「Carbon Copy Cloner」の使用を再開!

「Carbon Copy Cloner」Webサイト

外付け起動ディスク不可になった「CCC」

「M1 Mac mini」購入に伴い「macOS」のバージョンが「macOS Big Sur」になりました。
「macOS Big Sur」は今まで以上に「Apple」のセキュリティが強化されシステムの中にアクセスできなくなったとのこと。

セキュリティ強化は一般ユーザーには喜ばしいことですが、システムを改変し使い勝手を向上させるソフトウェアをリリースしているサードパーティーメーカーには死活問題。ソフトウェアが使えなくなる事例も発生しています。そのような中の1社に「Carbon Copy Cloner(以降「CCC」)」をリリースしている「Bombich Software」社があります。

「CCC」は強力な定番のバックアップソフト。「CCC」の売りは「完全なmacOSのバックアップ」が取れることです。
「Mac」のバックアップというと「Apple」純正の「Time Machine」ですが、「Time Machine」では「完全なmacOSのバックアップ」は取れません。
この場合の「完全なmacOSのバックアップ」というのはバックアップ先が起動ディスクになるという意味。つまり、通常使っていた起動ディスクがクラッシュなどで起動不可になった場合でもバックアップ先からそのまま起動ができることです。

「CCC」はその「完全なmacOSのバックアップ」が取れたので、万が一の場合でも手間がかからず時間のロスも発生しないのが「Time Machine」にない大きなメリットでした。まして、仕事で「Mac」を使うならその安心感は絶大。それが、わずか5,000円程で得られるのですから購入しない選択肢はありません。

「macOS Monterey」のバックアップには「Time Machine」を利用
「macOS Monterey」のバックアップには「Time Machine」を利用

ところが、「Apple」のセキュリティー強化により「macOS Big Sur」以降は「完全なmacOSのバックアップ」が取れなくなりました。「M1 Mac mini」購入で「macOS Big Sur」になったことでバックアップツールを「CCC」から「Time Machine」に移行したことはすでに記事にしましたので参考にしてください。
ただし、「Time Machine」は「macOS」のバックアップしか取れないので、作成データなどは今まで通り「CCC」でのバックアップと併用した運用にしています。

「スナップショット」機能

「Carbon Copy Cloner」の「スナップショット」機能
「Carbon Copy Cloner」の「スナップショット」機能

その後、「CCC」を調べていたら「CCC 5.1.1」から新たに「スナップショット」という機能を搭載していました。この過程で、そもそも「Time Machine」のバックアップ機能を「スナップショット」というのを初めて知りました。「CCC」の「スナップショット」機能はこの「Time Machine」に搭載とされている「スナップショット」と同じとのことです。

つまり、今までの「CCC」はバックアップをするとバックアップ先は書き換えられてしまい、最新のバックアップデータ以前には戻ることはできませんでした(それが普通のことと認識していた)。しかし、「スナップショット」機能を搭載したことで「Time Machine」と同様任意の状態までデータを戻すことが可能になったのです。
「Time Machine」が「macOS」にしかバックアップできないのに対して「CCC」はどのデバイスにも「スナップショット」対応可能というのが長所になります。

「CCC 6」で使用再開

「macOS Monterey」は「Carbon Copy Cloner 6」以降しか対応していない
「macOS Monterey」は「Carbon Copy Cloner 6」以降しか対応していない

「CCC」を「macOS」の外付け起動ディスク先としてしか利用していませんでしたので、それが不可能になった時点で「CCC」の役目は終わったと思っていました。しかし、その外付け起動ディスクが使用不可になった代わりに「スナップショット」機能が搭載されたことで新たに「CCC」を利用する価値が出て来たと認識。そこで、私は「CCC」の使用再開を決めました。

ただし、「macOS Monterey」にアップデートしたことで、今までの「CCC 5」が使用不可になりましたので「CCC 6」にアップデート。「CCC 5」使用ユーザーは50%オフだったので2,250円でした。

「CCC 5」ユーザーは50%オフ
「CCC 5」ユーザーは50%オフ

「CCC 6」はUIが変わっていました。
今まで、「タスク」と「ボリューム」がひとつのサイドバーに表示されていたのがタブ切り替え方式になってしまいました。今まで「タスク」と「ボリューム」が同時に確認できたのにイチイチ切り替えなくてはならなくなったので代えって不便です。
一方、「タスク」が「タスクグループ」でまとめられるようになったは視覚的に見やすくなり評価する点です。

ところで、「Time Machine」と同じ「スナップショット」機能を使っているのなら「Time Machine」ではなく「CCC 6」に統一することも可能なのではないかと思っています。
しかし、まだ「CCC 6」と「Time Machine」の「スナップショット」の違いがわからないのでしばらくはそのままの運用。2つの機能の違いがわかり「CCC 6」に統一した方が良いと判断できたら「Time Machine」から「CCC 6」へ移行したいと思います。