前回の「購入編」に続き今回は、実際に「PQI Air Card」を使用するための設定方法をレポートします。
使い勝手を良くするためには「PQI Air Card」にプログラムファイルを追加する事になります。
プログラムを書くなどは、私の能力外の作業になりますので「moyashi」さんのWebサイト「ひとりぶろぐ」にある記述をそのままコピーして実行します(^^;)
私が行ったのは「moyashi」さんの作ったプログラムを「PQI Air Card」に入れ、私の使用環境でも使用価値が高いのを確認しただけです。
具体的な方法は、Webサイト「ひとりぶろぐ」をご覧下さい。
私はそれを踏まながら備忘録を兼ねてレポートを記載したいと思います。
私は「PQI Air Card」アダプタとSDカードを別々に購入したので、まず「PQI Air Card」アダプタ「6W21-0000R1」にmicroSDHCカード「SANDISK Extreme Pro」の「SDSDQXP-008G-X46」を挿入します。
その上で、デジカメ「EX-H10」のSDカードスロットに「PQI Air Card」を入れます。
「EX-H10」の液晶画面でプレビュー画像一覧で「Enable WiFi(WSD00001.JPG)」、「Connect to Hotspot(WSD00002.JPG)」、「Factory Reset(WSD00003.JPG)」が表示されていたらデジカメが「PQI Air Card」を認識した事になります。
私が「PQI Air Card」を使うのは、外出先のモバイルルータ「Pocket WiFi」環境で「iPhone 4S」に取り込むのが主になります。
「Eye-Fi」の場合はデジカメの設定画面から「Eye-Fi」項目を「オン」にすればアップロード設定が完了しますが、「PQI Air Card」ではそう簡単にはいきません。
「PQI Air Card」の初期設定で「iPhone 4S」に取り込むには、デジカメのプレビュー画面から「Connect to Hotspot(WSD00002.JPG)」を起動の都度削除する必要があります。
そう、これではあまりに使い勝手が悪過ぎます。このままの仕様だったら私は「PQI Air Card」の購入には至らなかったでしょう
そこで登場するのが、「moyashi」さんのプログラムです。
「moyashi」さんのWebサイトからコピーし「Mac」のテキストエディタに下記のプログラムをペーストします。
#!/bin/sh
sleep 5
/usr/bin/w2
このファイルに「autorun.sh」と名前を付けて保存。
「autorun.sh」ファイルをFTPで接続して「PQI Air Card」にアップロードします。
FTP接続手順は、次の通り。
デジカメの電源を入れた状態で「Mac」のWi-Fiネットワークで「PQI Air Card」を選択します。
FTPアプリケーション「Cyberduck」を起動させ、「サーバ」欄に「192.168.1.1」と記入してアクセスします。
「PQI Air Card」のルートディレクトリ以下が表示されます。
ルートディレクトリ直下の「sd」フォルダ内に「autorun.sh」ファイルをアップロードします。
FTPの作業はこれだけです。しかし、これだけで、「iPhone 4S」に画像データを取り込む都度「Connect to Hotspot(WSD00002.JPG)」を削除する必要がなくなります。
引き続き、「PQI Air Card」にパスワードを設定しておきます。
初期設定では「PQI Air Card」にパスワードがかかっていないのでWi-Fiで使うには危険があります。
そこで、ブラウザーから「PQI Air Card」の設定変更をします。
「Mac」の「Safari」に「http://192.168.1.1」を入力すると「PQI Air Card」の設定画面になります。
左側の「WiFi Setup」をクリックしてWi-Fiの設定画面を表示させます。
「Wi-Fi Information Setting」の「Hotspots: 」のAP欄に「Pocket WiFi」の「SSID」とパスワードを入力。
なお、「Mac」から「PQI Air Card」のアクセスポイントに接続する際のパスワードを設定するのは「WiFi Information」欄です。こちらも一緒に設定します。
「iPhone 4S」には無料の「PQI Air Card+」アプリケーションが提供されています。
「PQI Air Card+」を起動すると「画像」タブに「PQI Air Card」にある画像データの一覧が表示されます。
右上のペンチアイコンをタップして表示される「写真を選択」をタップすると画像右下にチェックボックスが現れます。
「iPhone 4S」に取り込みを希望する画像データのチェックボックスをオンにします。
次に、下部の「アルバムに保存」をタップすると「カメラロール」に画像が取り込まれます。
「Pocket WiFi」でチェックしましたが、明らかに「Eye-Fi」よりも高速です。
ただし、「PQI Air Card+」の出来があまり良くないのが残念です。
アクセスポイントを探しに行くのに数十秒かかります。
また、私の環境では1度ではつながりません。必ず「接続できませんでした」が表示され「再接続」をタップすると接続可能になると言う仕様(?)になっています。
さらに、同じ画像を何度でも取りこめてしまうので注意しないと「カメラロール」に同じ画像データが複数存在し収集が付かなくなる可能性があります。
今週になり、「PQI Air Card+」の代替えとなる「AirPict for PQI Air Card」(170円/発売記念価格85円)がリリースされました。
「PQI Air Card+」よりも使い勝手が良く「moyashi」さんも高評価していました。
私も試したいと「App Store」からダウンロードしましたが、「iOS」の対応バージョンが「6」以上となっていたため、脱獄中の私は試す事が出来ませんでした。
残念!
「iOS6」の脱獄ツールがリリースされるまで私は待ちです。