「iOS 14.3」脱獄環境にアップデート!

「Unc0ver」で「iOS 14.3」脱獄環境になった!

やっと、やっと、「iOS 14.3」の脱獄環境になりました。

脱獄ツール「checkra1n」はハードウェアのバグを使った脱獄なので、「iOS」がアップデートしても対応できるとの話でした。ところが、「iOS 14」になってから「checkra1n」の対応が滞っています。「A10デバイス」までは「iOS 14.3」に対応しているのですが私の使用している「iPhone X」(「A11」デバイス)の場合、事実上「iOS 13.x」が脱獄の上限バージョンです。

別の脱獄ツール「Unc0ver」と「Odyssey」は「A11」デバイスでも「iOS 14.3」まで対応しています。
しかし、残念ながら私は「iOS 14.3」の「SHSH」を取得・保存し忘れたので両脱獄ツールとも使うことができません
「iOS」の場合「Apple」がSHSHの配布を終了するとそのバージョンにはアップデートできない仕様となっています(通常は最新のバージョンがリリースされて約2週間で終了)。
「iOS 14.3」の「SHSH」の取得・保存を忘れてしまいアップデートできなかったので、「iOS 14.4」は早々に取得・保存しました。このため、どの脱獄ツールでも良いので「iOS 14.4」に一番早く対応して欲しいと思いながら「iOS 13.7」脱獄環境で留まっていました。

そのような時の4月7日、脱獄でいつも情報を提供していただいているSANTAさんの「TOOL 4 HACK」に大変嬉しい情報がアップされました。それは、

SHSH不要!「iOS 14.3」へアップデートする手法が登場!!

です。
私以外でも「iOS 14.3」までアップデートしていなかった脱獄囚が多かったはず。それらの脱獄囚には「SHSH」なしでにバージョンできるという方法が発見されたというのはビッグニュースです。
コメントでの状況を確認すると脱獄率は高いようでした。そこで、私も「iOS 14.3」の脱獄環境にするため実行しました。

「iOS 14.3」へのアップデート

Tools 4 Hack

追記【90日遅延の期限切れとなり、本手法を使ったiOS 14.3へのアップデートは不可となりました。】【終了】SHSH不…

基本的には「TOOL 4 HACK」の記事通りに作業を行えば良いのですが一部アレンジしました。行った作業手順は下記の通りです。

「バックアップを行いましょう」←これは大事です! 「iOS 14.3」へアップデート後に元の環境に戻す際にこのバックアップから復元するからです。

オプション(推奨)←パス

「① OTAアップデートのブロックを全て解除」←「checkra1n」環境では問題ないのでパス

「② MyBloXXXをインストール」←実行

脱獄アプリ「 MyBloXXX」をインストール
脱獄アプリ「 MyBloXXX」をインストール


「③ プロファイルをインストール」←実行

「iOS14.3」のアップデート用プロファイル「Untitled」
「iOS14.3」のアップデート用プロファイル「Untitled」


「④ OTAアップデートを確認(まだ実行しないで!)」←ここでトラブル
「ソフトウェア・アップデート」で「iOS 14.3」が出てくるはずなのに「iOS 14.3」ではなく「ソフトウェア・アップデートは管理者により管理されています。」と表示されたままでした。何度かプロファイルをダウンロードしましたが同じでした。
そこで、念のため脱獄アプリ「PowerSelector」で「LDRestart」を実行。「LDRestart」は脱獄を維持したままでの再起動のことです。
「LDRestart」を実行したら解決です! 無事に「iOS 14.3」のアップデートの画面が登場。深みにはまらず解決してよかったです。

「⑤ 入獄する」←ここでトラブル

Tools 4 Hack

今後のiOS全てでA7〜A11デバイスを脱獄することが可能となる「checkra1n」ですが、脱獄機能だけではなく入獄す…

「checkra1n」から「Restore System」を実行

「checkra1n」の下部にある「Restore System」をタップすれば入獄できるはずなのですが、私の環境では「Restore Error:General」と表示され入獄に進みません。
SANTAさんの記事のコメント欄を参考にて修復しました。手順は、
(1)「iPhone X」を再起動。脱獄アプリを残したまま一時的に入獄状態にする
(2)再度「checkra1n」で脱獄環境を作る
その上で再度「checkra1n」の下部にある「Restore System」をタップしたら無事に入獄になりました。

「⑥ iOS 14.3へOTAアップデート!」←実行
いよいよ「一般>ソフトウェア・アップデート」にある「iOS 14.3」から「ダウンロードしてインストール」をタップしアップデートです。

「iOS 14.3」のOTAアップデートがインストールされた
「iOS 14.3」のOTAアップデートがインストールされた


「⑦ データをリセット」←実行
入獄環境の「iOS 14.3」にアップデートが完了しました。「iOS 13.7」環境のままで脱獄に移っても良いのですが一度クリーンな環境にするため「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行しました。これはSANTAさんも推奨していますので素直に従いました。
データリセットが完了したらバックアップデータで元の環境に戻します

「Unc0ver」のインストール

Tools 4 Hack

Cydia Impactorが使えない現状…Unc0verのインストールがAltStore経由推奨となりました。それに伴…

「iOS 14.3」へのアップデートが完了したので、続いて脱獄環境への移行作業を行います。今回利用する脱獄ツールは「Unc0ver」です。
手順は少々面倒です。これもSANTAさんの記事を参照に作業を進めました。

「【Mac編】AltServerを準備する!」←実行

「① ダウンロード(初回時のみ必要)」←実行

「② AltServerを起動(初回時のみ必要)」←実行

「③ メール用プラグインをインストール(初回時のみ必要)」←ここでトラブル

最後に純正メールアプリを起動し、設定 > 一般 > プラグインを管理…を開いてください。

と書かれているのですが私の環境では純正メールアプリ「メール.app」の「設定>一般」に「プラグインを管理…」が表示されていません
コメント欄にも同様の症状の方がありました。SANTAさんから「ターミナル」にコマンド入力で解決するとありましたが私の環境ではNGでした。

defaults write “/Library/Preferences/com.apple.mail” EnableBundles 1

コメントを読んでみると、どうもプラグインがないと表示されないようでした。事実私は「メール.app」は使っていないのでプラグインはひとつも入れていません。
そこで、何でもよいのでプラグインを入れれば設定にプラグインが表示されるのではと考えました。検索で最初にヒットした「Herald」をインストールしたところ、「設定 > 一般 」に「プラグインを管理…」が出現! 思惑通りです!
早速、「プラグインを管理…」をクリックし「AltPlugin.mailbundle」をチェックをしました。

最初は「プラグインを管理...」が表示されなかった
最初は「プラグインを管理…」が表示されなかった
「プラグインを管理...」をクリックし「AltPlugin.mailbundle」をチェック
「プラグインを管理…」をクリックし「AltPlugin.mailbundle」をチェック


「【Mac編】AltStoreをインストールする!」←実行

「④ AltStoreのインストール作業」←実行

「⑤ 少し待つ…」←実行

「⑥ インストール完了!」←実行

「⑦ プロファイルの信頼」←実行

「AltStoreからunc0verをインストール」←実行

「① PC側でAltServerを起動&デバイスを接続」←実行

「② Apple IDでログイン」←実行

「AltStore」から「unc0ver」をインストール作業を行う
「AltStore」から「unc0ver」をインストール作業を行う


「③ AltStoreのアップデート」←パス

「④ unc0verをダウンロード」←実行

「unc0ver」をダウンロードする
「unc0ver」をダウンロードする


「⑤ unc0verのIPAファイルをAltStoreへ送信」←実行

「⑥ インストール完了まで待つ」←実行

これで終了です。
この作業でもっとも手こずったのが「プラグインを管理…」の非表示でした。いや、今回の脱獄「iOS 14.3」環境への移行の中でも、もっとも面倒だった個所です

「Unc0ver」のインストール

Tools 4 Hack

「unc0ver」がアップデートされ、iOS 14.3を含むiOS 11.0〜iOS 14.3の脱獄に対応しましたっ!!…

ここまで到達すると後は簡単です。
単純に「Unc0ver」を起動して脱獄作業を行うだけです。これもSANTAさんの記事を参考に脱獄作業を2回行いました。
エラーもなく1回目で脱獄が完了! 完成度が高かったです。

インストールされた「unc0ver」から脱獄作業を行う
インストールされた「unc0ver」から脱獄作業を行う

「iPhone X」に「Cydia」がインストールされたら後は「メモ.app」に記載してある脱獄アプリを順番にインストール。「iOS 13.7」の脱獄アプリのほとんどは「iOS 14.3」に対応していました(「Arc」のみ未対応)。既に「iOS 14.x」がリリースされて時間が経過していたので各脱獄アプリはアップデートが完了していたようです。

まとめ

「iOS 13.7」から「iOS 14.3」へ大幅アップデートしたわけですが、私の使用方法は変わらなさそうです。
新機能の「ウィジェット」、「Appライブラリ」、「ピクチャ・イン・ピクチャ」などはイマイチ便利さが実感できないので使う予定はありません。
「心電図」や「iOS 14.5」で搭載が噂されている「マスクをしたままロック解除」はすでに「iOS 13.7」の脱獄環境で実用済みでしたので、私にとっては「iOS 14.3」にアップデートした恩恵ではありません。

とは言いながら「iOS 13.7」から「iOS 14.3」に移行したので今後の「iOS 14.4」や「iOS 14.5」の脱獄環境に移行しやすい環境になったのは事実です。脱獄ツールの早々の「iOS 14.4」、「iOS 14.5」対応に期待しています。