購入した「Mac mini(M1 2020)/メモリー・8GB/ストレージ・256GB」(以降「M1 Mac mini」)。「M.2 NVMe SSD」を外付け起動ディスク化するために「macOS Big Sur」をインストールしました。
しかし、予想外のトラブルが発生!
このため、ゴールデンウイーク(以降GW)前半に「M1 Mac mini」の設定を完了し、GW後半に使い始めようとしていた構想が頓挫。結局、翌週末まで設定に時間を取られました…
今回はその顛末をレポート。
「M1 Mac mini」本体の「macOS Big Sur」を最新版にする
「M1 Mac mini」を初起動!
巷では久々に起動音が戻ってきたと話題になっていましたが、今まで私が使っていた「Mac mini 2012」は起動音があったモデルなので起動音があって当たり前。戻ってきたとの実感がありません(^.^;)
「M1 Mac mini」本体の「macOS Big Sur」のバージョンをチェックしたところ最新版ではありませんでしたので「v 11.3.1」にアップデート。内蔵SSDは256GBしかないのでメインでは使いませんが、万が一の時のため最新版にしておきます。
外付け起動ディスクに「macOS Big Sur」をインストール
さていよいよ外付け「M.2 NVMe SSD」1TBに最新版「macOS Big Sur 11.3.1」をインストールします。この外付け「M.2 NVMe SSD」がメインの起動ディスクです。
「M.2 NVMe SSD」は「Silicon Power」の「SP001TBP34A80M28」1TB(以降「Silicon Power」)です。公称スペック読込最大3,400MB/s、書込最大3,000MB/sと「Amazon」の価格15,000円クラスとしては最速だったので購入しました。
この「Silicon Power」は「Mac mini 2012」の外付け起動ディスクとし使用したところ、使用後2ヶ月でクラッシュし使用不可になった経緯は既にレポートしました。
代替えとして「Samsung」の2.5インチSSD「860 QVO MZ-76Q1T0B/IT」(11,990円/税込)を購入。やはり2.5インチSSDは安定性が高く問題なく運用できました。
初期不良交換となった「Silicon Power」は、「M1 Mac mini」購入後に使用する予定で保存。今回「整備済製品」で「M1 Mac mini」を購入したので、やっと「Silicon Power」を外付け起動ディスクとして使えると取り出しました。
まず「Silicon Power」を初期化。「ディスクユーティリティー」を使いフォーマットは「APFS」を選択します。
「「Silicon Power」を初期化したらダウンロードした最新版「macOS Big Sur」を起動しインストール作業です。
「macOS Big Sur」インストール完了後、指示に従い「移行アシスタント.app」で「Mac mini 2012」から「M1 Mac mini」にデータの移行します。「M.2 NVMe SSD」の「Thunderbolt 3」ケースをまだ購入していなかったので「Type-C」端子から「USB3.1 Gen2」接続で行いました。
問題なく「Silicon Power」への「macOS Big Sur」のインストールが完了。ここまでの作業でGWの前半が終了。これから新しい「M1 Mac mini」の実使用が始まる予定でした。
しかし、この後トラブルが発生!
●「Silicon Power」が同じ症状でクラッシュ!
「macOS Big Sur」のインストールが終了し、浮き浮きとして「M1 Mac mini」の使用を始めました。しかし、翌日くらいから挙動がおかしくなりました。
急に落ちる
「メモリーが足りません」とのアラートが出る
メモルー不足になるような重い作業をしていません。8GBの「Mac mini 2012」と同じ作業をしているだけ。「Mac mini 2012」でさえメモリー不足にならなかった作業で、メモリー効率が良いはずの「M1 Mac mini」でメモリー不足になるはずありません。
念のため、「アクティビティモニタ.app」でチェックしてもメモリー8GBに対して使用は5GBしかなく未使用が3GBもある状態です。システム上もメモリー不足になっていません。
何度か再起動をしましたが同じ状況。翌日も同様の症状が続いたある時、再起動をしても外付け起動ディスクが認識しなくなりました。
そう、これって前回の「Silicon Power」に初期不良が発生した時とまったく同じ症状です。一度ならず二度も同じ症状が発生するとは製品の信頼性を疑いました。
この「Silicon Power」は書き込み速度、読み込み速度が早いのを評価し購入したのですが、このように度々クラッシュするようでは安定した稼働が求められる起動ディスクとしてはもちろん、そもそも実使用できません。
ここで「Silicon Power」の使用中止を決断!
「M.2 NVMe SSD」を交換
そこで急遽、「Crucial 」の「CT1000P2SSD8JP」1TB(以降「Crucial 」)を購入しました。「Crucial 」は「Amazon」での価格は「Silicon Power」より少々安く13,630円(税込)。
「Silicon Power」のクラッシュのため、「Crucial 」で再度「macOS Big Sur」のインストールと「移行アシスタント.app」によるデータ移行する羽目になりGW後半が潰れました…
「Crucial 」は使い始め1週間以上経過しましたがトラブルは発生していません。こうなると、クラッシュの原因はやはり「Silicon Power」本体で決定ですね。
「Crucial 」の公称スペックは読込最大2,400MB/s、書込最大1,800MB/sと「Silicon Power」よりは劣りますが、信頼性に問題はないようで安心しました。「Silicon Power」のような致命的なトラブルは二度としたくありませんから!
起動ディスクにするので多少スペックが落ちても安定稼働が大事。そもそも、公称スペックが、読込最大3,400MB/s、書込最大3,000MB/sと読込最大2,400MB/s、書込最大1,800MB/sの程度の違いは体感的には感じられないそうなので「Crucial 」で満足です。
二度も初期不良交換になり手元に残った未使用の「Silicon Power」。私の環境では今後怖くて使えないので中古ショップへ売却することにします。
バックアップ用USBを作成
「Crucial」にした外付け起動ディスクが問題なく稼働することを確認したので、次のステップとして「macOS Big Sur」のバックアップ用USBメモリーの作成を行いました。
参考にしたのは、「Apple」のWebサイトの「macOS の起動可能なインストーラを作成する方法」ページです。
「macOS Big Sur」以前の「macOS」のバックアップ用USBメモリーの作成も行ってきたので楽勝と考えていました。
ところが、「ターミナル」からの書き込みコマンドを入力するもエラーになります…
USBフラッシュドライブやその他のセカンダリボリュームを起動ディスクとして使い、そこからMacオペレーティングシステムを…
「macOS Big Sur」をインストールするUSBメモリーのフォーマットは上書きされるので何でも良いとの情報だったのですが、USBメモリー購入時の「exFAT」のままで作業しましたがダメだったので、新フォーマットの「APFS」で作業をしましたが、やはりダメ。
そこで「macOS」でお馴染みの「Mac OS拡張」にフォーマットを変更したところ無事に作業が進みインストールディスクの作成が完了しました。
結局、フォーマットを「Mac OS拡張」にしなかったのが原因だったようです。Webサイトの情報をそのまま信じてはいけないという事例でした(^.^;)
まとめ
これでやっと「M.2 NVMe」の外付け起動ディスクから「M1 Mac mini」を使えるようになりました。でも、インストール作業を完了した時点でGWを過ぎ次の週末になっていました…
現在、「M.2 NVMe SSD」の「Thunderbolt 3」ケースをまだ購入していないため外付け起動ディスクは「USB3.1 Gen2」で運用しています。ケースは時々暑くなりますが、大半の時間は暖かい程度で熱暴走の問題はなさそうです。
スピードは「USB3.1 Gen2」の動作なので理論値最大10Gbpsですが、実測は半分の5GGbps程度です。
まぁ、「Thunderbolt 3」のケース購入までの繋ぎなので、ここで改善のため悪戦苦闘するつもりはありません。
次回は、「M1 Mac mini」運用後の設定トラブルをレポートします。10年ぶりの新規購入だといろいろとトラブルが発生しました…