大規模PCRセンターがオープン
2021年12月末に突然実施され「東京都無料PCR検査」。しかし、満足に検査キットが供給されず都民から批判されています。その後、実施期間が1月末から3月末に延長されたのに伴い検査実施会場も増えていますがマスメディアの情報によると状況は変わらない模様。
そんな中、ツイートで新たに大規模なPCR検査会場がオープンしたとの情報を得ました。「大規模PCRセンター 赤坂見附駅前会場(以降「PCR now」)」という名称が付いています。場所は都心のど真ん中、赤坂見附駅近くです。実施企業は「医療法人社団 ベスリ会 東京TMSクリニック」。
「ウエルシア薬局」など薬局系は自前のPCR検査装置がないので検査キットを注文した上で実施しています。しかし、その供給先が検査キット不足を起こしていて満足に入荷できない状態が続いています。
一方、「木下グループ」は検査キットは調達できているようですが自社での事前予約が必要。当日フラッと行っての検査はできません。
しかし、「PCR now」の実施団体は医療法人。自前でPCR検査が実施できる環境が整っていることで、検査キットの不足は生じていないと強調しています。検査キットが十分に確保され会場が広く20人が同時に検査できることで事前予約不要。当日フラッと行き検査できます。さらに、21時まで受付しているので仕事帰りでも十分間に合うのが「PCR now」のメリットです。
「PCR now」で検査
昨年暮れ「東京都無料PCR検査」が実施されてから何回かPCR検査をしようとしましたが、「木下グループ」は事前予約しか対応しておらず、「ウエルシア」では2日後には検査キット不足で事実上中止でどちらも検査できませんでした。今回、「PCR now」でやっと「東京都無料PCR検査」を受診できました。
現在、マスメディアの情報では「東京都無料PCR検査」の希望者が多くどの会場でもスムーズに対応できていないとのことでした。しかし、私が行った17時頃の「PCR now」は検査者が数人だったのでスムーズに検査が完了しました。マスメディアの報道と全然違うので少々戸惑いました。たまたま、この「PCR now」が例外だったのでしょうか?
「PCR now」の場所は、赤坂見附駅のビッグカメラのビルの並び外堀通りを少し歩き「アパホテル」の先です。ビルの壁面に大きく「大規模PCRセンター 赤坂見附駅前会場」と表示されているので近くまで行けば通り過ぎてしまうことはないと思います。
会場は、1階が受け付けです。問診表のQRコードを機械にかざし受付をした上で検査キットを受け取ったら地下の検査場所に移動します。地下の検査スペースはコンクリ打ちっ放しのまま内装などはしていません。まぁ、PCR検査するだけなのできれいに内装する必要もありませんので納得です。
検査スペースには検査説明書が貼ってあり、その隣には定番のレモンと梅干の写真があります。検査は唾液PCR検査。唾液を検査容器に所定量を入れたら検査試薬を混ぜ蓋をします。そのまま検査キットを持ち1階の検査キット容器入れに入れて検査終了です。
検査自体は5分ほどで終了します。受付などを入れても10分ほどで会場を出ることができます。
激早なレスポンス
会場には検査結果は2~3日と記載されていましたが、Webサイトには翌日か翌々日と違った記載になっていました。
実際私の場合は約30時間後に検査結果メールが来ました。驚いたのが通知が来た時間です。なんと深夜0時46分!
私が検査したのが17時なので24時間後でも翌日17時。なので早くても翌々日午前と考えていました。ところが、翌日深夜に結果通知です!
一般的な企業では、問い合わせは24時間・365日対応と記載されていても、現場は8時間勤務です。
しかし、「PCR now」は検査現場も24時間稼働しているようです。凄い!
そもそも「PCR now」の問い合わせが早いのも驚きでした。
検査前「PCR now」に2回問い合わせしました。1回目は日中。この時も自動受信確認メールの数分後に返答がありました。送信エラーのメールかと思ったくらいに早かったです。
それ以上に驚いたのが、22時に問い合わせをした時です。この時も送信後数分後に返答がありました。日中とまったく同じスピード。
通常コールセンターが24時間対応と謳っていても夜間は人員が減るのでレスポンスは遅くなるのが普通。それなのに「PCR now」は日中とまったく同じレスポンス。人的コストをかけすぎているのでは心配するくらいです。
検査結果
私の今回の検査結果は「陰性」でした。
検査結果の確認方法は、メール記載のURLから「PCR now」へログインして確認です。
このように、個人的に評価が高い「PCR now」ですが、唯一の不満点がログインページのUIと仕様です。
1回目の「問診表」フォームで「検査に関する質問」と同時に個人情報を記入します。一般的なWebサイトの仕様では、入力した個人情報はログインページに記述されます。その後、住所や電話番号の変更があった場合、そのページから各自で変更できるような仕様になっています。しかし、「PCR now」のログインページには入力した個人情報がありません。「問診表」送信日時と検査結果へのリンクだけです。
これでは、2回目の検査をする場合も「問診表」フォームで個人情報を再度記入することになりそうです。また、その場合、1回目と2回目が同一人物ということをどのように判断するのか不明です。
そこで、「PCR now」に問い合わせたところ、同一人物か否かはメールアドレスとパスワードの一致で判断するとのこと。むっ~?、不思議な仕様です… 今まで、そのようなログインページを見たことはありません。
そこで、2回目の検査のために、同じメールアドレスとパスワードで「問診表」を入力したところ、確かに1回目の検査結果の上に2回目の「問診表」送信日時が追加されました。
でも、この仕様ってPCに詳しい人でもわからないです。せめて「問診表」フォームかログイン画面に説明が必要です。早急に改善して欲しい点ですね。
まとめ
「PCR now」の「よくある質問」でも感染予防のためには「1週間に1,2回程度の検査」を推奨しています。
自分が感染し無症状だった場合でも、その家族などの濃厚接触者が無症状だとは限りません。もしかすると重症になる可能性もあります。そのため、私は今後も積極的に無料PCR検査を利用つもりです。
また、お子さんや主婦の方、またリモート勤務の方は赤坂見附駅まで出かけるのが億劫でしょうが、地元の薬局では今後も検査キットが十分供給される目処は立っていません。「PCR now」ならいつでも検査ができますので、少々遠くても赤坂見附駅まで出向いて検査するのは価値がある行動です。
もっとも、現在の予定では東京都の無料PCR検査は3月末まで。その後、延長するかは未定です。有料のPCR検査は1~3万円しますのでこの機会を有意義に活用するべきです。