2年半遅れの無料PCR検査
昨年末、政府が諸外国に比べ2年半も遅れやっと無料PCR検査を実施することを容認しました。日本以外の多くの国では無料PCR検査は「COVID-19」の感染防止対策として当初から当たり前の施策なので、あまりに遅過ぎます。
東京都は政府の意向を受け、12月22日、無料PCR検査を行うことを発表。東京都のWebサイトで確認すると検査個所は12ヵ所ですべて「木下グループ新型コロナPCRセンター」でした。
検査対象は無症状の場合2022年1月末まで、飲食、イベント、旅行等の活動に際して、ワクチン接種証明や陰性の検査結果を確認する必要がある場合は3月末までとなっています。
「木下グループ新型コロナPCRセンター」はかなり早い時期から民間検査所として2,000円程でPCR検査を行っていました。今回は、その検査施設をそのまま使い東京都の無料PCR検査も実施することとしたようです。25日に吉祥寺の「木下グループ新型コロナPCRセンター」に確認に行ったところ、同じ内容のPCR検査なのに今まで通り「木下グループ」が行っていた有料検査と、東京都の無料PCR検査を同時に受け付けるという不思議な光景となっていました。
「木下グループ」で行う無料PCR検査は、「木下グループ新型コロナPCRセンター」のシステムに準じるためWebサイトでの事前予約が必要です。しかし、その予約は1週間ほど先まで満員です。手軽にフラッと行って検査をしてもらうシステムにはなっていません。
その後、東京都は25日に検査場所がドラッグストアーなど約180ヵ所に拡大と発表。拡大された場所がPDFで提供(当初のPDFが閉鎖され別のURLになっていた)されていましたので確認したところほとんどが「ウエルシア薬局」でした。
こちらは「木下グループ新型コロナPCRセンター」とは異なり事前予約ではなく先着順。「ウエルシア薬局」は自宅近くに数件ありましたので、実施の2日後に行きました。しかし、こちらは納品された検査キット分がすべて終了。次回入荷は未定とのこと。もう年末年始の休みに入ってしまうのでキットの入荷は早くても年明けと予想されます。
大々的に発表しておきながら、わずか2日で予定の検査キットがなくなるって、東京都はどのような検査人数の予想をし該当店舗に検査キットを配布したのでしょうか? まぁ、いつものお役所仕事で、見積もりが甘かったのは想像できます。
ゲリラ的無料PCR検査
ところが、発表した検査個所での検査キットが不足したままの状態が続いているのに東京都は「東京都モニタリング検査」という形でゲリラ的に無料のPCR検査を継続して実施していました。
最初に見たのは年末30日の国分寺駅北口ロータリー。2回目は1月15日吉祥寺・中道通りです。このゲリラ的無料PCR検査会場では1日分の検査キットは確保しているようで人数制限はしていません。
発表した検査個所で検査キットが不足しているのに告知しないゲリラ的無料PCR検査用のキットは確保し実施しているって納得できません。まずは、告知した検査場所のキット数を確保した上で、それでも余っていたらゲリラ的に検査を行うなら納得です。しかし、今の東京都の順序は真逆。行政として都民に均等に無料PCR検査の機会を与えるのが最優先。
2021年に都心部で「東京都モニタリング検査」を行っていたのは情報として知っていました(新宿では、西口地下だったようです)。当時は全国的に公式の無料PCR検査を実施できなかったので告知しないでの実施もそれなりに意味があったと思っていますが、現在は状況がまったく異なります。検査場所を発表しない秘密裏な行為は即刻止め、その分を公表している検査個所に割り振るべきです。
ゲリラ的無料PCR検査を受ける
私は「木下グループ新型コロナPCRセンター」でも「ウエルシア薬局」でも東京都の無料PCR検査を受けられなかったので、今回吉祥寺でたまたま出会ったゲリラ的無料PCR検査を受けてみました。
以前「COCOA」での濃厚接触の疑いで保健所でPCR検査を行った時は唾液検査でした。
このゲリラ的無料PCR検査も「抗原検査」ではなく「PCR検査」とのことでしたので保健所でのPCR検査とどのように異なっているのか確認する意味もありました。ゲリラ的無料PCR検査も唾液検査でしたが、以前のように唾液を容器の中に溜める方式ではなく、綿棒を舌の下に3分間浸し、溶液の入った容器に綿棒を入れる方式でした。
PCR検査3分とその前の説明などで10分ほどで完了します。むしろ面倒なのは、登録作業です。その場で、スマホでQRコードを読み込み自分の情報を入力しなくてはいけません。スマホの操作になれていない人には検査よりも登録作業の方が面倒かもしれません。
検査完了はメールで連絡が来ますが、そこには検査結果は記載されず、検査結果は専用Webサイトへログインして確認する仕様です。検査した日時、会場などはこの専用Webサイトにアップされています。ただし、このゲリラ的無料PCR検査では「陰性証明書」は発行されないので注意が必要です。
私の場合は、15日検査し16日に結果がメールで来ました。幸い「陰性」との結果でした。