最初は8月17日。「Apple Watch Series5」に「接触確認」のプッシュ通知が来ました。
「とうとう来たか!」
毎日通勤電車に乗っているので濃厚接触者に該当するのは何の不思議もありません。
でも、実際に通知を見るとドキッ!とします。

確認のため「iPhone X」にインストールしている「COCOA」アプリの「陽性者との積極を確認する」に行ってみたら、「陽性者との接触は確認されませんでした」と真逆の表示になっています。
「???」です。

「iPhone X」のプッシュ通知は一度開くと消去されてしまうようなので再度の確認できません。
疑問を持ちましたが「COCOA」アプリでは接触確認されていないとのことなので取りとりあえず無視しました。
それから2週間ほど経過した9月4日。まったく同じ事例が発生しました。
「Apple Watch Series5」のプッシュ通知では「接触確認」となっていながら、「COCOA」アプリでは接触確認が確認できない内容です。

さすがに今回は2度目なので疑問に思い同じ情報を調べました。
すると同じ事例の情報がたくさんアップされ、同時に厚労省のグダグタぶりが露になりました。
結論から先に述べると、
・「iOS」用のバグにより「陽性者との積極を確認する」が機能していない
・バグが明らかになって1ヵ月するのにいまだ復旧予定を明示できない
・厚労省のWebサイトに告知せずメールで連絡だけで対応している
です。
「COCOA」アプリの早期リリースを評価をした私でしたがやはり役所仕事、トラブル対応が最悪でした!

この事例、IT界隈の人にも発生したので単なる事例紹介ではなく、体験者として実例記事になっていました。
「接触確認アプリ『COCOA』で接触プッシュ通知が届くもアプリ開くと「接触なし」表示」
「接触確認アプリ『COCOA』で通知が届くも「接触なし」問題→厚生労働省「現在調査中。接触日も回答できない」」
この篠原修司氏の記事を読むと「COCOA」アプリを早々にインストールしたのがバカだったように思えてきます。
とりあえず篠原氏の記事にも書かれている厚労省の「接触確認アプリ利用者向けQ&A」の「問27」内のメールアドレス宛にメールをしました。なお、記事中では「問25」となっていますが項目が増えたため現在番号が変更になっています。


数日後に返信がありました。内容を要約すると、
症状がなければそのままで良い
です… 記事の中にあったのと同じです。この返答、バカにしているのか! と思ってしまいます。
「COCOA」アプリをインストールしているユーザーは、濃厚接触で感染したのに症状がなく家族などに移したくないからインストールしているのです。
なのに、「症状がなければ心配するな!」では「COCOA」アプリをインストールした意味がありません。
厚生省は「COCOA」アプリのリリースの意味を理解しているのでしょうか?
いっそ、役に立たない厚労省には手を引いてもらい「Apple」が「iOS13.7」で対応した「接触通知アプリ」に移行して欲しいと思っている今日この頃です。


【追記】
9月8日に「iOS」版の「COCOA」アプリがアップデートしました(v.1.13)。
しかし、リリース文を読む限りは今回の事例が直っているのか不明です。
IT系メディアでもアップデートを記事にしていますが、リリース文を転載しただけ。問題になっているプッシュ通知は来るのに「接触なし」になってしまう事例が修正されているか否かについては一言もありません。
メディアを名乗っているくらいなのでこの事例があることは知っているはず。一般のブログならいざ知らず、メディアなら最低電話取材程度は行い疑問点をぶつけるのが仕事のはず。
ですが、今のITメディアにはそんな気持ちはないようです。アクセス数による広告収入頼み。オールドメディアと言ってバカにしている新聞、テレビとおなじ構図です。結局インターネットメディアも信用できないことを知りました。
残念です。