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2012年「Mac mini」を購入【接続スピード編】

さて、「秋葉館」の外付けHDDケース・林檎派「MacbethCombo2 RGH35MC2a」トラブルが解決して、やっと接続端子のスピードチェックが行える事となりました。

繰り返しになりますが、私は2011年モデルでは内蔵HDDは使用せず、FireWire800で接続し外付けHDDから起動していました。
これは、「Mac mini」の内蔵HDDが2.5インチのためアクセススピードが遅い事と容量が小さい事(500GB)が大きな理由です。
2011年モデルでは、外付けHDDの接続方法の選択肢としてFireWire800しかありませんでした。しかし、今回の2012年モデルにはUSB3.0が搭載されました。 USB3.0の仕様では、転送スピードがFireWire800を上回り「eSATA」に匹敵します。このため私は、2012年モデルは外付けHDDの接続方法としてFireWire800ではなくUSB3.0をメインとして考えました。
しかし、スペック通りのスピードが出るのか半信半疑なので今回、USB3.0の実測値を測定しFireWire800との差を確認する事にしました。
HDDの転送スピードの実測値のチェックにはベンチマークのアプリケーションが必要です。今回は、最近人気のフリーウェアの「Disk Speed Test」を「Mac App Store」からダウンロードして使用しました。

●ベンチマークの結果

「Disk Speed Test」でチェック。左がFireWire、右がUSB3.0

早速、「RGH35MC2a」でFireWire800とUSB3.0の転送スピードをチェックをしました。
結果は、FireWire800が「WEITE 69.5MB/S、READ 81.1MB/S」、USB3.0が「WEITE 57.6MB/S、READ 84.1MB/S」でした。FireWire800でもUSB3.0でも数値がほぼ同じです。

大きな期待をしていたので、この結果にはガッカリです。
しかし、この結果には少々疑問がありました。
何故なら、同じ「RGH35MC2a」で同じ日立のHDD「HDS723020BLA642」使用していながら秋葉館の実測値ではFireWire800で85MB/S、USB3.0で160MB/Sと約2倍の差が出てたからです。

そこで別の外付けHDDでもベンチマークを取り転送スピードをチェックする事にしました。
私が現在使用しているのは外付けHDDケースは、「RGH35MC2a」と同じ秋葉館の「RGH35MC」「RGH35FO」です。
しかし、「RGH35MC」にはUSB3.0は搭載されていません(USB2.0×1、Firewire800×2、Firewire400×1、eSATA×1)。また、「RGH35FO」はUSB3.0端子は搭載されていますが、私の機種はファームアップしないとUSB2.0でしか対応していません(USB3.0×1、Firewire800×2、Firewire400×1、eSATA×1)。
つまり、このままではUSB3.0の実測チェックが出来ません。

eSATAUSB3.0変換アダプター「61776」(DeLOCK製)

そんな時、丁度私の要望にピッタリ合う機器を紹介しているブログを見つけました。
「映像屋のざれごと」と言うブログです。
この中の記事で、eSATAからUSB3.0への変換アダプター「61776」(DeLOCK製)が紹介されていました。
私が使用している秋葉館の外付けHDDケースにはすべてeSATA端子が付いています。しかし、「Mac」本体にeSATA端子がないので「Mac」ユーザーはeSATA端子を利用する機会がありません。常に、空いたままです。
「61776」は、「Mac」ユーザーにとってその空き端子となっているeSATAをUSB3.0端子として使用すると言うユニークで便利な商品です。当初はパッチ物かと思いましたが、ブログの記事によるとちゃんとしたスピードが出て安定した動作をするとの事。
販売価格が3,000円前後なので外れでも我慢出来る価格と考え購入しました。

eSATA端子(左側)、USB3.0端子(右側)

早速、「61776」を使用して転送スピードをチェックします。
まず、「61776」にeSATAケーブルを接続。外付けHDDケース「RGH35MC」と「RGH35FO」のeSATA端子にeSATAケーブルを接続します。「61776」のUSB3.0端子を「Mac mini」本体のUSB3.0端子に接続して準備完了です。
この接続方法で「Disk Speed Test」でベンチマークを測定すると、「RGH35MC」でも「RGH35FO」でもUSB3.0では140MB/Sにアップしました。
全体的に秋葉館の数値より多少低いですが、FireWire800とUSB3.0はほぼ同じ傾向を示しています。

内蔵HDDを入れ替えて測定。
USB3.0接続(左側)、eSATA接続(右側)

この結果により「Mac mini」本体のUSB3.0の不具合ではない事が判明しました。
では、「RGH35MC2a」のUSB3.0の数値が伸びなかったのでは何が原因か追求しなくてはいけません。
まず、疑ったのがHDDケース「RGH35MC2a」です。
そこで、中のHDDを入れ替えてみました。
HDDを入れ替えてもUSB3.0の数値が伸びなかったら「RGH35MC2a」が犯人となります。

所が、HDDを入れ替えて「RGH35MC2a」のUSB3.0をベンチマークしたら数値が140MB/Sまで伸びました。
と言う事は、真犯人はHDDか?
「RGH35MC2a」に内蔵していたのは7月に購入したばかりの日立のHDD「HDS723020BLA642」です。 検証のため「HDS723020BLA642」を「RGH35FO」に入れ、「61776」でチェックしました。すると、USB3.0の数値が60〜70MB/Sで止まりました。

これで、犯人が日立のHDD「HDS723020BLA642」と証明されました!

●結論

「HDS723020BLA642」は、ガリガリと異音を発生するわけではないし、動作が不安定でもありません。FireWire接続では問題ない転送スピードでUSB3.0では上限値が出ない症状です。
また、秋葉館のHDDの交換は購入後2週間以内となっています。このため、私の購入した「HDS723020BLA642」を新品交換する事は出来ません。
「HDS723020BLA642」購入の動機は、不具合が発生し破棄したHDDの代わりにメインのHDDとして使用するためでした。
しかし、USB3.0接続で当初のスピードが出ないながらFireWire800では問題ないのでメインの使用からバックアップの使用に変更しました。バックアップ用ならスピートを要求しませんからね。
このようなアクシデントが発生したので、バックアップ用に「Sofmap」で購入した「WesternDigital」の1TBプラッタ・3TBのHDD「WD30EZRX-1TBP」を急遽メイン用HDDとして使用する事にしました。

以上の結果、「WD30EZRX-1TBP」を内蔵しUSB3.0接続した「RGH35MC2a」が起動用外付けHDDになります。
「RGH35FO」は、当面FireWire800接続で使用します。次回アキバに行った際に秋葉館サポートセンターでUSB3.0にファームウェアのアップを依頼し、その後にUSB3.0接続で使用する予定です。
「RGH35MC」はUSB3.0端子がないので「61776」を使用して「Mac mini」本体と接続します。「RGH35MC」には「Pogoplug」用HDDを内蔵しています。

かなり遠回りになりましたが、やっと「Mac mini」2012年モデル回りの接続が確定しました。
今まで「Mac」で高速転送方法としてはFireWire800が唯一の選択肢でした。
しかし、今回の実測でUSB3.0がFireWire800の約2倍の数値を出したと言う事で、今後MacユーザーもFireWire800からUSB3.0に移って行くでしょう。私自身も約2倍の転送スピードが出てしまうともうFireWire800には戻れないと思います。
長くFireWireを支持していたMacユーザーしては、正直複雑な気持ちではありますが...。