私の「iPhone」使用歴は脱獄環境と同一でした。「App Store」が充実してきた現在でも私は脱獄環境が標準です。
ところが昨今、脱獄環境が段々と厳しくなってきています。また、今年になり在宅勤務が多くなり「iPhone」の使用環境が大きく変化しました。
そこで今、改めて脱獄環境を維持すべきかを考察しました。
脱獄ツールのリリースの遅れ
痒いところに手が届くちょっとした機能を提供しているのが脱獄アプリです。そのちょっとした機能が「iPhone」の使い勝手に大きく影響をするので、私は脱獄環境を離れることができません。
しかし、その脱獄をするための脱獄ツールのリリースが徐々に遅れてきています。
「Apple」のセキュリティーの強化が大きな理由です。また、「App Store」の充実で脱獄するユーザーが減っていることで、脱獄ツールや脱獄アプリの開発者が減少しているのも原因のひとつになります。
このような事情が絡み合い、脱獄ツールのリリースにかなりの遅れが発生。
これら、開発の遅れにより、いろいろな不都合が発生しているのが、今の脱獄界の状況です。
脱獄環境維持でアップデートできない問題
現在、私の「iPhone 11 Pro」が「iOS14.8」で留まっているのもそれが理由です。
最新の脱獄ツールは「iOS15.4.1」までに対応しているのですが、その脱獄ツールがリリースされた時には、「iOS14.8」から「iOS15.4.1」にアップデートするためのSEPの供給が終了していました。
つまり、脱獄ツールがリリースされた後ではアップデートできない状況でした。
現在、「iOS15.4.1」の脱獄環境にいる脱獄囚は、脱獄ツールのリリース以前に「iOS15.4.1」にアップデートしたいたユーザーです。
ということは、それらのユーザーは「iOS15.4.1」の脱獄環境を得るまでは入獄環境で何ヶ月も我慢をしていたことになります。
該当の脱獄ツールがリリースされないリスクがあることを考えると、脱獄ツールのリリースの前に「iOS」をアップデートするのは一種の博打です。
何ヶ月もの入獄環境で、その上もしかすると脱獄環境が提供されないことを考えると、現状の脱獄バージョンを維持するのが脱獄囚としては安全です。
また現在、「iOS16.5」までの脱獄ツールが開発され、遅くない時期にリリースされるような状況です。しかし、私の「iPhone 11 Pro」は上記の理由で「iOS16.5」にもアップデートできません。
よって、「iPhone 11 Pro」で脱獄環境を維持するなら今後も「iOS14.8」維持という状況です。
アプリの対象外バージョンになる可能性
そもそも、「iOS」に大きな進化がない現状、「iOS14.8」でも実使用で不自由は感じません。
ただ懸念されるのは今後の状況です。
9月には「iOS17」がリリースされます。すると「iOS14」は3世代前のバージョン。
さすがに3世代前になると「App Store」のアプリのアップデート対応外にすることが予想されます。事実、すでに一部のアプリでは「iOS14.8」でも対象外になっています。また、新しいアプリが「iOS14」対象外になっている例も出て来ました。
このような状況から考えても、「iOS17.x」以降はメインに使っているアプリでも徐々にサポート対象外になることは十分考えられます。
一般のアプリなら代替えアプリを探すことで影響は小さく済みます。
しかし、懸念されるのが「Wallet」系のアプリの場合です。「Wallet」系のアプリは、お金を扱うのでセキュリティーは一般のアプリより厳しいはず。
すると、3世代前のバージョンはセキュリティー面からサポート対象から外されることが予想されます。しかも、「Wallet」系アプリに代替えのアプリはありません。
「iOS14.8」のままでいると、「Suica」などが使えなくなるかも知れないのです。
このような状況なので、使い勝手優先で脱獄環境を維持するか、重要なアプリが使えない不自由さを解消するため脱獄環境を捨てるかの選択が迫られているといって良いでしょう。
在宅勤務による「iPhone」利用の減少
私が脱獄環境を維持するか否かを改めて考え始めたのは、今年になり自宅勤務が多くなったことが理由です。
昨年12月までは毎日出社。なので、通勤電車内などで毎日往復3時間ほど「iPhone」を使用していました。さらに、昼休みの使用時間も入れると「iPhone」の1日の使用時間は4時間に達していたことになります。
それが、今年から在宅勤務が多くなったため、「iPhone」を使う機会が大幅に減少。
自宅ではほとんど「iPhone 11 Pro」に触れず、たまに外出時に使うだけの日々が続いています。
この新しい生活環境では、脱獄環境でのメリットが感じなくなっています。
それはそうです。毎日4時間も使用していれば、小さな使い勝手の積み重ねが重要です。しかし、使う機会が少なくなれば多少の不自由さは我慢ができますから。
今後の方向性を考える
脱獄環境のメリットが減少したこと、「iOS」のアップデートができないなどで脱獄環境維持によるデメリットが見えてきた昨今。
そこで、現状の使用状況の中で脱獄環境が必要か否かを確かめたいと思いました。
昨年3月に一括0円で購入した「iPhone 13 mini」がサブ機として手元にあります。
「iPhone 13 mini」は脱獄していないので、この「iPhone 13 mini」をしばらくメイン機として使い脱獄環境の是非をチェックしました。
約1ヶ月ほど使用したところ、脱獄環境でなくてもそれほどのストレスを感じませんでした。
「iPhone」の使用時間が減った状況では、脱獄環境と入獄環境の差は我慢できる範疇ということがわかりました。
「iPhone」の使い始めから脱獄環境一択の私からしたら大きな驚きです。
その元になったのは生活状況の変化です。別の見方をすれば、「iPhone」での使用において脱獄環境が必須だったのは、通勤などにより1日に何時間も使っていたからということになります。
脱獄環境の維持に大きなメリットがなくなり、逆に「iOS」やアプリのアップデートに支障を来す状況の中では、脱獄環境を脱した方がメリットが大きいのではないかとの考えも道理が通ります。
脱獄環境が長かった私としては、単に利便性だけで判断するのに躊躇する面があります。ある意味、脱獄環境をロマンと考える自分がいるからです。
なので、もうしばらく考えて結論を出したいと思います。
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