「APFS」の「コンテナ」の便利さをやっと理解する…

「APFS」フォーマットにした外付けディスク。空き容量が共通になる!

この度、外付けHDDとSSDの標準フォーマットを「APFS」にしました。
「APFS」の利点が良く理解できなかった私ですが、「パーテーションを切り直さなくても良い!」というメリットを知ったことで、「HFS+」から「APFS」に変更することを決断!

「HFS+」から「APFS」へ

2017年から「Mac」の基準フォーマットが「HFS+」から「APFS」に変更になったのは知っていました。
しかし、「APFS」の説明記事を読んでも「HFS+」と比べ仕様が複雑で、正直一般ユーザーにとって何がメリットなのかわからずじまい。そのため、外付けデバイスのHDDやSSDは使い慣れた「HFS+」でフォーマットしていました。これらの経緯もあり約1年前「M1 Mac mini」に買い替え後も外付けデバイスのフォーマットは「HFS+」のままでした。

その私がここに来て「APFS」に宗旨替え
切っ掛けは、「APFS」では「パーテーションの切り直しが発生しない!」を知ったからです。わずか1点ですが「HFS+」でパーテーションの切り直しの不自由さを知っている古い「Mac」ユーザーには、それだけで宗旨替えするに十分でした。

外付けディスクを「HFS+」から「APFS」に変更!
外付けディスクを「HFS+」から「APFS」に変更!

「HFS+」で1台のHDDにパーテーションを切り運用後、ひとつのパーテーションで容量不足が発生した場合のパーテーションの切り直しは大変手間暇がかかる作業でした。例えば、パーテーションを3つに切り、Aデータ(500GB)、Bデータ(500GB)、Cデータ(1TB)の容量分けしていたとします。
その後、予想に反しCデータの方は使用量が600GBに留まっている一方で、Aデータの使用が増え残り20GBになった場合Aデータの容量を増やす必要があります。その場合の作業は、各パーテーションのデータを別のHDDに一時退避(コピー)させ、パーテーションを切り直した上で再度データを戻し(コピー)ます。
この作業には(2度のコピーが発生するので)かなりの時間がかかります。また、数TBのHDDが当たり前になった現在、「Mac」のスペックはアップしましたが昔と比べてコピー終了が早くなったとも言えません。

一方、「APFS」の「コンテナ」の共有機能を利用すればこの切り直しが不要になるのです!

「APFS」の「コンテナ」の共有機能

さてこの「APFS」の「コンテナ」の共有機能というのがどのようなものかというと、「APFS」でフォーマットしたデバイスの「コンテナ」内のボリューム同士は空き容量が共有されるとの機能です。この共有機能が便利な点は空き容量を各ボリュームで融通するので、あるボリュームで容量が足りず、もう一方のボリュームでは容量が余っていることが起きません
「Apple」の説明では下記のように記載されています。

APFSは、オンデマンドでコンテナ(パーティション)内にディスク領域を割り当てます。1つのAPFSコンテナに複数のボリュームが含まれる場合は、コンテナの空き領域が共有され、必要に応じて個々のボリュームに自動的に割り当てられます。必要に応じて、各ボリュームの予約容量と割り当て容量を指定できます。各ボリュームはコンテナの一部のみを使用するので、利用可能領域は、コンテナ全体のサイズからコンテナ内のすべてのボリュームのサイズを差し引いた値になります。

マンションで例えると「HFS+」のボリュームは別の人が住む部屋になるので自分の都合に合わせて部屋を増やしたり減らしたりはできません。一方、「APFS」の「コンテナ」のボリュームは自分の部屋の間仕切りを家族構成の環境に合わせて変更する(正にパーテーションのように)イメージでしょうか。

「APFS」フォーマットにすれば買ってきたデバイスをどのような容量に切り分けるか悩む必要はなくなります。必要なボリュームを必要な時に作るだけ。また、必要なくなったら削除しても、そのボリュームが消えるだけ他のボリュームに影響は出ません。
現在、「APFS」ではなくあえて「HFS+」にしなくてはならない理由は見つかりません

まとめ

「APFS」フォーマットにした外付けディスク。空き容量が共通になる!
「APFS」フォーマットにした外付けディスク。空き容量が共通になる!

早速、自分の環境の外付けHDDとSSDのフォーマットをすべて「APFS」に変更しました。
私の現状の環境でもすでに容量が少なくなっているボリュームと容量が余っているボリュームがあったので「APFS」の「コンテナ」の共有機能を利用したことで空き容量が700GBになり「HFS+」では近々起こったであろう容量不足の心配が解消!
また、HDDの空き容量が少なくなってきていたので新たにHDDかSSDを購入しなくてはならないと思っていましたが、空き容量の心配がなくなったのでデバイスの購入が不要に!
さらに、余分な出費が回避されことも「APFS」フォーマットにしたメリットです。