「Mac mini(M1 2020)」を「整備済製品」で購入!【外部2.5インチSSDに「macOS Big Sur」インストールできず編】

インストールのラー表示

一通り「M1 Mac mini」の設定が完了し「Time Machine」のバックアップも順調に動作しています。

とは言いながら本当はバックアップとして「Carbon Copy Cloner」で起動ディスクにしたかった理由というのは前回アップ。トラブルで別の起動ディスクが必要な時、「Time Machine」では「復元」作業があるので時間がかかるのが不満の理由と記述。そのように、一時的にでも「Time Machine」を使わなければならない状況の上で、何か改善策はないかと考えました。

ひとつ思いついたのが、
事前に起動ディスクを作っておく
です。
例えば、1ヵ月毎にバックアップの起動ディスクを作っておけば万が一クラッシュなどして起動できなくなった場合でも、1ヶ月前のバックアップデータから即起動できます。
私は自分が作成したデータは別ディスクに保存してあるので、1ヵ月前のデータですがソフトウェアのアップデートがなかったら問題なく作業が続けられる環境です。
我ながら良い考えだと思い、早速行動しました。外付け2.5インチSSDに「Time Machine」から「復元」で起動ディスクを作る計画です。

「Time Machine」からの「復元」作業

「ディスクユーティリティ」の「復元」を利用
「ディスクユーティリティ」の「復元」を利用

外付け2.5インチSSDに「Time Machine」から「復元」するには「ディスクユーティリティ」を使います。
「ディスクユーティリティ」の左側のディスク一覧から該当のディスクを選択。その上で、上部のツール一覧から「復元」を選択。

「復元」をしたがエラーで完了せず
「復元」をしたがエラーで完了せず
「復元先」もいろいろ設定したが、いずれもエラーになった
「復元先」もいろいろ設定したが、いずれもエラーになった

これで外付け2.5インチSSDに「Time Machine」からOSを含めすべてがコピーされるはずでした。
しかし、「復元プロセスが完了出来ませんでした。」とのエラーが発生しました。
フォーマットを「Mac OS拡張(ジャーナリング)から「APFS」にしたり、方式を「GUIDパーテーションマップ」以外にもして試しましたが、いずれも同じエラーが発生します。

「フォーマット」、「方式」もいろいろ変更した
「フォーマット」、「方式」もいろいろ変更した

「macOS Big Sur」のインストール

「Time Machine」からの「復元」ができないなら、まず外付け2.5インチSSDに「macOS Big Sur」だけでもインストール。その上で「Time Machine」から「復元」で行けるのはないかと考えました。しかし、その作業でもエラー。「M1 Mac mini」本体からのインストール、USBメモリーからのインストールディスクからのインストールのどちらとも

コンピュータにファームウェアパーテーションがないため、このボリュームにはインストールできません。

とのエラーメッセージが出ます。

インストールのエラー表示
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「Appleサポート」へ電話

手詰まりになったので、「Appleサポート」へ電話しサポートを頼みました
「Appleサポート」でも「フォーマット」、「方式」、本体とUSBメモリーインストールディスクなど一通りチェックしましたが原因の判明には至りませんでした。

ディスクの不具合確認に「ディスクユーティリティ」の「First Aid」を利用
ディスクの不具合確認に「ディスクユーティリティ」の「First Aid」を利用

最後に「Appleサポート」から、SSDが「M1 Mac mini」か「macOS Big Sur」に対応していないためなのかもしれないので、メーカーがパッチなどを配布していないか聞いて欲しいとの話がありました。「Appleサポート」では一通りチェックをして解決しなかったのでSSDメーカーに聞くしかないと思い終了しました。

「Samsung」サポートへ問い合わせ

今回トラブルが発生した2.5インチSSDは「Samsung」の「860 QVO(1TB)」です。
「Samsung」のサポートは電話かメールフォームでした。周辺機器メールでの問い合わせだとメーカーからの返答が数日かかるのは普通。そこでやり取りが発生するとアッと言う間に1ヶ月がかかります。
なので、電話での問い合わせの方が時間短縮です。しかし、「Samsung」サポートの電話は「フリーダイヤル「0120」ではなく「050」と通話料金がかかってしまう電話番号でした。電話では、解決までどの位の手間がかかるかわからないので通話料金が心配。そこで、やり取りに時間がかかるのを覚悟してメールフォームで問い合わせしました。
問い合わせしたのが日曜日。メールを確認するのが休日明けの月曜。休日分の問い合わせがあるので通常の平日よりも時間がかかると思っていたら、月曜の午前に返信がありました!
早い!

メーカーサポートの返信で良くあるのがテンプレートのような要領を得ない返答ですが、今回の「Samsung」のサポートは的確な返答でした。
その上で、先方から詳細な動作確認の要請がありました。それに対して確認作業を行い返答。これに対しての「Samsung」サポートの返答も翌日でした。つまり、火曜日中に問題が解決しました。素晴らしいサポート体制です!

結局、SSDの不具合ではないとの結論でした。一連の動作確認し、SSDとしてのデータの書き込み、削除などは問題なく行えます。ただ「macOS Big Sur」のインストールができないだけ。
私の見解としてもこれはSSD側に不具合がある事象ではないと判断できます。

「秋葉館」のツイートを思い出す

「Apple」と「Samsung」のサポートを利用しましたが解決に至りませんでした。
しかし、ここで思い出しました。「秋葉館」のツイートです。

「秋葉館」のツイートに解答があった!
「秋葉館」のツイートに解答があった!
USB3.1+2.5インチSSDではシステム環境が作れない

です。通常の読み書きができて「macOS Big Sur」のインストールができない! まさにこの事例ではありませんか!
購入前にチェックしたはずなのに、購入したらスッカリと忘れていました。ということで、USB3.1+2.5インチSSDはNG。残念ながら別の方法を考えなくてはなりません。暫く情報収集します。

サポートの重要性

「Appleサポート」は最初に「最後まで対応します」と宣言し、優しい口調で長時間(今回も1時間半)対応してもらえますが、なかなか解決までたどり着きません
質問しているのがソフトウェアなので相性問題があるとはいえ、「Mac」専門店が把握している事例を自社サポートが把握していないのでは正直サポートのレベルはどうなの? といった印象です。

一方、今回の事例の解決に対して「Samsung」のサポートの優秀さを実感しました。
IT系メーカーのサポートは、日本メーカーでも醜いものが多く(大半)あります。
日本の家電メーカーのサポートは、以前に比べればレベルが低下したとはいえ、まだまだユーザーに親切な対応をしています。それに対してIT系メーカーは、メールで問い合わせしても1週間近く返答がなかったり、テンプレートの返答で再度メールを送らないと話が進まないことが多々あります。
それに輪をかけているのがIT系の海外メーカー。問い合わせしても1ヶ月近く返答がなかったり、英語でしかサポートしていなかったりとユーザーに優しくないのが当たり前です。

それらの経験があるので、正直、「Samsung」のサポートにも期待はしていませんでした。しかし、予想に反して迅速で適格な対応でした。これだけ気持ちが良いサポートだったのは「EIZO」のサポート以来です。
サポートが優秀だとメーカーの信頼性がアップしますよね。どんな機器にもトラブルが付き物。なので、トラブルが発生したことには苦情はありません。問題はその後のサポート対応が重要です。
このように優秀なサポート対応をしてもらうと今後購入する場合、多少高くてもサポートの迅速、適作さで「Samsung」を選択しようという気持ちになりますね!