9月に購入した「Silicon Power」の「M.2 SSD」、「SP001TBP34A80M28」1TB(以降「Silicon Power M.2 SSD」)が突然、逝ってしまいました。
この「Silicon Power SSD」は「macOS Catalina」をインストールし外付け起動ディスクとして使っていたので「Mac mini 2012」が使えなくなりました…
今回は「Silicon Power SSD」のクラッシュからその後の顛末をレポートします。
初期不良の経緯
出来事が発生したのは11月3日。購入から2ヶ月後です。
休日だったので自宅で「Mac mini 2012」を使っていたところ挙動が急に不安定になりました。このような時は取り敢えず再起動。「時々あることで心配するようなことではない」とその時は軽く考えていました。
再起動したところ「Silicon Power M.2 SSD」が起動せず内臓HDDが起動しました。
内蔵HDDは容量不足になってしまったため、「Silicon Power M.2 SSD」購入後はまっさらにし「macOS Catalina」をインストールしただけで使用していません。
そもそも、外付け「Silicon Power M.2 SSD」を起動ディスクに選択しているので内臓ディスクHDDが起動するのはおかしいのです。
「Silicon Power M.2 SSD」が起動しないので、「Option」キーを押しながら「Mac mini 2012」を起動しました。
これは、「Mac」トラブル時のテクニックのひとつ。今回のように目的の起動ディスクが立ち上がらない場合に有効な方法です。この方法で起動させるとその時点で起動可能なディスク一覧が表示されます。
しかし、起動ディスク一覧の中に「Silicon Power M.2 SSD」がありません…
明らかにおかしいです。トラブルが発生している可能性大です。
接続不良かとも思いUSB端子を変えたりしましたが、いずれの場合も認識しません。
ここまでの経過で、軽微な一時的な不具合でなく重大な症状が発生している予感が立ちました。
起動ディスクとして認識されなくなった「Silicon Power M.2 SSD」がどのような症状に陥っているのか現状把握が必要です。
そこで一度、内臓HDDから起動し「Silicon Power M.2 SSD」の症状を確認することにしました。
内臓HDDから立ち上げたところ、デスクトップが表示された最初のタイミングで「読み込めないディスクがあります」とのアラートが出ました…
このアラートは、ディスクがフォーマットされていないという意味です。起動時にフォーマットされていないディスクは接続されていないはずです。
今までの経緯から考えて、アラートのフォーマットされていないディスクは、「Silicon Power M.2 SSD」で、状況から「Silicon Power M.2 SSD」は壊れてしまった可能性が大です。
起動したので、「ディスクユーティリティー」で確認しました。
「ディスクユーティリティー」上では「Silicon Power SSD」を認識していましたが、最初にフォーマットした際に付けた名称が消え、意味不明な番号に代わっています。
ディスクの使用容量を見るとゼロになっています。さらに、右上の容量欄に「1TB」と表示すべき個所がまったくおかしな単位が表示されています。
以上から「Silicon Power M.2 SSD」はクラッシュしデータがすべて飛んでしまったと認識すべきです。
そこで、「Silicon Power M.2 SSD」のデータ復旧は諦めました。
万が一に備え「Silicon Power M.2 SSD」にあった「macOS Catalina」のデータは定期的に外付けHDDにバックアップに取ってあったのでそこから復旧することにしました。
復旧のために「Silicon Power M.2 SSD」を再度初期化します。
再度の初期化は「ディスクユーティリティー」から「消去」で初期化が可能です。
簡単に終了するはずでしたが、初期化ボタンをクリックしてもエラーが発生し初期化が完了しません。
当初、ソフトウェア的にクラッシュしデータが消えただけだと考えていましたが、実際は「ハード的にSilicon Power SSD」が完全に壊れたようです…
ここまで判明すれば「Silicon Power M.2 SSD」を復旧させるのは無理。諦めるしかありません。
「Silicon Power M.2 SSD」のデータは定期的にバックアップに取ってあるのでそこからから復旧することが可能です。
しかし、その保存先はHDD。保存先から動作させるとメチャ遅くなるので実用になりません。
メーカー対応
購入から僅か2か月でクラッシュ。初期不良品を引いてしまったようです。
初期不良品に当たったことは今までありません。それも期待し初めて購入した「M.2 NVMe」だったので少々凹みました。
いずれにしても販売代理店にメールで連絡し新品交換してもらうことにしました。すると、翌日9時に返信がありました。
早い!
初期不良なので交換対応してくれるとの返答です。ここまでは嬉しかったのですが、その後の文章を読んでガッカリ…
交換品が届くのに2~3週間、COVID-19の影響でもっと長引くかもしれないとの内容。即発送してくれることを期待していたのでガッカリでした。
「Silicon Power M.2 SSD」が初めての「M.2 SSD」のため、代替えとなる「M.2 SSD」がありません。
「M.2 SSD」のバックアップ先のメディアには外付けHDDを使っていました。
「Silicon Power M.2 SSD」の新品交換品の到着が数週間かかるとのことなのでその間バックアップの外付けHDDを利用しようと考えました。
ところが、バックアップ外付けHDDを起動したところ、激重!
ソフトウェアの起動やWebサイトの切り替えなど軽い動作をするだけでレインボーカーソルが出て数分間作業が行えません。すぐに、実作業はできないとわかりました。
以上の結果から、追加でSSDを購入し、そこにバックアップから作業環境を構築するしかないとの結論に達しました。
追加購入SSDの選定
SSDを購入することにしたのですが、追加購入するSSDを2.5インチにするか「M.2 SSD」にするか迷いました。
「Amazon」で1TBの2.5インチSSDと「M.2 SSD」の価格を比べると、コンパクトで4倍もの高速な転送速度の「M.2 SSD」の方が2.5インチSSDより3,000円前後高いだけ。それなら「M.2 SSD」の方を選択する方が賢い選択です。
一方で私自身、今回の事例が本当に「Silicon Power SSD」だけが原因か確証できていません。
「Mac mini 2012」が古い機種なので最新のメディアの「M.2 SSD」を使うのは無理があるのではないかとの懸念もあります。つまり、別途「M.2 SSD」を購入しても同様の症状が発生する可能性を払拭できません。
それらを総合的に考え、安全策で2.5インチSSD1TBを購入することにしました。2.5インチSSDなら今までも内蔵SSDとして長く使用してトラブルはまったく発生していないので安心できるメディアです。
購入したのは「Samsung」の「860 QVO MZ-76Q1T0B/IT」(11,990円/税込)にしました。ケースは「UGREEN」(1,780円/税込)を購入しました。
「Amazon」での購入なので翌日到着。インストールはUSBメモリーのインストールディスクからクリーンインストールを行いました。
今年に入りトラブルが何回か発生しているので「macOS Catalina」は、もう何回目のクリーンインストールになので慣れました(^.^;)
「Samsung SSD」に代えてから2週間ほどになりますが不具合は発生していません。やはり、2.5インチSSDにしたのは正解だったようです。
追記
「Silicon Power SSD」の初期不良交換が2~3週間以上かかるとの返答だったので2.5インチSSDを購入したわけです。
ところが、その「Silicon Power SSD」の初期不良交換が11月14日に到着しました…
早くても2~3週間かかるはずなのだったのに1週間で届きました。初期不良品は7日土曜日に発送したのでメーカーに届いたのは9日月曜日になります。なので、メーカーでの実際に不良品チェック、および発送はわずか5日。
早い対応をしてもらって文句があるわけではないのですが、1週間で新品交換品が到着するなら2.5インチSSDを購入しないで「iPad 2018」の利用で待つこともできたのに思ってしまいました。
まぁ、2.5インチSSD1TBはバックアップ用などいろいろ活用できるので無駄にはならないと考えて納得するしかありません…
でも本音は2.5インチSSDよりも先に購入したいのがあったので1万円の出費は痛かったということです。