新しく「Apple Watch Series 5」用アプリをインストールしました。インストールしたのは文字盤をカスタマイズする「Watchsmith」と経路案内の「citymapper」です。
「Watchsmith」
まず、「Watchsmith」。これは、「Apple Watch」のコンプリケーションをカスタマイズするアプリです。
今回私が利用したのは文字盤の文字色を変更するカスタマイズ部分だけですが、それ以外にも「Watchsmith」にはカスタマイズする項目がたくさんあります。
例えば、同じ個所のコンプリケーションを時間ごとに好きなコンプリケーションに変更したりもできます。
「Watchsmith」の機能や注意すべき点などを詳しく知りたい場合は「YouTube」の「Apple Watch Journal」の「Watchsmith: 新たな定番アプリを使いこなそう!」をご覧ください。
現在私が使用している文字盤は「インフォグラフ」。当初から気に入って購入から今まで約半年「インフォグラフ」を使い続けています。
ただ、導入当初から1か所気になっている個所があります。それが、「下サブダイヤル」に適用した「日付」の文字カラーです。
「日付」のオリジナル配色は上の曜日が赤色、下の日にちが白色です。
「インフォグラフ」の黒色バックを使用していると、日にちは白黒で明度差があるのでハッキリ認識できます。しかし、曜日は赤色のため黒色バックとの明度差が低く認識しづらくなっています。
この明度差を改善したいと思っていたのですが、残念ながら初期設定では配色の変更が不可です。
その不満を長く持っていたところ、やっとその不満を解消するアプリが出ました。それが「Watchsmith」!
「Watchsmith」では曜日と日にちの色を個別に変更することが可能です。
私は曜日をシアンに変更。これでパッと見ただけでも曜日も日にちもハッキリ認識できるようになりました。
満足です!
ただし、「Watchsmith」の設定も自由にカラーを選ぶことはできません。あらかじめ設定してあるテンプレートの色の中から選択する仕様です。
また、オリジナルの曜日は日本語表記でしたが「Watchsmith」では英語表記になります。このため、「TUE」と「THU」が何曜日なのか少々考えなければならなくなることがあります。まぁ、私が英語が苦手なだけですが(-_-;)
オリジナルは日本語表示でしたが明度差が低かったため「水」と「木」が判別しにかったので一長一短です。
「Watchsmith」が日本語表記に対応していればパーフェクトでしたわけです…
「citymapper」
次に紹介する「citymapper」は経路案内アプリです。
以前「Apple Watch」の「駅すぱあと」を紹介しました。
降車駅に近づくと振動で知らせてくれるとのことで便利そうでした。
しかし、「駅すぱあと」の降車駅確認は時刻表で行っているため、電車が遅れると役に立たなくなるという大きな欠点があり使用を断念しました。
「citymapper」も「駅すぱあと」と同じく降車駅に近づくと振動で知らせてくれる機能が売りです。
ただ、「駅すぱあと」と違うのは位置情報の把握にGPSを使用していることです。このため電車に遅れが発生しても降車駅のお知らせに誤差が発生しません。
さらに、「citymapper」は無料アプリですがすべての降車駅で振動でのお知らせがあります。
最初に試したのは、現在私の通勤ルート(JR中央線・新宿駅で大江戸線に乗り換え)です。
「citymapper」はJR中央線で乗り換え駅の新宿へ向う場合、ひとつ手前の中野駅で一度振動でのお知らせがあります。
その後新宿駅の100m手前(もうすぐホームに到着するくらいの位置。具体的には新宿大ガードを過ぎてから)で振動のお知らせがあります。
大江戸線・新宿駅に向って徒歩で移動していると大江戸線の改札の少し手前(具体的にはルミネの階段を下っている辺り)でも振動でのお知らせがありました。乗り換え駅に近づいたとのお知らせ。
降車駅だけでなくひとつ手前の駅や乗り換え移動到着のお知らせなど予想外な親切設計に驚きでした!
ただし、大江戸線に乗り換えたら挙動が不安定になり位置情報の追跡ができなくなりました。
「citymapper」の説明文では位置情報の取得にGPSを使っているとの記載があります。GPSは衛星からの電波を利用しているため空が見えない地下や室内では位置が大幅にずれたり、情報が得られない欠点があります。
「citymapper」の対象ルートには地下鉄もあるので、GPSだけでなくWi-Fiも併用しているものと思っていました。しかし、地下鉄線に入ると図の通過駅も地図上の現在位置も追跡不可になる結果からWi-Fiでの位置情報の取得には対応していない疑いが出てきました。
大江戸線は地下深くを走行しているので難しいが、比較的浅い地下鉄ルートなら位置情報を取得できるのではないかと思い、後日東京メトロ・東西線でもテストをしました。
しかし、東京メトロ・東西線に乗り換え地下に入った途端に位置情報の追跡が止まるのは大江戸線と同じでした。
「iPhone X」での画面画像のように、JR中央線では路線図で三鷹駅と吉祥寺駅の間を正確に示しています。地図上の位置情報の丸マークも小さく向きも表示します。
一方、地下鉄に入ると路線図がまったく動作しません(高田馬場駅なのに中野駅のまま)。地図で位置情報の丸マークかなり大きくなり向きなどは表示しません。
大江戸線だけでなく東西線でも位置情報が取得できなくなった結果、地下鉄線での使用不可が確定しました。
「citymapper」は「駅すぱあと」と異なりGPSにより電車の遅れに対応したのですが、その仕様により別の欠点が現れてしまったことになります。
この結果、「citymapper」で実際に利用できるのは都内のJRと小田急線のみということです。
それ以外の注意点を下記に記載します。
「citymapper」は、乗車駅まで徒歩で移動する設定になっています。このため、乗車駅の少し手前からルート検索を開始にする必要があります。
私が「iPhone X」で使用している乗換案内の「駅探」などでは乗車寸前で乗換案内の結果が出ます。その使い方に慣れていると少々癖があり扱いにくい仕様と感じます。
しかし、この徒歩の部分を削除することはできないようなので、「citymapper」の場合は乗車駅までの徒歩を考慮して使うしかありません。
「citymapper」は海外のアプリ。海外での高い評価を得て日本に参入しました。そのため、日本版はまだベータ扱いの段階です。
現在日本版で路線案内に対応しているのは都内のJRと地下鉄(上記のように地下鉄は事実上使用不可)と小田急線のみ(それ以外の私鉄は未対応)です。
もっとも数年前は地下鉄のみの対応だったのですが、現在は首都圏のJRに対応しています。なので、今後も首都圏の路線対応は拡大していくことが期待されます。
一方、「citymapper」は海外でも首都だけの対応でそれ以外の都市は未対応がほとんど。このため、日本でも関西や名古屋、博多、札幌へは未対応の可能性大です。つまり、「citymapper」は都内の鉄道路線を使用するユーザー限定アプリと考えた方が良いと思います。
このように「citymapper」のメリット、デメリットがわかってくると使用するユーザーがかなり限定されてしまうのが残念なところです。