「NTT docomo」の新プラン「ahamo」の魅力!

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「NTT docomo」が12月3日発表した新プラン「ahamo」が凄いと話題になっています。
私は「UQ mobile」「スマホプランR」にしたばかりですが、「ahamo」の発表を見て非常に興味を持ちました。月額料金がほとんど変わらず「スマホプランR」にないメリットがあるからです。
「スマホプランR」にしたばかりのユーザーから見た「ahamo」の魅力を記します。

特徴

いかにもサブブランドっぽいコピーだ...
いかにもサブブランドっぽいコピーだ…

「ahamo」の特徴は下記の通り。

20GBで3,278円(税込)
・通話5分/回無料
・4G、5G対応
超過後1Mbps
・2年縛りなし
・事務手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料無料
82ヶ国・地域の追加料金なしでの海外ローミング利用可能
・Webサイトのみでの手続き

「ahamo」のサービス内容
「ahamo」のサービス内容

この中で20GBで3,278円(税込)がもっともインパクトのある点に異存はありません「スマホプランR」とほぼ同じ料金でデータ容量が倍の20GBです!
「2年縛りなし」「超過後1Mbps」は既に「UQ mobile」、「Y! mobile」、「楽天モバイル」が導入しています。これらは、これからの標準仕様となる流れなので後発の「ahamo」が採用したのも驚きはありません。

このような中、私が注目した最大のポイントは「海外82の国・地域の追加料金なしでのローミング」です。
現在は世界中が「COVID-19」の蔓延により今までのように気軽に海外旅行に行ける環境ではありません。しかし、数年後に海外旅行に行ける環境に戻ったら、この無料ローミングは3,278円の料金と共に大きな魅力ポイントになります。

海外ローミングは82の対象国・地域
海外ローミングは82の対象国・地域

過去海外旅行において私が苦労してきたのが海外での通信環境の確保です。最初はモバイルルーターを利用しましたが、その後は「Vodafone IE」のプリペイドSIMカードを使って来ました。「Vodafone IE」はアイルランドのキャリアですが、欧州のほとんどの国・地域でローミング回線で使用できるのが大きな利点でした。
価格も格安です。以前はローミングで500MB/日2.99円でしたが、2017年6月EU内のローミング撤廃によりさらに格安の1GB/4週間5ユーロとなりました。

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ただし、私のプリペイドSIMカードは5年ほど前の契約だったので3G回線です。日本と異なり欧州では5年ほど前でも人里離れた観光地では4G回線が整備されていなくて3G回線の方が必ずつながる通信環境でした。このため、多少遅くても3G回線のSIMカードの方がメリットがありました。
でも欧州でもさすがに現在は4Gがほとんどの地域で普及したようなので、今4G回線をつかめないのは少々残念な回線環境になっています。

「Vodafone IE」でも4G回線は提供されていますが、今の3G回線のプリペイドカードを破棄し、新たに4G回線のプリペイドSIMカードを海外通販で入手する必要があります。
また、「Vodafone IE」は1年間使わないとプリペイドの契約が消滅します(日本のプリペイド契約も同様)。そのため年に1回は使わなくてもチャージしなくてはなりません。最低チャージ料金は500円なので、年間の維持費が500円と考えれば高くはありません。
しかし、数年に1回くらいしか行かない海外旅行のために毎年更新手続きをすると海外旅行で使用する料金よりチャージで溜まる料金の方が多くなり、結果的に無駄な出費になっています。

「ahamo」が登場した現在、「Vodafone IE」回線を捨て「ahamo」にするなら手間もかからず簡単で安上がりになります。海外旅行で現地に着いたら端末からローミング設定をするだけです。データ容量も20GB内で自由に使えるので「Vodafone IE」のように1日の上限容量を気にする心配もありません。
このように私的には、「海外ローミング付き」がある「ahamo」は乗り換えするのに十分価値があります。

「ahamo」の特徴の中で驚いたのが「Webサイトのみでの手続き」と「キャリアメールの廃止」です。元「電電公社」なのでお役所的体質が残っていて保守的と言われていた「NTT」にしては思い切った施策です。まぁ、この辺りに「docomo」の「サブブランド」にするつもりだった影が見え隠れしていますが..
「Webサイトのみでの手続き」と「キャリアメールの廃止」で「ahamo」が「コストがかからないユーザーだけを対象にしているプラン!」という明確なアピールをしています。
店舗での手続き(サポートを必要とする)やキャリアメールにこだわる手間のかかるユーザーを排除するのにこの施策は最適です。
これをデメリットと捉える時点で「ahamo」が対象としているユーザーではないことを示しています
私的にも、長時間待たされる店舗対応より好きな時間に素早く完了するWebサイトでの手続きの方が何倍も嬉しいです。今回サブブランドではなく「docomo」本体プランですべてWebサイトで完結するようになったのですから、他のプランで続いているWebサイトでできない手続きを早急に改善して欲しいところです。

「ahamo」は今までキャリアが行ってきた最大限の割引をした後の料金を前面に打ち出す「誤魔化しの料金」を行わなかったの点も評価します。まぁ、たったひとつのシンプルで格安な料金にしたお陰で誤魔化して安く見せる必要もなかったという面もありますが…

まぁ、その煽りで被害を被ったのが「au」
「ahamo」発表の直後に行った新プラン発表が炎上しました。「au」的には今までのキャリアの慣習を引き継ぎ割引モリモリ後の料金を前面に出しただけと考えていたのでしょう。ところが大ブーイング。
不思議なことに、一般ユーザーだけでなくITメディアやフリーライターも批判に加わりました
あれっ? 今まで散々キャリアに忖度して割引モリモリ後の料金を見出しに出していたのに、急にどうしたの?」と思ってしまいました。「今回の『au』の料金表示を批判するなら10年前から行っている『SoftBank』を何故批判しなかったの?」というのが正直な感想。メディアへの不信感が増大です。

「ahamo」がこれだけ格安料金なのに5G回線対応している点を評価している報道をみましたが、正直は5G回線対応はどうでも良いこと。
何故なら、各キャリアとも5G対応エリアが現時点ではほとんど点の範囲。実際の利用可能エリアとはいえない環境だからです。2022年までは5G回線が実際に使えるエリアとはなりません。今行われている5G回線アピール広告はキャリアの過剰宣伝と捉えています。今回「au」を批判したITメディアやフリーライターは、何故この誇大広告を批判しないのでしょうか?
そもそも私が現在使っている「iPhone X」が5G回線非対応ですし、5G対応の「iPhone」を購入するのは2022年頃で良いと考えているので5G回線対応は訴求ポイントになりません。

そのように「ahamo」を評価する中で私が唯一デメリットだと感じたのが「ahamo」というプラン名です。正直覚えにくいです。「アロハ」かと思いました。「アロハ」なら覚えやすかったのに(^_^)
これも当初サブブランドを考えていたからでしょう。単に「docomo」の新しいプランならもっと分かりやすく馴染みのある名前にします。サブブランド名を予定していたから目新しさを狙って「ahamo」にしたと考えるのが自然です。

不明点

正式開始が2021年3月なので発表から4ヵ月もあり発表会では明言しなかった点があります。
それが下記です。

繰り越し対応
テザリング対応

今契約している「UQ mobile」では繰り越しがあります。これにより10GBのデータ契約なのですが毎月20GB使用可能になっています。
私の今の使用環境では10GBで十分なので繰り越しがなくても問題ないのですが同じ料金なら容量が多くて困ることはありませんが気になる点です。

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テザリング対応も気になる点です。
「iPhone X」用に1回線だけ契約し「iPad 2018」にはテザリングで対応しようと考えています。今の「UQ mobile」の「スマホプランR」と同じ運用です。
でも、テザリングを許可していないとこの運用計画がNGになります。
システム上は可能なはずですが、過去にキャリアはビジネス上の視点から許可しなかった時期がありました。「ahamo」でもそれを適用する可能性もあります。発表会では明言しませんでした。

疑問に思っていたところ「docomo」のQ&Aページに記載があるとの情報がありました。早速該当ページにアクセスすると書かれていました。
「ahamo」はテザリング対応です!
これで、「ahamo」1回線だけの契約で「iPhone X」と「iPad 2018」が使えることが確定しました!

テザリングに対応していた!
テザリングに対応していた!

まとめ

「UQ mobile」の「スマホプランR」ユーザーとして「docomo」の「ahamo」に乗り換える気持ちがあるかと問われたら、不明点が多少ありますが現状わかっている範囲でも乗り換えするメリットがあると感じています。

「ahamo」のサービス開始は2021年3月。それに対抗するプランを「au」あるいは「UQ mobile」で出してくるはずです(「Softbank」のサービスは地雷満載なので対象外)。
どっちみち「ahamo」のサービス開始する3月までは「スマホプランR」は継続です。なので、最終決定は3月直前各キャリアの対応が決まってからにします。

最後にひとこと。
「ahamo」のWebサイト、ダサくないですか
「ニューノーマル時代を切り開いていくデジタルネイティブ世代にフィット」で若者が踊っているプロモーションビデオ
完全にお役所のオヤジが考えそうなクソWebサイトデザインと動画です。

「ahamo」トップページ。「デジタルネイティブ世代」だからこのデザイン? センスなさすぎ...
「ahamo」トップページ。「デジタルネイティブ世代」だからこのデザイン? センスなさすぎ…

正直、スマホの料金を理解できず3大キャリアに大金を貢いでいる若者もいます。一方で、自分の使用環境を理解しMVNOを使っているシニアもいます。
単純に「デジタルネイティブ」だからと若者と言うのは思考停止状態です。

プラン内容が素晴らしいだけに発表会後に見たWebサイトとプロモーションビデオにガッカリでした。日本の企業のデザインレベルの低下をヒシヒシと感じます
「Apple」には足元にも及ばず「Xiaomi」や「OPPO」など中国メーカーのデザインにも離されているのが悲しい現実。できたら3月の本サービス開始までにはもう少しマトモなデザインになっていることを願っています。