「Apple TV」用動画観賞アプリを「plex」にする

「plex」の設定画面

使い勝手が悪い「infuse」

現在、テレビ受像機に接続して使っている「Apple TV HD」。
「Apple TV+」や「DAZN」、「YouTube」での視聴の他、「M1 Mac mini」に保存してあるDVDなどからリッピングした映画なども「Apple TV HD」で視聴できるようにしました。
その際利用したのが「infuse」。
この「infuse」にたどり着くまでにかなり苦労をしました。その経緯は「『Apple TV HD』でのリッピング動画の再生に苦戦!」に記しました。

しかし、この「infuse」。中々、手強くて正しく設定した後も不安定で時々接続不可になります。
接続不可はある日突然発生します。設定変更していないのにこの症状が発生するので原因はわかりません。しばらくすると自然復旧したりし使い勝手はよくありません。
当時、「Mac mini」環境にある動画を「Apple TV HD」で再生できる唯一のソフトウェアが「infuse」でした。代わりがないので不満に思いながら騙し騙し使っていました。

接続が不安定な「infuse」
接続が不安定な「infuse」

今年、リビングのテレビ受像環境を外部アンテナから「J:Com」に変更しました。
その際の接続変更の影響なのか、その後「infuse」はまったく接続できません。リッピングした映画などは頻繁に見ることはないので、そのまま放っておきました。

偶然に見つけた「Plex」

そんな状況で半年も経過しました。
そろそろ対策を講じたいと思っていたそんなある日、Webサイトを見ていたところ「PC 内の動画 / 音楽 / 写真 を、LAN 内外のデバイス上で開けるようにする!」という記事で「Plex」を知りました。
どんな流れでこのWebサイトにたどり着いたのか思い出せません。
ただ、この記事を読んだ時、「これは『infuse』の代わりになる!」とすぐに思いました。

「Plex」を詳しく調べたところ、私の最初の予感は当たっていたようで、中々優れたソフトウェアのようでした。
そこで、早速インストールし「Apple TV HD」での使い勝手をチェックすることにしました。

「Plex」は「infuse」に比べ設定が簡単でした。また、設定後しばらく使いましたが、「infuse」のように接続が勝手に切断されることもありません
現在まで、安定した動作で不満のない視聴環境を得られています。

設定方法

「plex」の設定の始まりの画面
「plex」の設定の始まりの画面

では、下記に「Plex」の設定方法を記します。
より詳細な設定内容は私も参考にした「PC 内の動画 / 音楽 / 写真 を、LAN 内外のデバイス上で開けるようにする!」を確認してください。

まず、「Plex」の無料アカウントを作成します。通常使用なら有料にする必要はないので無料アカウントでOKです。
また、私は無闇にメールアドレスを知られたくないので「Appleで続行」で「Apple」が作る一意でランダムなメールアドレスで登録しました。

ここからが実際のインストール作業になります。
視聴データがあるマシン(私の場合は「M1 Mac mini」)に「Plex Media Server」をダウンロードしインストールします。
手順通りに進みセットアップが完了したら「起動」をクリック。すると、ブラウザーが開くので、先程のアカウントでサインインします。
その後、ブラウザー上で「サーバーのセットアップ」を進めます。

「ライブラリー」を追加する
「ライブラリー」を追加する

「サーバーのセットアップ」が終了したら、いよいよ自分の希望する「動画」、「写真」、「音楽」などを「Plex Media Server」に追加していきます。
基本的には「ライブラリーを追加」からライブラリーの種類を選び、母艦となるマシンの該当フォルダーを指定するだけです。
追加したライブラリーは「ホーム」画面の左側のコンテンツ欄に表示されます。

「詳細設定」画面。「映画予告編を有効にする」はオフにする
「詳細設定」画面。「映画予告編を有効にする」はオフにする
「詳細設定」画面。「関連する外部コンテンツを含める」もオフにする
「詳細設定」画面。「関連する外部コンテンツを含める」もオフにする

これで、一通りの設定は完了。
細かい設定変更やカスタマイズは別途行います。

追加した「ライブラリー」の一覧
追加した「ライブラリー」の一覧
セットアップの完了
セットアップの完了

「Plex」の優れている点は、ライブラリーでフォルダーを追加するだけで、リッピングした映画の画像や詳細(監督、主演、公開日など)を取得し表示してくれることです。
「infuse」にも同様の機能はありました。ただし、かなりの確率で間違いがありました。
一方、「Plex」ではほとんど間違いがありません。万が一、表示される作品に間違いがあった場合でも、該当動画の「…」内の「マッチを修正…」を選択、表示される一覧から正しい作品を選び直せます
私の場合、初代「ゴジラ」がリバイバルの「ゴジラ」になっていたので上記の手順で修正しました。

変更は「マッチを修正...」から行う
変更は「マッチを修正…」から行う
検索一覧から該当のデータを取得する
検索一覧から該当のデータを取得する

以上が、母艦の設定です。
母艦の設定が完了したら希望する別の端末に「Plex」をインストールする作業に移ります。
ただし、モバイル端末(「iPad Air 5」など)だと無料アカウントではアクセス制限がかかり1分間しか再生できない仕様のようです。
なので、無料アカウントで使用する場合は、ブラウザーからアクセスします。ブラウザーからの再生には制限がかからないので好きなだけ視聴可能です。

再生制限のアラート
再生制限のアラート
アップグレードの表示
アップグレードの表示

まとめ

リッピングした映画を追加した
リッピングした映画を追加した
海外旅行の写真を追加した
海外旅行の写真を追加した
海外旅行の写真を追加した
海外旅行の写真を追加した

「Plex」は、ブラウザーで再生できるため「iOS」、「iPadOS」、「tvOS」、「Android(「J:Com」含む)」などOSに制限されず視聴できるのが強みです。
また、「Plex」はメカに強くない女性や子供でも操作に迷わず簡単で安定して楽しめる点は評価できます。
やっと、「Apple TV HD」で安定したリッピング映画などを楽しめる環境が整いました。