「お絵描き」のための準備

「ペーパーライクフィルム」と「Apple Pencil 2」

前回、「iPad Air 5」で「デジタル描画」に再チャレンジすることを宣言しました。
今回は、「お絵描き(以降「デジタル描画」)に必要な「Apple Pencil 2」と「ペーパーライクフィルム」購入の経緯を記します。

描画用ペンは「Apple Pencil 2」にする

スタイラスペンを検討

当初、「iPad Air 5」で使用するペンはスタイラスペンにするつもりでした。
理由は単純。純正の「Apple Pencil 2」は2万円弱(円安で1年前より5,000円近くアップ)と高いからです。

「Apple Pencil 2」を使いたいとは思っていますが、まだ「デジタル描画」は試験段階。
板タブの時のように挫折する可能性も無きにしも非ず。そのような段階で2万円弱の出費は危険です(^.^;)
その点、スタイラスペンなら数千円。挫折した際の金銭的ダメージも小さいです。
もし、本格的に「デジタル描画」をする環境になったら、その時点で「Apple Pencil 2」に買い替えても遅くはないと考えていました。

「Amazon」で高評価製品(かつ「サクラチェッカー」での合格製品)されているスタイラスペンの価格はだいたい3,500円前後です。
でも、高評価とはいいながら値段が値段なので、少なからずマイナス面はあるようです。そもそも、「Apple Pencil 2」とは1/6もの価格差があるので比べること自体間違いです。

一方で、1本目のスタイラスペンが自分の描画にフィットしない場合、「別のスタイラスペンならフィットするかも…」となり、スタイラスペンの買い替え沼にハマる可能性も十分考えられます。
そうなると、1本のスタイラスペンで3,500円の出費、2本で7,000円、3本目になると10,000円を超えます。
それでも、満足感を得られず「『Apple Pencil 2』だったらもっとスムーズに描けるのかも..」ともやもやした気持ちで絵を描くのは楽しくなさそうです。

だったら、最初から「Apple Pencil 2」を買った方がもやもやした気持ちにならず、かつ予算を抑えられことになるのではと考え、当初の予定を変え「Apple Pencil 2」購入にしました。

「Apple Pencil 2」の「未使用品」を検討

「じゃんぱら」の「未使用品」は安かったがメーカー保証がなかったので断念
「じゃんぱら」の「未使用品」は安かったがメーカー保証がなかったので断念

スタイラスペンから「Apple Pencil 2」に購入を変更した私ですが、「Apple Pencil 2」が高いとの気持ちは変わりません。なので、少しでも安く購入できる手段を考えました。

「iPad Air 5」を学割で購入したので、まず「Apple Store」の学割で安くなるのではと思い調べたところ、19,880円(税込)が18,380円(税込)と割引は1,500円。少々物足りない感じです。

次ぎの選択肢として、中古ショップの「未使用品」を検討。過去「iPhone」や「iPad」などを「未使用品」で購入しているので期待を持っていました。
「じゃんぱら」でチェックしたところ「未使用品」が16,980円。定価の約15%オフ(学割とは約8%オフ)と満足できる価格でした。
そこで、ショップに詳細を問い合わせしたところ「未使用品」は1年間のメーカー保証は付かないことが判明。
学割購入なら1年間のメーカー保証が付きます。その学割価格より1,400円しか安くないのに数ヶ月のショップ保証しか付かないのでは、あまり美味しくありません
結局、「未使用品」での購入はNGにしました。

「Amazon」での購入を検討

「Amazon」では新品が格安だったが規約改訂で返品不可になったので断念
「Amazon」では新品が格安だったが規約改訂で返品不可になったので断念

そんなこんなで迷っていた3月上旬。「Amazon」で「Apple」製品のキャンペーンが実施され割引販売されました。「Apple Pencil 2」も割引商品になっていて価格は16,880円!
「Amazon」で販売されているのは新品です。なのに「じゃんぱら」の「未使用品」より安いじゃないですか。
「即購入!」でポチしようとしましたが、思い留まりました。

何故なら、「Amazon」で販売されている「Apple」製品の保証問題を思い出したからです。
2021年1月から「Amazon」は「Apple」製品を「お客様都合による返品・交換を承りません」と規約の変更をしています。
額面通り「お客様都合」だけなら納得できますが、実際の対応では初期不良でも「Amazon」は返品、または交換対応をしていないようで、体験したユーザーがブログにアップしています。

アップル製品が不調、AmazonもAppleも返品を拒否
Amazon、Apple製品の返品ルールを強化「お客様都合による返品・交換は承りません」

これには、正直驚きました。
つまり、「Amazon」で購入した「Apple」製品は、どんな理由(「Amazon」側の過失)があっても返品不可、ということです。これは、怖すぎます!
最近の「Amazon」の梱包は精密商品でもプチプチのない封筒だけで配送されるのが普通になりました。私も商品のパッケージが痛んでいる事例がすでに数件ありました。
このような状況なのに、「Amazon」の過失による初期不良も返品不可となるなら不安しかありません。
「Amazon」のキャンペーン価格は魅力的でしたが、不良発生時の手間や返品不可の可能性を考えたら買わない方が無難と判断しました。

ちなみに、私は最近の「Amazon」の梱包への不信感から、私はHDDやSSDなどの精密商品は「Amazon」がどんなに安くても購入しないことにしています。
実際、HDDやSSDは「Amazon」が一番安いわけではありません。アキバのPCショップなどは「Amazon」と同価格かむしろ安いくらいです。そして、アキバのPCショップのECサイトでは梱包はしっかりしていて不安はありません。なので、HDDやSSDなどの精密機器は信頼できるPCショップから注文するのが正しい選択だと思います。

結局、「Apple Store」で購入

以上のように、いろいろと試行錯誤しましたが、結局「Apple Store」で購入するのが一番無難と判断、「Apple Store」の学割で購入しました。

結局、学割価格で購入
結局、学割価格で購入

「Apple Store」で購入すると家電量販店やECサイトにない特典として無料刻印入りサービスがあります。
私は、「Mac」や「iPhone」、「iPad」などは下取り前提で使いますので、それらは無料刻印サービスがあっても使いません。
しかし、「Apple Pencil 2」は使えば使うほどペン先が減るので消耗品扱いのため、下取り商品ではありません。下取り商品でないなら自分だけの刻印を入れられるのは嬉しいサービスです。

ただし、刻印なしなら翌々日到着ですが、無料刻印サービスを利用すると到着が約2週間遅れます。でも、急ぐわけでもないので刻印サービスで注文しました。

刻印サービスを利用した「Apple Pencil 2」
刻印サービスを利用した「Apple Pencil 2」

「ペーパーライクフィルム」

「デジタル描画」をするなら「ペーパーライクフィルム」の採用は有効な選択です。

液晶画面はガラスで出来ています。「iPad」では、そこにプラスチックのペンを使い描画していきます。ガラスとプラスチック。ツルツルと滑って描きづらいことは十分予想されます
事実、「iPad」で「デジタル描画」しているユーザーの多くが、紙に描くのとはまったく違う感覚で違和感があるとの感想を述べています。
メモを取るくらいなら我慢できる範囲かもしれませんが、微妙な筆のタッチが要求される絵画にとって、その違和感は容認される範囲を超えていると思われます。

しかし、20年前私が板タブで挫折してのとは違い、現在「iPad」には「ペーパーライクフィルム」という便利なモノがあります。
「ペーパーライクフィルム」とは、表面がザラザラになっていてスタイラスペンに適度な抵抗感を加え、紙に鉛筆で描画しているような擬似環境を作り違和感を解消するための液晶フィルムです。「Amazon」のレビューや購入者のブログなどを読むと多少の差はありますが、どのメーカーの「ペーパーライクフィルム」でも概ね描き味の改善はできているようです。

「ペーパーライクフィルム」は「BELLEMOND」のマグネット着脱式フィルムを購入
「ペーパーライクフィルム」は「BELLEMOND」のマグネット着脱式フィルムを購入

そのようなメリットがある一方で、表面がザラザラになっているため、画面の鮮明度が低下する点と、ペン先がかなり激しく消耗する点がマイナスとして指摘されます。
プロとして「iPad」を「デジタル描画」ツールとして使うなら描き味を優先し「ペーパーライクフィルム」を直接「iPad」に貼るのは当然の選択肢です。
しかし、珠にしか「お絵描き」をしないアマチュアにとって、「ペーパーライクフィルム」を貼ってしまうと絵を描かない時でも画面の鮮明度が犠牲になるデメリットは大きいでしょうか。そのようなニーズに対して販売されているのが着脱式の「ペーパーライクフィルム」
着脱式なので「お絵描き」の時だけ「ペーパーライクフィルム」を貼り、「お絵描き」しない時には外すことが可能です。このため、「お絵描き」をしないで動画を閲覧する時などは鮮明な画面で楽しめるのが着脱式「ペーパーライクフィルム」のメリットです。

私も「iPad Air 5」の使用範囲の中で「デジタル描画」はメインではありません。また今回、私は画面の鮮明度を優先しグレア(光沢)フィルムを選択した経緯があります。
そこで、私は着脱式「ペーパーライクフィルム」を選択しました。

「ペーパーライクフィルム」と「Apple Pencil 2」
「ペーパーライクフィルム」と「Apple Pencil 2」

いろいろと選択肢があった中で、「BELLEMOND」のマグネット式着脱「ペーパーライクフィルム」を購入。メーカーの説明では「ケント紙のような描き心地」とのことです。
「BELLEMOND」の着脱式「ペーパーライクフィルム」にはマグネット式と吸着式があります。
吸着式の方がしっかりと装着するようですが、吸着が強すぎるゆえ液晶保護フィルムを貼っていると、それごと剥がれてしまうとのレビューがありました。
「ペーパーライクフィルム」を取るたびに保護フィルムを修正する作業が発生するのも面倒なので私はマグネット式にしました。

到着した「Apple Pencil 2」

予定より早く26日に到着
予定より早く26日に到着

「Apple Pencil 2」は、購入時の配送予定では3月28日到着となっていましたが、実際には26日に到着しました。
まずは、刻印をチェックです。入れた刻印は「MONK DESIGN」としました(^_^)

刻印は「MONK DESIGN」にした
刻印は「MONK DESIGN」にした

次ぎに、「TiMOVO」のクリアケースが説明通り「Apple Pencil 2」の吸着、充電に対応しているかを確認です。
「Amazon」で購入した格安ケースなので、誇大広告で吸着しない、充電できないトラブルもあることを心配していました。幸い、しっかり吸着し、充電も問題なくでき心配は取り越し苦労に終わりました。

「TiMOVO」のケース付きでも無事充電できた
「TiMOVO」のケース付きでも無事充電できた

これで、「iPad Air 5」での「デジタル描画」を始める準備ができました。
でも、「iPadOS」の「デジタル描画」アプリがたくさんありすぎます。どのアプリが自分の描画にフィットする機能を持っているのかを調べるところから始めなければなりません。
この作業は時間がかかりそうなので結果は次回に!

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