「Mac mini(M1 2020)」を「整備済製品」で購入!【購入2か月経過編】

「M1 Mac」

「M1 Mac mini」を使い始めて約2か月。
この2か月実際に使った中で感じた「M1 Mac mini」の長所、短所についてレポートします。

なお、私の使用環境は少々イレギュラーなので改めて説明します。
私の購入した「M1 Mac mini」はメモリー8GB、ストレージ256GBのスタンダードモデルです。
しかし、ストレージが256GBでは足りないので「Crucial」の「M.2 NVMe SSD 1TB」を「Thunderbolt 3」の外付け接続で起動ディスクとして使っています。1TBモデルにしなかったのは別購入の方が安上がりだったからです。

爆速!

「M1 Mac mini」本体のスピードチェック
「M1 Mac mini」本体のスピードチェック

「M1 Mac」のレビューでもっとも大きく評価されているのが「爆速」な早さです。

私が今まで使っていたのは内蔵HDDをSSDに乗せ替えた「Mac mini 2012」。SSDにしたことで「macOS Mojave」までは問題なく使い続けることが可能でした。しかし、「macOS Catalina」にアップデートしてからはすべての動作が遅く、頻繁にレインボーカーソルが出るようになり、ストレスが溜まるようになっていました。
そんな私の環境でしたので、動作スピードの改善が見られるのは当然。でも、予想していたような「爆速!」と感動するような印象はありません

この理由は簡単です。
動作スピードが爆速になったと言っているのは、4K動画編集を頻繁に行っている「YouTuber」や「Photoshop」や「illustrator」で数十枚ものレイヤーを使いこなしているデザイナーなどハードな作業を行っているユーザーです。「M1 Mac」のスペックなら4K動画の書き出し時間が「Intel Mac」より2/3や1/2短縮になるのは理解できます。

しかし、私を含めほとんどのユーザーはそんなハードな作業を頻繁に行いません。一般のユーザーが行う重い作業はスマホで撮った写真を加工するくらいでしょうか。
そのようなユーザーの使用環境では「爆速」と評判の「M1 Mac」と数年前の「Intel Mac」と比較してもほとんど違いがわからない程度だと思います。
約9年前の「Mac mini 2012」からの乗り換えの私でも、「劇的に早くなった!」というより「そもそもが遅過ぎただけ。それが標準的なスピードに戻った」との感想です。

結論

ヘビーに使わないほとんどのユーザーはネットで大きく評価されるほどのスピードの違いを感じない!

「BootCamp」がないので「Windows」が使えない

「M1 Mac」に対応した「Parallels Desktop for Mac 16.5」
「M1 Mac」に対応した「Parallels Desktop for Mac 16.5」

ベータ版を提供していた「Parallels」社は4月14日、正式版として「Parallels Desktop for Mac 16.5」をリリース。この「Parallels Desktop for Mac 16.5」のインストール手順の中で「Arm版 Windows 10」のインストール方法も説明しています。これにより、「M1 Mac」でも「Windows 10」が使える環境が整いました。

「Parallels Desktop」ではなく、あえて「BootCamp」を使わなければいけない理由があるユーザーは少ないと思います。むしろ、「Parallels Desktop」の方が「Mac」環境と「Windows」環境をシームレス行き来できるので便利なはず。

現状、「Arm版 Windows 10」は無料でインストール可能。なので、「Parallels Desktop for Mac 16.5」の料金(8,345/税込、アップグレード版5,204円/税込)だけで「M1 Mac」で「 Windows 10」環境が構築可能になりました。

結論

「Parallels Desktop for Mac 16」で「Windows」の使用が可能になった

USBは2端子しかないので不便

これは私も購入前悩みました。「Mac mini 2012」の4端子でも足りなかったのに、その半分の2端子になるのですから、どのように解決しようかいろいろ考えました。
そもそも、「Mac mini 2012」では4端子でも足りなく4〜5端子のバスパワーUSBハブを2個使っていたくらいですから。

13ポートもあるので電源付き。独立スイッチ付で個々にオン・オフ可能
13ポートもあるので電源付き。独立スイッチ付で個々にオン・オフ可能

でも、今回購入した電源付き13端子USB3.0ハブを利用したことで、この問題は簡単に解消しました。
10端子以上もあるUSBハブは「Amazon」でもほとんどありません。見つけた数少ない多端子USBハブは幸いなことに「サクラチェッカー」で合格の商品だったので即購入。購入したのは「iDsonix」の「USBハブ 3.0 13ポート 12V/5A電源付き、5V2.4A急速充電対応、独立スイッチ付セルフパワー」です。使い始めて2ヶ月経過しましたが問題なく動作しています。
ただし、USBハブに接続している周辺機器はすべて機器側の電源スイッチでオン・オフをしているので各端子に付いている個別スイッチ、LEDは利用していません…

結局、USB端子の削減の影響は思っていたよりも大きな問題ではなかったということでした。

結論

電源付きUSBハブを使うことで端子不足を解消

気にしなくても良いこと

実際に「M1 Mac mini」を使用した上で、Webサイトのレビューにある「M1 Mac」の記事と違和感がある点がいくつかあります。それに対して反論という形でまとめます。

ディスプレイが2台しか繋げられない

そもそも、ディスプレイを2台も3台も繋げるユーザーって何割いるの? というのが正直な感想です。
ほとんどのユーザーは1台しかディスプレイを繋がないので問題なし。何割もいないイレギュラーな事例を取り上げて「M1 Mac」のデメリットというのは無意味です。

「eGPU」が繋げられない

これもディスプレイ同様「eGPU」が繋がらないのが欠点と指摘しているのは無視してOK。ダブルディスプレイ以上に「eGPU」を必要としているユーザーは少ないほとんどのユーザーは「『eGPU』って何?」でしょう。これもハードに使うユーザーだけが気にすること。
そもそも、「eGPU」を使わなければ作業できないほどのユーザーなら今回のリーズナブルな「M1 Mac」モデルを選択肢にすることはありません。今回「eGPU」を持ち出しているのはアクセス稼ぎのために「M1 Mac」を購入したブロガーや「YouTUber」なので一般のユーザーは無視しましょう。

まとめ

私が常々苦々しく思っているのは、プロブロガーや「YouTuber」のようなハイスペックを欲しているユーザーの声がどうしても大きくなってしまうことです。
しかし、大半のユーザーはライトな使用環境。当然Webサイトにある大きな声とは乖離があります。
なので、ここ2〜3年前までに買い替えたばかりの「Mac」ユーザーは無理してこのタイミングで「M1 Mac」を購入する必要はまったくありません。「Apple」が「Intel Mac」のサポートを終了する数年後を目処に買い替えるのが賢いユーザーでしょう。その頃には周辺機器もすべて「M1 Mac」に対応するので接続環境でトラブルで悩むこともなくなるはずです。