「楽天モバイル」が4月14日から始めた一括1円キャンペーンでルーター(「Rakuten WiFi Pocket 2C」本体単体価格7,980円(税込)/以降「Pocket 2C」)を購入しました。
今回の一括1円キャンペーンの内容は、いずれも「楽天」オリジナルのスマホ(「Rakuten Hand 5G」本体単体価格19,001円(税込))とルーター「Pocket 2C」が回線契約で一括1円で購入できるキャンペーンです。
私は根っからの「iPhone」ユーザーなので「Android」スマホはタダでも欲しいとは思いません。なので、今回興味を持ったのは「Pocket 2C」でした。
ルーター購入意図
私は3月に「iPad Air 5」を学割キャンペーンで購入。以前から「iPad」を外出先で使うシーンはほとんどなかった上、3年前からの「COVID-19」のパンデミックにより一層外出が少なくなっているので今回はWi-Fi版にしたことを記しました。外出時「iPad Air 5」でネット環境を使いたいシーンがあったら「iPhone 11 Pro」のテザリングで対応する想定です。
一方で、最近はキャリアの回線障害に備え、別キャリアのサブ回線を準備しておく重要性が注目されています。
その切っ掛けとなったのは、昨年7月に起った「au」の通信障害が長期(7月2日深夜に発生し4日の15時と61時間続く大規模なもの)に渡ったことです。通信障害が長期に渡ったことでメディアに大きく取り上げられましたが、過去には「docomo」にも「SoftBank」にも起きているので「au」でないから大丈夫とはいえません。
テザリングでは、元の回線がダウンしたら端末が複数あってもすべて通信不可になります。このような場合のリスク管理を考えたら、テザリングだけでは万が一の際の最適な選択肢とはいえないと考えられます。
そこで、浮上したのがルーター。
メインのスマホとは違うキャリアのルーターを用意すればWi-Fi版「iPad Air 5」の通信確保以外に、回線障害時の別端末のサブ回線としても機能します。
このように考えたら、ルーターを持っておくのも有効な手段です。
丁度そんな時、「楽天モバイル」でルーター一括1円キャンペーンをしている(4月14日から)のを見つけました。
このキャンペーンは回線契約が必須ですが、「楽天モバイル」は最低月額料金が1,078円と格安。ブラックにならによう数ヶ月回線継続しても購入するメリットが十分ありそうです。
購入に当たり、「Pocket 2C」の対応バンドを調べたら、予想外で「楽天モバイル」他3キャリアのバンドにもほぼ対応していました。
LTE (FD):B1、B3、B7、B18、B19、B26
TD-LTE:B38、B41
WCDMA:B1、B2、B19
「楽天モバイル」はプラチナバンドがないので室内や地下などでは通信環境が弱いのは有名。なので、「楽天モバイル」だけの回線では実用になりませんし、ましてや緊急時のサブ回線には不適格です。
しかし、他3キャリアのバンドに対応しているなら「楽天モバイル」以外のSIMカードを挿せばサブ回線として有効な端末となります。
「Pocket 2C」の設定変更
以上の理由から「Pocket 2C」の購入を決断!
注文から数日で到着しました。「楽天モバイル」は通常翌日着と配送が早いらしいのですが、「一括1円キャンペーン」で注文が集中しているため配送に時間がかかっているとのことでした。
私の場合も到着まで3日ほどかかりました。
「Pocket 2C」のSIMカードは「microSIM」です。今のスマホはほとんどが「nanoSIM」なので「SIMカード」を切り出す場合間違って「nanoSIM」にしないよう注意が必要です。
「Pocket 2C」にSIMカードを挿入したら設定不要で回線を掴みました。初心者に優しい仕様でした。
でも私は、「楽天モバイル」ではなく別キャリアでの使用を考えているのでその設定をします。
今回使用するのは「au」のサブブランド「UQ mobile」のSIMカードです。
メインの「iPhone 11 Pro」で「UQ mobile」回線を利用していますので、サブ回線とするなら「docomo」か「SoftBank」回線にしなければ意味ありません。
しかし現在両キャリアのSIMカードの手持ちがないため、今回は「Pocket 2C」が本当に「楽天モバイル」以外の回線を掴むのかとして「UQ mobile」回線でのテストと位置付けます。
正式なサブ回線設定は後日「docomo」か「SoftBank」のSIMカードが入手できてからする予定です。
「UQ mobile」は「au」のサブブランド。ローミング先の「au」と同じ回線となるので「Pocket 2C」の設定変更なしでも接続するかと期待していましたが、やはりダメ。「UQ mobile」のSIMカードに挿し換えただけでは圏外で接続できませんでした。
ということで、当初の予定通り設定変更をしていきます。
設定変更のためにはWebサイトから「Pocket 2C」の管理画面にアクセスする必要があります。
ただし、注意する点として「Pocket 2C」に接続していない端末からでは、管理画面に入れません。
「Pocket 2C」の管理画面のURLは下記です。
http://192.168.0.1/
管理画面のトップページの「2ルーター」の「4G」の「設定」を開きます。
次ぎに、「接続設定」の「プロファイル設定」を開きます。
「プロファイル設定」ページの「プロファイル」には現在の「楽天モバイル」のSIMカードに対応した設定(「楽天(rakuten.jp)」)になっています。
そこで、新しいキャリアの設定をするため「プロファイル」欄右端にある「新規プロファイルを追加」を選択。
今回は「UQ mobile」のプロファイルを入力します。
「UQ mobile」のプロファイルは「APN設定方法」に記載があります。
記載内容は下記です。
【プロファイル名】uqmobile.jp
【APN】uqmobile.jp
【ユーザー名】uq@uqmobile.jp
【パスワード】uq
【認証タイプ】CHAP
【APNプロトコル】IPv4/IPv6
以上を入力したら「プロファイル設定」の右下にある「追加」を選択して追加完了です。
再度「プロファイル設定」ページの「プロファイル」欄をクリックし、今までの「楽天(rakuten.jp)」の他に「uqmobile.jp」が追加されていれば追加設定が成功です。
追加完了したら、一度「Pocket 2C」を再起動しておきます。
「UQ mobile」の設定が完了したら、「UQ mobile」のSIMカードに挿し換えます。
ちなみに、私の持っている「UQ mobile」のSIMカードは「nanoSIM」だったので、SIMアダプターに取り付け「Pocket 2C」に挿しました。
「Pocket 2C」起動後、「Pocket 2C」の管理画面からプロファイルを「uqmobile.jp」に変更します。
間違いなく設定完了してあれば「UQ mobile」回線で接続するはずです。
スピードチェック
「Pocket 2C」の設定が完了したので、早速「SPEEDTEST」で回線のスピードテストをしました。テスト場所はJR立川駅近くです。
「Pocket 2C」でのダウンロードは7Mbps前後、アップロードは6Mbps前後。早くはありませんが、実用上不満を感じるほどの遅さではありません。
一安心です。
ちなみに、同じ場所で「iPhone 11 Pro」で「UQ mobile」回線を使用した場合の回線速度をチェックしました。
結果は、ダウンロードは81Mbps前後、アップロードは4Mbps前後。同じ「UQ mobile」の4G回線ですが、ダウンロードが「Pocket 2C」よりも全然早い!
まとめ
以上のように、「Pocket 2C」は「楽天モバイル」回線でなくても電波を掴み、実用不満のない回線速度を出しました。
これにより、当初の構想通り「iPad Air 5」のルーターとして、また緊急時のサブ回線として実用端末になることが確認できました。
後は、サブ回線用のSIMカードを入手するだけです。