12月3日に「docomo」が発表した「ahamo」はユーザーだけでなく携帯業界が驚きました。その理由はキャリアによる「本当の激安プラン」の登場だったからです。
「ahamo」の発表により「au」、「SoftBank」は、12月下旬から1月にかけ横並びのプランを発表し「docomo」に続きます。
格安プランの内容は「docomo」と「SoftBank」は共に20GBに無料通話5分/回が付いて3,278円(税込)。一方、「au」は無料通話5分/回を外して2,838円(税込)です。通話を利用しないユーザーなら「au」の「povo」一択になります。
各キャリアの格安プランは発表時には概要だけで詳細が決まっていませんでした。申し込みを受け付ける2月になり、徐々に詳細が発表されてきました。そこで、「docomo」と「au」、そして私が興味を持っている「UQ mobile」の「くりこしプラン」を比較しました。
各キャリアのプランを比較
比較したのは「docomo」の「ahamo」、「au」の「povo」、「UQ mobile」の「くりこしプラン」、現在契約している「スマホプランM」と比較しました。なお、「SoftBank」は個人的に大嫌い。当初から構想外なので比較対象にしません。
スマホプランM (UQ mobile) | くりこしプランM (UQ mobile) | ahamo (docomo) | povo (au) | |
データ容量 | 10GB | 15GB | 20GB | 20GB |
低速通信(最大) | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps | 1Mbps |
音声回線 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料通話 | × | × | 〇 | 〇 |
繰り越し | 〇 | 〇 | × | × |
海外ローミング | × | × | 〇 | × |
月額料金(税込) | 3,278円 | 2,728円 | 3,278円 | 2,838円 |
プラン決定の経緯
先発の「ahamo」。私が「ahamo」に興味を持った特徴のひとつが「海外ローミング」です。基本データ容量20GB内で海外ローミングができます。
今までキャリアで海外ローミングを利用する場合、その都度申し込みをする必要があったようですが、「ahamo」ではその手間が必要ありません。「ahamo」契約していれば別途申し込みなしで海外ローミングの利用が可能になります。私が海外旅行で利用している海外SIMカードのようにSIMカードの購入やAPI設定などが必要ないので、もっとも手軽な海外回線の利用方法になります。
しかし、「COVID-19」の感染が収束しない現在、および今後数年は海外旅行へ行けるような環境にならない可能性が大です。そのような状況なので「ahamo」で魅力を感じた海外ローミングは残念ながらしばらく宝の持ち腐れが暫く続きます。「ahamo」にもっとも魅力を感じた機能が使えないので、その時期が来るまで「ahamo」の契約はペンディングにしました。
「povo」は通話定額が削除されている分「ahamo」より月額料金が550円(税込)も安くなる点が魅力です。通話をしない私に取って「ahamo」と「povo」を比べれば考えるまでもなく「povo」を選択します。しかし、その後の詳細の発表で「データ繰り越し」がないことが判明しました。「データ繰り越し」とは、当月残ったデータ容量を翌月に繰り越せる仕組みです。例えば、現在私が契約している「UQ mobile」の「スマホプランM」の基本データ容量は10GB。しかし、当月5GBしか使わなく5GBが余った場合、基本データ容量10GBに余った当月余った5GBがプラスされ翌月は15GB使用可能になります。
「au」のサブブランド「UQ mobile」では「データ繰り越し」が標準仕様なので、「au」も同様と考えていましたが違っていました。「povo」での契約を想定していましたが、「データ繰り越し」がなかったことで考えを改めました。
「au」が「povo」と同時に発表したのが「UQ mobile」の「くりこしプラン」です。
「UQ mobile」では「データ繰り越し」が標準なのにあらためてプラン名に「くりこし」を入れたのが不思議だったのですが、「povo」との差別化を明確にするためだったようです。確かに「UQ mobile」に詳しくない一般ユーザーには「データ繰り越し」が標準とは認知されていませんからね。
例えば、「くりこしプランM」は15GB。基本データ容量は「povo」より5GB少ないですが、「データ繰り越し」があるため最大30GBになり最終的には「povo」より10GBも増やすことが可能です。さらに「UQ mobile」の「データ繰り越し」は繰り越し分から使う親切仕様になっています。
私の月額データ使用容量は10GB以下なので「povo」のデータ容量20GBあれば繰り越しがなくても困ることはありません。しかし、月額料金がほぼ同じならデータ容量が多くなる方が嬉しいのは当たり前。イレギュラー発生の場合にもデータ容量が多い方が安心です。
以上のように、
・無料通話なしの分安い
・データ繰り越しあり
の2点により現在の「スマホプランM」からのプラン変更は「くりこしプランM」にしました。
「くりこしプランM」にすると同じ「UQ mobile」内でのプラン変更となるので、本人確認書類もSIMカードの到着待ちもなくWebサイト上での手続きで完了します。手続きの手間がかからないのも嬉しいところです。
まとめ
「くりこしプランM」は2月1日から受付開始とサービス開始。ただし、何故か「UQ mobile」既存ユーザーは2月受付で3月1日からプラン変更適用と1ヵ月遅れになっています。
「UQ mobile」既存ユーザーは1月下旬から受付開始で2月1日からプラン変更適用ができなかったのでしょうか? 2月当初から「くりこしプラン」に変更できなかったため1ヶ月間550円余分に支払わなければなりません…