バックアップ用外部HDDの構成を見直す

「Western Digital WD Blue WD60EZAX」

今回、「M1 Mac mini」のバックアップ用ストレージの見直しを行い、その結果6TBのHDDを購入。
見直しの検討から購入後のHDDのパーテーション、ボリューム設定、およびデータ移行をレポートします。

現状の外部ストレージの構成

現在、「M1 Mac mini」で作成したデータを保存している「Express 1M2」やDVDで購入した映画をリッピングしたデータ、「iTunes」の音楽データなどを保存している外付けHDDとSSD、およびバックアップ用HDDがあります。また、「Time Machine」データも外部HDDで運用しています。

作成データ、リッピングデータ、音楽データのバックアップ用HDDなどは容量不足で増設に継ぐ増設でカオスな状態で、下記のような複数台の振り分けになってしまっています。

■WDC WD20 EZRZ-00Z5HB0(HDD/2TB)
M1 Time Machine
■Samsung SSD 980(M.2 NVMe/1TB)
M1_monk
M1_noriko
■WDC WD40 WZAZ-00SF3B0 Media(HDD/4TB)
iOS
iTunes
Movies
Photo
資料
■WDC WD10 JPVX-22JC3T0(HDD/1TB)
CCC_monk
CCC_noriko
CCC_iOS
■WDC WD20EARX(HDD/2TB)
CCC_iTunes
CCC_Movies
CCC_資料
■CSSD-S6T512NHG6Q(SSD/512GB)
CCC_Photo

「M1 Mac mini」で作成したデータと日常の閲覧に必要データは「Samsung」の「M.2 NVMe」に保存しています。ここは、頻繁にアクセスする個所なのでアクセススピードが早い「M.2 NVMe」を使用しています。
「iTunes」やリッピングした映画データなどは大容量4TBのHDDに保存です。
元データの保存先は、この2台です。

上記、元データのバックアップの保存先(フォルダー名の頭に「CCC_」が付いている)は、不足時に随時追加していたため1TBと2TBのHDD、および512GBのSSDと3台に分かれてしまっています。
複数台に分かれているため、各々のストレージに発生している空き容量を利用できず無駄になっている点も解決したいところです。
具体的に無駄な空き容量となっているのは、1TBのHDDで500GB弱、2TBのHDDで100GB強。
100GBはなかなか利用できない容量ですが、別のストレージの500GBと合わせれば600GBにもなりかなりのバックアップが追加できます。
これを解決するには、「ボリューム」での切り分けです。
昔から「Macintosh」で備わっている「パーテーション」はストレージを別のストレージとしてしまいます。
一方、「macOS」で新しく備わった「ボリューム」はまったく別のストレージとせず、見た目は別になっていますがボリューム間での空き容量を融通できるというメリットがあります。
つまり、パーテーションで発生する使い勝手が悪い空き容量をなくすことができストレージの容量を最大限活用できます。
ということで、現在複数台になっているストレージをまとめることを考えました。

大容量6TBのHDDの採用

「ドスパラ」で6TB・HDDを購入
「ドスパラ」で6TB・HDDを購入

大容量HDDの価格を調べたところ6TBの価格も4TBと大きな開きはありませんでした。
例えば、「Western Digital」のHDDで4TBは11,460円に対し6TBになっても14,634円と3,000円ほどしかアップしません
現在使用容量を考えれば4TBで十分ですが、今後増えることは合っても減ることはないことを考え6TBを購入することにしました。
何度も記しているように精密機器になので「Amazon」では購入しません。今回は「Amazon」と同価格だった中から「ドスパラ」を選択しました。

「ドスパラ」はシッカリとした梱包で配送されました。

「Amazon」とは違い、シッカリとした梱包で配送された!
「Amazon」とは違い、シッカリとした梱包で配送された!
「Western Digital WD Blue WD60EZAX」6TBを購入
「Western Digital WD Blue WD60EZAX」6TBを購入
6TB・HDDをケースに装着
6TB・HDDをケースに装着
「WD Blue WD60EZAX」を装着した2.5/3.5インチ兼用ケース
「WD Blue WD60EZAX」を装着した2.5/3.5インチ兼用ケース

早速、HDDケースに装着し「M1 Mac mini」で「APFS」フォーマットで初期化を行います。
今回、6TBの大容量を購入したので、管理しやすいよう今まで別だった「Time Machine」もこの6TBの中に2TBを割り当てることにしました。

「Western Digital WD Blue WD60EZAX」のパーテーションは2TBと4TBに切り分け
「Western Digital WD Blue WD60EZAX」のパーテーションは2TBと4TBに切り分け
「ディスクユーティリティ」でパーテーション、ボリューム分けの一覧
「ディスクユーティリティ」でパーテーション、ボリューム分けの一覧

「ディスクユーティリティ」で4TBと2TBをパーテーションで切ります。
4TBにはバックアップ先別にボリュームを作ります。これで、ボリューム間で無駄な容量をなくすことができます。
最終的に6TBの割り当ては次のようになりました。

 ■WDC WD60EZAX(HDD/6TB)
■パーテーション1(2TB)
Time Machine
■パーテーション2(4TB)
CCC_monk
CCC_noriko
CCC_iOS
CCC_iTunes
CCC_Movies
CCC_資料
CCC_Photo

バックアップの方法

「Carbon Copy Cloner」のWebサイト
「Carbon Copy Cloner」のWebサイト

パーテーション、ボリュームの設定が終わったら元データから6TBへのコピー作業です。
このコピーにはいつも使っている「Carbon Copy Cloner」を使用します。「Carbon Copy Cloner」は定期的バックアップをするための「スケジューリング」機能があるのでそれも設定します。
頻繁に使う「Express 1M2」内のデータは毎日1回バックアップ。「iPhone 15 Pro」で撮影したデータなどは週に数回あるかないか程度なのでバックアップは「毎週」にしています。

「Carbon Copy Cloner」でのバックアップのタスク一覧
「Carbon Copy Cloner」でのバックアップのタスク一覧
「Carbon Copy Cloner」でのバックアップのスケジュール設定
「Carbon Copy Cloner」でのバックアップのスケジュール設定

なお、「Time Machine」のバックアップは「システム設定>一般>Time Machine」で初期値が「自動で1時間ごと」です。でも現在、自宅の「M1 Mac mini」環境で仕事は行っていないので「Time Machine」のバックアップを1時間ごとに行う必要性はありません。
そこで、「Time MachineEditor」というフリーウェアを使い毎日1回に設定変更をしています。

6TBでバックアップ用データを集約した結果、HDDが2台減ってラックの棚が1段空きました。
3.5インチHDDではなく2.5インチHDDや2.5インチSSDにすれば一層スッキリするのですが、大容量の2.5インチストレージはまだまだ高いので現実的ではありません。
将来の夢ですね。

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