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TS抜き録画に挑戦!【購入・設定編】

購入編

天下り団体のB-CAS

昨年2月で「地デジ難視対策衛星放送」が終了し、3月から完全にデジタル放送に移行した自宅のテレビ視聴環境。
家族は、アナログからデジタルになり「綺麗になって嬉しい」ようです。
しかし、私にとっては画面が綺麗になったメリットよりもデメリットの方が大きく感じられた昨年でした。
もっとも大きなデメリットは、録画番組を「Mac mini」等テレビ以外で手軽に視聴出来なくなった事です。
これは、デジタル化により番組にコピープロテクトがガチガチにかけられ、私的利用でのコピーも禁止されたからです。「ダビング10」で9回までのコピーが可能になりましたが、孫コピーは許されていないのでアナログ時代の自由な環境にはほど遠いのは変わりません。
有料放送でない番組にまでコピープロテクトをかけている狂った国は日本だけだと言うのは知っておくべきです。

時間と共に環境に慣れ不満が低減する事を期待し我慢して来ました。しかし、私は何時になっても不便を感じたままです。
そこで、アナログ時代のように「Mac mini」や「iPhone」等で簡単にテレビ視聴が可能になる方法を構築する事にしました。
解決策として、メーカー製のHDD搭載レコーダーで一度録画し、その後コピーフリーになるようにダビングする方法と番組を録画する時にコピーフリーする方法があります。
当然、後者の方が手間がかからず簡単です。

この方法の元祖が「Friio」です。
まだアナログ放送受信環境でコピープロテクト解除が不用だった私にもその話題が聞こえてきていたので、「Friio」が当時の業界に与えたインパクトの大きさがわかります。
その「Friio」が最初に話題になってから何年経つのでしょうか...。やっと私も「Friio」方法の導入を考えなくてはならない環境となりました。

地デジ・BS/CS完全録画バイブル

早速、「Friio」を含めたコピープロテクト解除チューナーの情報をWebサイトで調べました。
同時に、コピープロテクト解除の総合的な知識を得るため、株式会社三才ブックスから発売されていたムック本「地デジ・BS/CS完全録画バイブル」も購入しました。
これらの情報でコピープロテクトを外す事が出来るチューナーを「TS抜きチューナー」と言う事を知りました。

調べると、「TS抜きチューナー」の主流はPCI Express拡張ボードに差すタイプでした。そしてこれはWindows専用...。
今の「Mac」は「Intel Mac」なので「Boot Camp」、または仮想化アプリケーション「VMware FUSION」「Parallels Desktop for Mac」をインストールすれば「Windows」環境を構築出来ます。
その一方で、現在の「Mac」でPCI Express拡張ボードを差す事の出来るのは「Mac Pro」のみ。デスクトップ型の「iMac」も「Mac mini」も拡張ボードスロットはありません。
そのため拡張ボードを追加する選択肢はNGです。

幸い、最近の「TS抜きチューナー」にはPCを介さないでも使用出来る家電録画機タイプも発売されているとの事。
この家電録画機タイプで有名なのが株式会社アキバストックが販売している「アキバチューナー」シリーズです。価格は3万円前後。
微妙な価格です。
コピープロテクトを外した番組を見るだけのために3万円前後は私にとって少々高いと感じました。
また、Webサイトでの評価を見ると「予約した番組が途中から録画されていなかった」、「録画の頭にノイズが入っていた」等機能的に不安定な評価が多く見られました。
3万円も出して録画すると言う当初の目的が得られない可能性のある買い物をするのは辛いので躊躇していました。

そうこうしながら数ヶ月経過し2012年も12月になりました。すると、映像出力端子をHDMIのみに絞り価格ダウンした「AKB-PVR103」が発売されるとの情報が出て来ました。
価格が19,800円(税込)と確かに今までよりも格安になっています。2万円弱なのでギリギリ人柱になっても良い価格かと思いました。

アキバeコネクト

実際に購入したのは年明けでした。私が購入したのはアキバの「アキバeコネクト秋葉原店」で購入しました。
「アキバeコネクト秋葉原店」ではB-CAS赤カードが付いたセットモデルがあったのでそちらを購入しました。
通常の株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ経由でで購入すると2,000円なので、セットモデルだと半額の購入となります。

●設定編

パッケージ(左側)、フロント面(中央)、リモコン(右側)、リア面(下段)

「AKB-PVR103」は「AKB-PVR102」からHDMI端子以外の音声、コンポジット、D端子、光デジタル音声の出力端子を削除したモデルです。
現状のテレビのメインの入力端子はHDMI端子なので、それ以外が削除されても不便になる可能性は低くなっています。不必要な出力端子を削除する事で価格ダウン出来るのならユーザーにとってはその方が嬉しいのは確かです。
また、「AKB-PVR103」はマニュアルもありません。「AKB-PVR103」は「AKB-PVR102」と同じ仕様なので「価格を抑えるからWebサイトから『AKB-PVR102』のマニュアルをダウンロードしてくれ」とのスタンスです。
さらに、パッケージも印刷面なしで白ダンボールのまま。
ここまで割り切るのはアッパレです。

注文してから2日で到着。本体の他に同梱されているのは必須のリモコン、電源ケーブルの他にはHDMIケーブルだけです。見事な割り切りからするとHDMIケーブルも同梱されていないかと思っていました(^_^)

梱包を解いて接続したら「AKB-PVR102」のマニュアルを参考に初期設定をします。
まず、「チャンネル設定」を行います。リモコンの「メニュー」から「チャンネル設定」を選択。自動的にチャンネルスキャンを始めるので終了まで待ちます。 チャンネルスキャンが終了したら各チャンネルが映るかをチェックします。
ここまではチューナーの基本なので問題なく終了するはずです。

初期設定。チャンネルスキャン

次に行うのがこのチューナーの肝のコピープロテクト解除録画するための作業です。
これは簡単です。
テレビ画面に「メニュー」を表示させた状態で「AKB-PVR103」のリモコンの「10/0」キーを4回押すだけです。
「10/0」キー押した際にテレビ画面や音声での表示はありませんが、「TS抜きチューナー」状態になると画面右下に「動作モード:デバッグ」と表示されるので成功したかが判断出来ます。
この表示が出れば録画した番組はすべてTS抜きなります。

デバッグ完了!

この後は、「TS抜き」を確認するため番組録画と「Mac mini」へのコピーとなります。これは、次回レポートします。