11月10日午前10時(日本時間11日午前3時)に「Apple」は「Apple Silicon Mac」の発表を行い、最初の「Apple Silicon Mac」3機種が発表されました。その中に私が熱望していた「Mac mini」が含まれまていました!
思わず私は「お~っ!」と声が出ました。
デベロッパー向けに提供されていたのが「Mac mini」だったので、最初の「Apple Silicon Mac」のリリースに加わる可能性があった一方で、マイナー機種なので注目される最初のリリースには外され、最終グループになる予想もしていました。
正直、「Apple Silicon Mac mini」が今回発表されないことを予想し中古「Mac mini 2018」購入の準備をしていました(^.^;)
「Apple Silicon Mac」の最初の機種に「Mac mini」が含まれることは噂サイトではまったく触れられていません。まぁ、いつもの通り噂サイトがいい加減なことがわかった顛末でもありました。
なので、ブロガーの方々そろそろ噂サイトの転送記事で金を稼ぐのを止めませんか。信用をなくすだけですよ!
「M.2 NVMe SSD」対応の課題
今回リリースされた「Apple Silicon Mac mini」で私が注目している点はただひとつです。それは、
外付け起動ディスクとして「M.2 NVMe SS」が対応しているか!
です。
「Mac」の容量の値付けは「Intel」の時代から変わらず、ワンランクごとに大幅な料金アップです(今回も2万円)。具体的には下記の通りです。
256GB | 80,080円(税込) | — |
512GB | 102,080円(税込) | (+2.2万円) |
1TB | 124,080円(税込) | (+4.4万円) |
2TB | 168,080円(税込) | (+8.8万円) |
一方、「M.2 NVMe SS」1TBを外付けで利用すると、
「M.2 NVMe SS」 | 15,799円(税込) |
ケース | 17,560円(税込) |
合計33,359円で差額が10,641円安くなります。なので、私は外付けで「M.2 NVMe」を使うことにする予定です。仮に今後2TBに増設する必要が出た場合でも外付けなら載せ替えで対応可能です。
ただし、現状では「Apple Silicon」が外付け起動ディスクとして「M.2 NVMe SS」をサポートしているか不明です。単なる外付けディスクなら「Mac mini 2012」でも動作するので問題ないはずです。ただ、起動ディスクとなると未確定です。
最新のチップなので、ハード的は使えるはずです。しかし、「Apple」がソフト的に制限をかけてくる可能性も否定できません。「Apple」は自社だけに動作可能にして他社には制限をかけるのはよくやる手法なので注意が必要です。
仕様には「M.2 NVMe SS」の記述はありません。そこで、「Apple Silicon Mac」が発表された当日、「Apple」サポートに電話で問い合わせしました。
しかし、「Apple」本社からサポートに情報は降りていないため動作不明との返答でした。長く「Apple」製品を使っていると現場に情報がないのはよくあることなので「やはり!」と納得してしまいました。
結局、「Apple」のサポートにも情報が降りてこないとなると、来週17日に購入したユーザーの実機レポートを待つしかありません。
久々に発売と同時に購入しようとしましたが、以上のような不確定要素があるので即購入は中止しました。検証結果を受けてからに購入になりますから早くても年末、情報が少なければ来年になるかもしれません。
一方で、その頃になれば初期ロットの不具合も解消しているので逆に購入に良いタイミングかもしれません。
その他で気になった個所3点
動作スピードに関しては実機が入手した後のレビュー記事をチェックするしかありませんが、どう考えても「Mac mini 2012」SSD版に比べればスピードアップするのは間違いありません。
発表会で比較していたのが「Mac mini 2018」。それに比べて数倍アップのスペックです。なので、スピードに関しては買い替えを控える理由はありません。
「M.2 NVMe SSD」の起動ディスク対応以外に私が「Apple Silicon Mac mini」で気になった点を記します。
・「Thunder Bolt」端子が4つから2つ
・メモリーがオンボードで増設不可
・本体カラーがシルバー
ひとつ目が、「Thunderbolt 3」端子が4つから2つに減ってしまったことです。
ヘビーユーザーでなくても端子が2つではあまりに少なすぎます。最初の「Mac Book Air」の端子が1つだけで悲観を受けましたがそれを思い起こします。
ほとんど利用価値のないオーディオのイヤホンジャックを撤去してでも「Thunderbolt」端子を4つにして欲しかったです。
2つ目がメモリーがオンボード(ユニファイドメモリー)になったことです。
「Apple」のオプションでメモリーを増設すると通常2万円もアップしますから、手間がかかりますが価格差を考えたらユーザー自身で増設する方法を取るのが賢い方法です。
しかし、今回オンボードになったことで、基本スペック機種を購入した上で、ユーザー自身でメモリーを購入し安くアップグレードすることができなくなりました。
もっとも、「Mac mini 2012」でも8GBで破綻していません。また「M1」チップの効率化で今までよりもメモリーを消費しないとも言われているので8GB購入を考えています。
3つ目が、本体カラーが2014年モデルまでのシルバーに戻ったことです。
個人的には2018年、2020年モデルのスペースグレーの高級感が好きだったので変えて欲しくなかったというのが正直なところ。
今回発売されたのはいずれも下位モデルです。と言う事は下位モデルはシルバーで、今後発売する上位モデルにスペースグレーを使うのかなと考えたりしています。その上位モデルには「Thunderbolt」が4端子になるのではと妄想しています。
まとめ
「Apple Silicon Mac mini」が出たら即購入と考えていましたが上記のような理由で暫し様子見になりました。
「初物はバグがあるのでスルー」と言っている物知りっぽさをアピールしているブロガーがいます。
しかし、「Apple Silicon Mac」の「M1」チップは「iPhone」で10年近い情報の蓄積があります。蓄積がまったくなかった「PowerPC」から「Intel」への移行とはまったく違います。
さらに、PC周辺の進化もあり15年前よりも移行が容易なはずです。そもそも、私の実体験としてPowerPC」から「Intel」への移行で大きなトラブルがあった記憶がありません。
なので、「PowerPC」から「Intel」への移行を体験していないブロガーが、Webサイト上での情報だけを信じて不安を煽っているのを見て違和感を抱いています。
ソフトウェア会社の事情により「Apple Silicon Mac」への対応に多少の遅れは発生するものの、ハード的にはスムーズに移行すると確信しています。