【PCR検査体験】「COCOA」アプリから接触確認通知が来た(^.^;)

「陽性者との接触確認」と「接触一覧」

「COCOA」アプリから初めて接触確認通知が来ました!
急遽、保健所でのPCR検査を行い、幸い陰性との結果を得ました。
今回、PCR検査という滅多にない経験をしましたので、「COCOA」アプリの接触確認通知から検査結果を得るまでの体験記をレポートします。

「COCOA」アプリから接触確認通知が来る!

9月10日朝、「接触確認アプリ(以降「COCOA」アプリ)」からプッシュ通知がありました。

「COCOA」アプリからプッシュ通知が来る!
「COCOA」アプリからプッシュ通知が来る!

しかし、8月にはプッシュ通知がありながら「COCOA」アプリ内では表示にはならない事例を経験していますので今回も同様なケースもあり得ると思いながら「COCOA」アプリを開いたところ、「COCOA」アプリの「陽性者との接触確認」欄に「1件」と表示されています!

「陽性者との接触確認」に「1件」と表示される!
「陽性者との接触確認」に「1件」と表示される!

また、「過去14日間の接触一覧」を確認すると、

「過去14日間の接触一覧」ページで接触した日を確認しておく
「過去14日間の接触一覧」ページで接触した日を確認しておく

と表示されています。
これにより「COCOA」アプリからの接触確認通知だったことを知りました。

「iOS」版には「COCOA」アプリには、プッシュ通知は送られるが「陽性者との接触確認」には表示されないバグが存在していました。感染通知があった数日前の8日、「iOS」版「v1.1.3」がリリースされたので即アップデート。タイミング的に、このアップデートで「iOS」版で発生していたバグが解消した結果と思いました。
ところが、このバグは「v1.1.3」でも解消していないとのことを後で調べ知りました。何をやっているのか厚労省…
このバグの詳細は最後に記しました。

PCR検査の手続き

今回は「COCOA」アプリからの正式な接触感染通知です。
今後の対応をどのようにしたら良いか「COCOA」アプリの「陽性者との接触確認」の「症状を入力して相談」ボタンをタップして手順を知ることにしました。
タップすると症状の有無などの質問がありますので、自分の現状に合わせ選択して進みます。
しかし、私のように無症状の場合、質問の通りに進むと「14日間は体調の変化に気を付けて下さい」で終了。PCR検査にたどり着けません。
そこで、ひとつ前に戻り「症状のない方への確認」ページで「はい」を選択します。すると「予約・受診」ページになります。ここから地元の保健所などを選び電話で連絡します。

「COCOA」アプリ上で症状を答える
「COCOA」アプリ上で症状を答える
すべてに「いいえ」と答えると様子見となりPCR検査を受けられない
すべてに「いいえ」と答えると様子見となりPCR検査を受けられない
PCR検査を希望する場合は、このページで「はい」を選択する
PCR検査を希望する場合は、このページで「はい」を選択する
最寄りの自治体の保健所を調べ連絡する
最寄りの自治体の保健所を調べ連絡する

3〜4月は保健所の電話がまったくつながらず連絡が取れるまでに数日かかったとの情報がたくさんありました。そのため連絡がなかなか取れないことも覚悟していたところ、私の地元の保健所では3コールで出ました。電話がつながらないと思っていたのにすぐにつながったので少々慌てたくらいです。
「COCOA」アプリで陽性者との接触があったと表示されたことを伝えました。
担当者は手慣れた対応で「COCOA」アプリに表記されている接触日の確認を問われました。「過去14日間の接触一覧」にあった「9月1日」と伝えたところ、問題なく無料PCR検査対象者との返答を得ました。

検査手順の説明になりましたが、最初にPCR検査で陽性になると一定期間の隔離処置になるが大丈夫かとの問いがあったのに少々驚きました。ストレートに言えば、「最大14日間会社を休めるか?」との確認です。
そう、陽性になった際の隔離処置は任意ではなく強制です。陽性なのに隔離を希望しないとの選択肢はありません。
でもこの確認って、「会社を休めないならPCR検査を受けず陽性判定を受けない方が良い」と保健所が言っているに等しいですよね。
「COVID-19」の感染拡大を防がなければいけない担当部署が隠れ感染者を増やすような対応をして良いのでしょうか? 大きな疑問を持ちました。

私は感染拡大の原因になりたくないのでPCR検査を受けると返答。
地元の保健所のPCR検査の手順は、
・唾液検査キットを郵送で自宅に届ける
・提出当日に唾液を採取
・9時から11時に保健所まで持参する
・1~2日後に電話で結果を連絡する
でした。

保健所から送られてきた唾液検査のキットと説明書
保健所から送られてきた唾液検査のキットと説明書

ただし、検査方法は各保健所で異なるようです。
ITライターの石野純也氏が検査をした「みなと保健所」では保健所に行っての唾液検査だったとのこと。また、「みなと保健所」では公共交通機関を利用しないで保健所まで来るようにとの注意があったようです。
しかし私の地元の保健所ではそのような注意喚起はありません。陽性で感染の可能性があるのですから「みなと保健所」が正しい対応です。この点も私の地元の保健所では感染拡大フォウシの意識が足りないと感じました。

PCR検査の結果

木曜日に保健所に連絡、検査キットが届いたのが翌金曜日の午後でした。土曜日、日曜日は保健所が休みなので検査キットは月曜日の朝一に自転車で保健所まで行き届けました。
検査結果は1~2日後。幸い、月曜の朝一に届けたおかげで翌日18時に電話で結果連絡がありました。
自覚症状はないし感染していない可能性の方が高いとは思っていましたが、実際に「陰性」の検査結果が出るまでは少々ドキドキでした。

まとめ

「COVID-19」の感染者が日本で増加してから既に半年以上経過しました。
毎日通勤電車に乗っているので車内感染する可能性は高い状況です。しかし、日本では自覚症状がないと無料でPCR検査は受けることができません(高額な料金を払えばできます)。
さらに、3〜4月に比べマスクをしていない人が多くなってきています。特に、20歳代の若い年代が顕著(車内目視確認)。
私は車内でマスクをしていない人が乗車してきたら離れるなど気をつけています。また、不織布マスクよりも感染防止効果が低い布マスクや感染防止効果のない鼻マスクをしている人も多くいるのが現状。

このように自分自身が気を付けていても感染するリスクは多い環境です。このため、一度はPCR検査で自分の現状を知りたいと思っていました。ある意味、今回の「COCOA」アプリでの接触感染通知はその希望を叶えることになりました。
また、厚労省が8月下旬から「COCOA」アプリの通知があればPCR検査を無料で行える指針を出たのも幸いしました。
検査の結果、少なくとも9月14日唾液検査の時点では「COVID-19」に感染していないことが判明したわけです。今まであった接触感染の心配が晴れました。

課題

一方、PCR検査を体験したことで今まで見えていなかった問題点が見えてきたので、その点を記したいと思います。

・「iOS」版のバグ解消時期が不明
・だれでも無料PCR検査が可能
・東京都の「HER-SYS(ハーシス)」の活用

「iOS」版のバグ解消時期が不明

今回、「COCOA」アプリの接触感染表示でPCR検査を受けましたので、「iOS」版にあった積極感染表示をしないとのバグは「v1.1.3」で解決したのと思いました。
ところが、厚労省のWebサイトで「v1.1.3」では、まだバグは解決していないと知り驚きました。バグが解決していないので何故私の「COCOA」アプリには接触感染表示が動作したのでしょうか?

さらに、8月に既に事例が出ていたのに9月下旬の今になってやっと厚労省のWebサイトにバグの事例を記載。さらにさらに、10月からバグの改修に入るが解決時期は未定と驚くべき対応となっていました。
民間のソフトウェア開発会社なら事例が出たら、一次対応としてWebサイトへ即告知。その後、経過報告を順次知らせます。少なくとも2か月も放っておくソフトウェア開発会社はあり得ません。そもそもそんな対応していたら潰れます。

ただでさえ「COCOA」アプリに対しての情報が正しく伝わっていません。政府の個人情報収集の懸念からインストールしないとの意見が散見される現状です(と言いながらリリースから短期間に1,700万件のダウンロードは優秀です)。
このグダグダの対応ではますます国民の理解が得られず不信が募るばかり。「COCOA」アプリだけでなく厚労省の対応も抜本的な改修が必要です。
【追記】参照。

だれでも無料PCR検査が可能

私の地元の保健所では電話での確認だけでPCR検査が可能でした。でもこれでは検査を受けたいためがために嘘をついてもわからないですよね。確認事項は「COCOA」アプリに表示された感染日だけ。
現在、インストールしているのが1,700万件を超えていますので、感染者が毎日発生していても不思議ではありません。ということは、適当な日を言っても保健所にある感染者発生日リストに照合する可能性は大です。
石野純也氏が受けた「みなと保健所」のように保健所に行っての検査なら「COCOA」アプリの提示で確認できますが電話では不可能。嘘をついてのPCR検査のし放題です。
でも、政府が希望者に無料PCR検査を許可しないのですから、感染不安のある国民がどうにかしてPCR検査を受けはっきりしたいとの気持ちは十分理解できます。
嘘をついてのPCR検査を非難する前に、そのようにならないよう対処するのが大切です。しかも、この問題の解決方法は簡単。希望者全員を無料CR検査の対象にするだけです。
再び感染が広がっている現状、早急な対応が必要です。

東京都の「HER-SYS(ハーシス)」の活用

「COCOA」アプリが接触感染を通知するには、各都道府県の保健所が感染者のデータをデータベース化する必要があります。そのデータベース化するシステムが「HER-SYS」。ところが、東京都はその「HER-SYS」へのデータのアップロードが滞っているとの情報がありました。
つまり、東京都でPCR検査し陽性になったとしても、そのデータは「HER-SYS」に登録されないので「COCOA」アプリに登録できません。その結果、東京都では「COCOA」アプリが稼働していないに等しいわけです。
1,000万人以上の人口を抱え感染者が一番多い東京都で「COCOA」アプリが利用できないの現状では、「COCOA」アプリをインストールする意味がないと言われても仕方がないでしょう。
改めて情報を収集したところ10月に「HER-SYS」を運用する予定との記事が出ていました。東京都在住の私の「COCOA」アプリに接触感染通知が来ましたが、やはり感染者は東京都の人ではないようです。
10月からは今まで登録できなかった東京都のデータがアップされるので、当然接触感染のアラートは増えることでしょう。今後も注意しなくてはいけません。

【追記】

PCR検査体験記のアップが遅れていたら25日に厚労省から「iOS」版「v1.1.4」がリリースされました。「iOS」版の接触感染通知のバグが、今回の「v1.1.4」で改修されたとのこと。
前回はこれから原因を調査し作業をすると言っていたのに、何故にこんな早く対応できたのか不思議に思いました。
Webサイトでの情報によると「Apple」が原因を特定し改修したとのことです。相変わらず厚労省がダメなのはかわりませんが、取りあえず「Apple」のおかげで改修したのは嬉しいことです。