4月14日、「M1 Mac」対応の正式版として「Parallels Desktop for Mac 16.5」がリリースされました。
私は「M1 Mac mini」のセッティングなどが一通り終わり落ち着いたので「Parallels Desktop for Mac 16.5」の無償トライアル版をインストールをしました。無償トライアル版はすべての機能を14日間使用可能となっています。
「Intel版」では実績があった「Parallels Desktop」ですが、「ARM版」は未知の領域。また、イチからの開発なのですべてがうまく動作するかも不安です。そのような状況の中、ARM仕様の「M1 Mac」版の「Parallels Desktop」を半年ほどでリリースしたのは評価されるべきものだと思います。
さらに困難と思われたのが、「Parallels Desktop」ユーザーでメインで使うであろう「Windows10」の「ARM版」が正式リリースしていないことです。唯一の手段が「InsiderPreview版」を入手することです。しかし、これは開発者向けなので手順が煩雑です。
しかし、「Parallels Desktop for Mac 16.5」はこれもクリアーしてリリースしました。
「Parallels Desktop for Mac 16.5」は本体のインストール後に「ARM版Windows10」のインストール手順も含まれ一連の作業でインストール完了します。
ウインドウで指示される「続行」を手順通りに進めば「Parallels Desktop for Mac 16.5」だけでなく「ARM版Windows10」までインストールされるという至れり尽くせりな親切設定となっています。
インストール手順
そんな興味深い「Parallels Desktop for Mac 16.5」なので、早速「M1 Mac mini」にインストールしてみました。基本的には「続行」をクリックして行けば問題なく作業が進みます。
実際にインストール作業を行ったところ、事前の説明に偽りがなく簡単に「Parallels Desktop for Mac 16.5」と「ARM版Windows10」のインストールが完了しました。
今までのバージョンでは「Windows」のインストールが面倒くさかったです。「Mac」ユーザーには馴れない「Windows」のインストール作業なので作業手順以外に独特な「Windows」の言語が理解できず、次ぎに何をすれば良いのか迷うシーンが多々ありました。
それに対し「16.5」は「Windows10」の指示ではなく「Parallels Desktop for Mac 16.5」の指示なので「Mac」ユーザー用に言語をわかりやすくしている感じです。
まとめ
簡単に使った範囲ですが、動作が不安定になったり不具合が発生することもなく動作しています。「M1 Mac」でも十分に実使用に耐えられる完成度と感じました。
即購入としたいところでしたが、私の現時点の使用環境ではしばらく「Windows10」を使うシーンが思い浮かびませんでした。
以前は、TS抜き録画データのCMカットに使っていたソフトウェアが「Windows」版しかなかったので「Parallels Desktop」内の「Windows 10」を使用していました。しかし現在、TS抜き録画データの編集もできる「Mac」版の無料ソフトウェアが見つかったので「Windows 10」が必須環境ではなくなりました。
また、現在の「Parallels Desktop for Mac 16.5」は、過去のIntel版の「macOS」や「MacOS」(さらに古い「PowerPC版」など)がインストールできないマイナス面があります。この辺りの「OS」がインストールできるようになったら活用の幅が広がりますので購入の動機付けになります。
なので、現在はまだ様子見。もうしばらく機能アップを見守りたいと思います。