「FIFA+」で「女子W杯 オーストラリア・ニュージーランド 2023」を視聴、録画するため「Amazon」の「Fire TV Stick」を購入しました。
通常環境では録画ができない
今回の「女子W杯 オーストラリア・ニュージーランド 2023」は「FIFA」が放送権料を大幅にアップしたため、日本を始め欧州でもなかなか契約がまとまりませんでした。
特に、日本では開幕寸前まで中継なしの可能性もあり日本女子サッカーにとって大変危機的な状況でした。
幸い、直前に「NHK」が「なでしこジャパン」の試合だけの契約をまとめました。サッカーファンとしては多くの試合を中継して欲しかったですが、一般の人には「なでしこジャパン」だけしか興味がないはず。また、「なでしこジャパン」以外は視聴率も取れないので、最低眼のニーズには対応できたかと思いました。
しかし、サッカーファンの私としては、やはり「なでしこジャパン」以外の試合も観たいところです。
幸い現在は、「FIFA」が無料で提供している「FIFA+」というインターネット配信サービスで全試合視聴できます。
「FIFA+」の「macOS」版はリリースされていないので、「iPadOS」用のアプリを「M1 Mac mini」にインストール。「iPadOS」用アプリが「M1 Mac mini」で正常に再生するか心配しましたが、問題なく視聴できました。
これで、「iPad Air 5」だけでなく「M1 Mac mini」の大きなディスプレイでも試合を観賞することができるようになりました。
でも私は、試合を視聴するだけでなく、録画をして後々振り返りたい気持ちがあります。
テレビ番組の録画データをTS抜きにするのに「OBS」を使っているので、「FIFA+」のストリーミング配信を録画するにも「OBS」を思い浮かべました。
早速、「OBS」を起動し「FIFA+」を「OBS」に設定。しかし、「OBS」を介すると画面が真っ暗になってしまいました。「DAZN」や「ABEMA」と同様の症状なので、HDCPにより録画防止が動作していることに間違いなさそうです。
キャプチャーボード「HSV321」を使う
まぁ、この症状は予想はしていました。
解決策として、テレビ番組の録画を保存する時に利用している「Mirabox」のキャプチャーボード「HSV321」が必要、までは想定内です。
そこで、「HSV321」経由で「FIFA+」の録画防止が解除できるかを確認をすることにしました。
確認作業は、テレビ受信環境で行いました。なぜなら、「M1 Mac mini」では「HSV321」を接続する環境がないからです。
現在、自宅のテレビはCATVの「J:Com」で受信しています。
「J:Com」で提供されているセットチップボックスは「Android」の仕様なので、「Google Store」経由で「FIFA+」アプリをインストールし、「HSV321」経由で接続すれば確認作業ができます。
準備が整ったので、「HSV321」経由で「FIFA+」アプリを再生したところ「FIFA+」の映像は再生。
予想通り原因はHDCPの録画防止であり、「HSV321」を経由すれば解決することが判明しました。
「FIFA+」録画環境の構築
「FIFA+」を録画する場合、リビングにあるテレビではなく自分の部屋の「M1 Mac mini」環境で作業を行えた方が便利です。
その際「FIFA+」を再生する端末を何にするか決める必要があります。
手持ちの「Apple TV HD」が「FIFA+」に対応していたら手間がかからなかったのですが、残念ながら「FIFA+」は「tvOS」に未対応でした。
そんな「FIFA+」の録画端末を模索している7月26日、「FIFA」からリリースが出ました。「FIFA+」アプリが「Fire TV Stick」に対応との内容です(今回も「tvOS」は未対応)。
グッドタイミング!
このリリースを受けて、「FIFA+」の録画機器として「Fire TV Stick」を購入することに決めました。
「Fire TV Stick」は定価でも5,000円弱、「Apple TV HD」の1/4の価格なのも嬉しいところです。
すぐに購入したかったのですが、「Fire TV Stick」は「Amazon」で年に数回行われるキャンペーンやセールでは20〜30%オフになります。
毎年8月上旬にセールを行うことがわかっていたのでセール開催を待ちました。
予想通り今年の夏のセールは8月10日から始まり、「Fire TV Stick」のセール価格は30%オフの3,480円でした。
「Fire TV Stick」の接続
「HSV321」を経由して「OBS」で録画をするので、「Fire TV Stick」は下記のように接続しました。
・「HSV321」の「USB端子」と「M1 Mac mini」の「USB端子」を接続
このように接続した上で「OBS」を立ち上げると「映像キャプチャーデバイス」には「Fire TV Stick」画面が表示されます。
後は、「OBS」の画面の中の「Fire TV Stick」を通常通りリモコンで操作するだけです。
設定と「FIFA+」のインストール
「Fire TV Stick」の設定は画面の指示通りに進めば問題なく完了。複雑な手順はありません。
「DAZN」や「NETFLIX」など一部のアプリは設定中に表示されるので設定の流れの中からインストールできますが、「FIFA+」はそこには表示されません。
「FIFA+」は初期設定後に、別途インストールします。

「FIFA+」をインストールするための手順は下記の通りです。
・「アプリストア」の検索から音声で「FIFA」と言い検索を開始する
・検索結果の中から「FIFA+」を選択
・「入手 無料ダウンロード」を選択しダウンロードする

このままだと「FIFA+」アプリは「アプリストア」の中にあるので使い勝手がよくありません。
そこで、利用しやすくするため「FIFA+」アプリをトップページに表示するようにします。
その手順は下記です。
・そこに先程ダウンロードした「FIFA+」があるので、それを選択した上で、リモコンの三本線を押す
・その中の選択項目の「移動」を選択
・リモコンの上下左右ボタンで画面上部のアプリ一覧の任意の位置に移動する
・これでトップページの上部アプリ一覧に移動するので、トップページから「FIFA+」を選べるようになる

これで、その都度アプリストア内に移動することなく「Fire TV Stick」のトップ画面から即「FIFA+」アプリを選択できます。
設定する過程で「Fire TV Stick」を操作しましたがリモコンの反応がかなり遅いのに驚きました。
「あれっ、リモコンの操作が届かなかったかな?」と思ってしばらくすると、やっとリモコンの操作が反映するといった動作遅れ感があります。
「Apple TV」のリモコン操作ではそのような遅れ感はなかったので品質の差を感じました。価格が1/4ですからしかたがないですかね。
「Apple TV」がメインで「Fire TV Stick」は「FIFA+」視聴のみのサブ機の扱いなので、まぁ、我慢することにします。
録画成功
すべての設定が終わったので、実際に「Fire TV Stick」内の「FIFA+」から録画しました。

「HSV321」を介さない状態だと再生したと同時に画面が真っ黒になっていましたが、「HSV321」経由後は問題なく映像が映し出されています。
「FIFA+」を録画するのにかかった費用は「Fire TV Stick」本体代の3,480円だけ。低コストで希望の環境を実現できました。満足です!

