「M1 Mac」に対応した日本語入力システム「かわせみ3」にアップデート!

「物書堂」の「かわせみ3」トップページ

現在私は「Mac」での日本語入力システムに「物書堂」の「かわせみ2」を使用しています。
その「物書堂」は昨年12月15日「M1 Mac」対応の新しい日本語入力システム「かわせみ3」をリリースしました。11月13日、「M1 Mac」発売と同時期に現バージョン「かわせみ2」に代わる新たなバージョンを開発することを発表。そこから、約1ヵ月で正式リリースです。予想外に早かったとの感想です。そもそも、素性が良かったので修正箇所が少なかったのではないかと思われます。

「かわせみ」の歴史

「かわせみ3」優待アップグレードは2,200円(税込)
「かわせみ3」優待アップグレードは2,200円(税込)

現「かわせみ3」の歴史は古く、大元は日本に「Macintosh」が輸入され、まだ日本語環境が弱かった時代から始まっています。
当初の開発、発売は「エルゴソフト」社。ソフトウェアの名前は「EGBRIDGE」でした。その後、2008年1月「エルゴソフト」社解散に伴い「EGBRIDGE」も開発終了となっていました。

そもそも、私と「EGBRIDGE」の付き合いは95年最初に購入した「Macintosh」(「MacOS 7.3.1」)からです。なので、私に取って「EGBRIDGE」から続く日本語入力システムは「Macintosh」の歴史そのものです。
そのような付き合いなので、「エルゴソフト」社が解散し「EGBRIDGE」の開発が終了した時はどうしようかと悩みました。幸い「EGBRIDGE(最終版の名称は「egbridge Universal」)」の素性が良かったので対応バージョンが過ぎても長い間「Macintosh」上で起動していました。

それでもいよいよ対応バージョンの限界か、と思ったタイミングで「かわせみ」がリリースされました。
「かわせみ」をリリースしたのは、「エルゴソフト」社で「EGBRIDGE」を開発をし、その後「物書堂」を設立した開発者たちです。「egbridge Universal」の開発が止まっていたのを知っていた「物書堂」は、2008年「egbridge Universal」に関する一連の権利を買い取りました。その上で、「MacOS X」環境に適した後継バージョンとして2009年10月、「かわせみ」をリリース。なので、「かわせみ」は「EGBRIDGE」の純正後継バージョンです。

「かわせみ3」購入

「かわせみ2」のライセンスキーで優待アップグレード
「かわせみ2」のライセンスキーで優待アップグレード
メールで送られてきたライセンスキーを入力
メールで送られてきたライセンスキーを入力
「エルゴソフト」時代からのユーザーの私は「EGBRIDGE11タイプ」を選択
「エルゴソフト」時代からのユーザーの私は「EGBRIDGE11タイプ」を選択

今回、「M1 Mac mini」の購入、「macOS Big Sur」へのアップデートを機に「かわせみ2」から「かわせみ3」にアップグレードしました。
「かわせみ3」は「macOS Big Sur」と「M1 Mac」に対応したメジャーアップデートです。価格は3,300円(税込)。ただし、旧ライセンスを持っているユーザーは「優待アップグレード」で2,200円(税込)です。
なお、「かわせみ3」は、2年間は有償でのアップデートとのスケジュールを発表しています。「macOS」は毎年メジャーアップデートするので「かわせみ3」は今年9月正式リリースの「macOS Big Sur Monterey」まで正式サポートになります。でも、過去の経験からその後のメジャーアップデート後でも正常に動作するでしょう。「egbridge Universal」もサポート対象が切れてからも長い間使えましたし、「かわせみ2」も「macOS Big Sur」+「M1 Mac」の環境でも問題なく動作していましたから。

最近はサブスクリプションを利用しかなり暴利な使用料金を徴収しているソフトウェアやアプリが多くなってきました。しかし、日本語入力システムは「Mac」を起動したら必ず使うソフトウェアです。日本語入力システムの使用頻度を考えたら2年ごとで3,300円は格安。不満には思いません。
今までのように長期に渡り使い続けられるのはユーザーとしては嬉しいです。しかし開発会社のビジネスでの経営安定化からは2〜3年ごとのメジャーアップデートは必要と考えます。「エルゴソフト」社が解散し開発が止まった時のようなことが再び起って欲しくないので、健全経営のためにも安定した収入と得て欲しいと考えています。