでした。
「Apple Watch Series 5」で「エクスプレスカード」設定をしているのなら「電子マネー」を使うのも苦痛にならないかもしれないと感じました。
その後、何度か「Apple Watch Series 5」で「Apple Pay」を使用をしましたが、トラブルはありませんでした。読み取り受信感度は「iPhone X」と比べ遜色ありません。むしろ、「iPhone X」の場合より読み取りエラー回数は少ない印象です。
バッテリー持ちの不安
購入前から一番の心配がバッテリー持ちでした。
購入ユーザーのブログなどから公称時間18時間はクリアーしていますが、24時間は持たないとの意見が多かったです。
私の使用環境は、睡眠解析データを取るため睡眠時も「Apple Watch Series 5」を着けています。このため、「Apple Watch」ユーザーの多くが行っている睡眠時間に「Apple Watch Series 5」を腕から外し充電することはできません。
そこで私は平日19時半頃に帰宅するとすぐに充電開始します。充電している間に、お風呂に入り、夕食を済ませます。
約1時間半で充電完了となりますので、21時半過ぎに再度腕に着けて就寝。翌日まで1日を過ごします。
上記のようなルーチンで毎日過ごしていますが、使用し始めた1ヶ月間でもバッテリー持ちにかなりの差がありました。
ある日は30%台で別の日は10%台とバラバラです。
そこで、どのような設定、使用環境でバッテリーの持ちに違いが出るのか、またバッテリー持ちの良い条件は何かをチェックしました。
原因を突き止めるため、「Apple Watch Series 5」のいろいろな個所の設定をオン、オフにしました。
結論として、「一般」の中の「Appのバックグランド更新」と「Appの自動インストール」がオンになっているとバッテリー消費量が多いように感じでました。
「Appのバックグランド更新」と「Appの自動インストール」をオフにすると翌日のバッテリー残量は40%台に収まります。
約22時間運用で40%台なら1日半の稼働は可能のようです。でも、2日は難しいので、結局毎日充電をしなくてはいけないのには変わりがありません。
一方、一部のユーザーのブログなどで犯人の疑いが持たれている「ノイズ」は、私の環境では無実でした。また、「通知」も影響がありませんでした。
「ノイズ」は、通常環境では使用しないのでオフでも良いのですが、「AutoSleep」の「環境騒音」で使用していることがわかったのでオンで運用することにしました。
まとめ
この1ヶ月、試行錯誤で「Apple Watch Series 5」を使って来ました。
ここに来てやっと自分自身の使用環境や設定、「iPhone X」との役割分担がわかってきた所です。
まだまだ、使い勝手を良くする工夫や便利になるアプリがありそうなので、今後もチェックしていきたいと考えています。