今年の元旦に「macOS Mojave」から「macOS Catalina」にアップデートしたことは報告しました。
アップデート後に困ったことのひとつにイコライザー・ソフトウェア「eqmac2」が動作しなくなったことがあります。


以前から「Mac mini」の環境ではスピーカーに「Harman Kardon」の初代「SoundSticks」を使っています。外観はほぼ同じですが、現在のモデルがBluetooth接続に対して初代はUSB接続です。
「SoundSticks」は、16cmのウーファーを採用しているお陰でシッカリした低音が出る点が気に入っています。音響理論からも低音はユニットの大きさに依存します。小さなウーファーで低音が出るとの宣伝文句があっても所詮それは擬似な低音に過ぎません。本当の低音が欲しいなら大きなサイズのユニットが必須です。
中音から高音に関してはフルレンジのユニットが左右4個づつ付いていて再生します。このような構成によりかなり再生音は改善しました。
ただし、「Mac mini」本体からの出力音がそもそも良くないので「SoundSticks」でも音質は隠り気味で残念な状況でした。
必然的にイコライザーを使用していました。「macOS Mojave」では「eqmac2」を使っていました。
「eqmac2」でのイコライジングでやっと再生音のバランスが整い「Spotify」での音楽再生や「YouTube」での音声再生などが納得できるレベルになりました。

その「eqmac2」が「macOS Catalina」では動作しなくなったのです。一度削除した後はインストールもできない状態でした。
「macOS Mojave」以降の「macOS」はセキュリティーが厳しくなり「App Store」以外のソフトウェアをインストールしようとすると拒否されるようになっていることは知られています。そこで一般的な解決方法のひとつを実行。
それは、「システム環境設定」内の「セキュリティとプライバシー」の「一般」にある「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を「すべてのアプリケーションを許可」です。
しかし残念ながら解決しません。それ以外の解決方法も見つからずしばらく放置していました。
先日、Webサイトでその解決方法が見つかり実行したところ解決したので、ここにその顛末をアップします。
次期バージョンβ版をインストール
今回の解決策はブログ「tools4music」の記事で知りました。
この記事によると「eqmac2」が「macOS Catalina」で動作しないのは個人環境が原因ではなく「eqmac2」側の問題とのこと。「github」のフォーラムで解決策が議論されていたようです。
そのような中、1月9日に開発元から次期バージョンのβ版が公開されました。そのβ版では「macOS Catalina」でインストールできない、動作しない問題は解決したそうです。
β版なので不具合が残っている可能性があり心配でしたが「tools4music」管理者さんの環境では問題なく動作していると報告されていたので私もインストールを決断しました。

ダウンロードしインストールしたところ数回落ちてしまう症状が発生。やはりダメか、と思いましたが再起動などを行ったところ原因は分かりませんが突然インストールが進み完了しました。
インストール後には不具合は発生せず動作しています。結果オーライです!
「eqmac2」後の新しいバージョンは「eqmac3」ではなく「eqmac」になるとのこと。
「eqmac3」改め「eqmac」で大きく変わったのはインターフェースです。設定画面が今流行りのダークモードになっています。
また、イコライザーのバンド数が「eqmac2」では10バンドと31バンドがありましたが、「eqmac」β版では10バンドだけです。もっとも、これはβ版だからかもしれません。正式版での31バンドのサポートを期待しています。


イコライザー値は「eqmac2」に準じた数値を設定しました。ひとまず音質の改善が見られました。
今後正式版までにはイコライジングの数値が変更になる可能性もあります。
正式版のリリースを待ってイコライジングの不満点が合ったら数値を変更していきたいと思います。