「iPhone」の脱獄でお世話になっていたWebサイト「Tools 4 Hack」で、入獄環境でも使える「シャッター音の無音化」ツールが紹介されていました。
脱獄環境から入獄環境への移行でもっとも残念だったのがシャッター音を消すことができなくなったことだったので、その記事に注目したのは当然でした。
入獄環境で失われたもの
「iPhone 15 Pro」購入により長いこと維持してきた脱獄環境から入獄環境に移行した私です。
入獄環境になったことで最新バージョンを使えるようになった代わりに脱獄ツールによる自由度が奪われました。
特に、私の脱獄環境で必須だった下記3つが入獄環境で使用不可になったのは残念でした。その3つが、
・音楽再生時のイコライザー(EQE)
・シャッター音の無効化(Filza File Manager)
・通話の録音(AudioRecorder XS)
です。
特に残念だったのが「シャッター音の無効化」。なので、今回の記事で紹介されているカスタマイズツール「misakaX」使用での「シャッター音の無効化」に興味を持たないわけありません。
世界中で販売されている「iPhone」。その中で、ほぼ日本のみに課せられた罰則に近い制限がカメラ使用時のシャッター音の強制です。
爆音のシャッター音の無効化は日本の一般ユーザーにも多くの要望があるのは承知の事実。
そのシャッター音の無効化が手間とトラブル時の対応が発生する可能性のある脱獄環境がではなく、入獄環境でも可能なら日本の多くのユーザーへの朗報となるのではないでしょうか。
カスタマイズツール「misakaX」について
さて、シャッター音の無音化の手順は、「Tools 4 Hack」の「iOS 16.0〜18.x Beta / RCに対応カスタマイズツール「misakaX」、カメラシャッター音の無音化などが可能に!」に詳しく解説されています。
私もこの記事の内容通りに実行しました。難易度は高くなく脱獄環境には躊躇する一般ユーザーでもトライできると感じました。
注意するポイントは該当する端末の「com.apple.MobileGestalt.plist」ファイルを使用する点だけ。
もっとも、一般のユーザーは複数の「iPhone」を持っていることは少ないので、別の端末のファイルを使ってしまうケースはほとんどないので、このトラブルに会う可能性は低いはずです。
今回私は「カメラシャッター音を無音化」だけを選択しましたが、カスタマイズツール「misakaX」にはシャッター音の無効化以外にもいろいろなカスタマイズ項目があります。
例えば、「iPhone 15 Pro」以下の機種でも「Dynamic Islandを有効化」とか「常に画面オン設定を有効化」などが可能になるのは興味を引く項目でしょう。
「misakaX」を実行
早速、「iPhone 15 Pro」でシャッター音の無効化を実施しました。
私の「misakaX」実行前の「iPhone 15 Pro」のバージョンは「iOS 17.6」でした。
実行に辺り、「iOS 18.0」に一気に上げてから「misakaX」実行するのが一番手間がかからなくて良いのですが、あえて「iOS 17.6」→「iOS 17.7」→「iOS 18.0」と順にバージョンを上げました。
理由は、バージョンを上げた時、シャッター音の無効化が維持されるかを確認したかったからです。
検証した結果、シャッター音の無効化の維持に関しては、残念ながらその都度キャンセルされてしまいました。
以上のような理由で、都合3回「misakaX」の作業を行うことになりました。
シャッター音の無効化の今後
現在、「misakaX」は「iOS 18.1」までは対応可能。しかしその後のバージョンへの対応は不明です。
なぜなら、「misakaX」が現在利用しているファイルの書き換えを「Apple」が今後のバージョンでも可能のままにするかにかかっているからです。「misakaX」側の対応でクリアーできる問題ではないから当然です。
「misakaX」のシャッター音の無効化は、該当「iPhone」のモデルナンバーを日本版から米国版に書き換える方法を採用しています。
ちなみに、脱獄環境でのシャッター音の無効化は、システムファイルにある「photoShutter.caf」を「photoShutter.caf.off」などとリネームする方法を取っていました。
入獄環境ではシステムファイルにアクセスできないため「misakaX」ではモデルナンバーの書き換えで対応しているようです。
バージョンをアップデートするとシャッター音の無効化がキャンセルされてしまうので、もしかすると「iOS 18.2」以降では再び爆音シャッター音の環境に戻るかも知れません。
でも、「iOS 18.1」まではアップデートできるので、「iOS 18.x」で搭載予定の新機能の大半は利用可能と思います。
なので「iOS 18.2」以降のアップデートは急がなくても良いと考え、シャッター音の無効化を維持する方向で考えています。
【追記】
この記事をアップしようとした寸前、驚きの情報が入ってきました。
情報の発信元は「misakaX」を紹介した「Tools 4 Hack」です。
内容はそのものズバリ、「iOS 18.1 Beta 5では『SparseRestore』が修正される…MisakaXなどのカスタマイズ手法が使用不可に」!
「misakaX」が「iOS 18.1 Bate 4」まで対応していたので、正式版の「iOS 18.1」には対応するのは当然と考えていました。
ところが、上記「Tools 4 Hack」での最新情報によると「iOS 18.1 Bate 5」で該当個所が修正され塞がれた模様とのこと…
さらに、「iOS 18.0.1」でも修正される可能性も排除できないそうです。
過去の経緯からも「iOS 18.1 Bate 5」で塞がれても正式版「iOS 18.1」で復活するケースもあります。ひとえに、「Apple」の対応如何です。
取り合えず、現状は「iOS 18.0」で待機が大事です。
事後情報を待ちたいと思います。
追記(2024年10月6日)
10月4日、「iOS 18.0.1」がリリースされました。
上記、「追記」でも記したように「misakaX」は「iOS 18.1 Bate 4」まで対応とアナウンスがあったので、今回の「iOS 18.0.1」で「シャッター音の無効化」が塞がれることはないとは思っていましたが、少々不安でもありました。
しかし、「Tools 4 Hack」で「本日リリースされた『iOS 18.0.1』でもMisakaXなどの手法である『SparseRestore』は使用可能」との記事がアップされたことで安心。
一方で、「iOS 18.1」が10月中にリリースされる予定とのことなので「iOS 18.0.2」のリリースはないとのSANTAさんの見立て。
ということは、今回の「iOS 18.0.1」が「シャッター音の無効化」が可能になる最終バージョンということです。
それならば、「iOS 18.1」リリース前に「iOS 18.0.1」にアップデートすることにしました。
実際に、「iPhone 15 Pro」を「iOS 18.0.1」にアップデート。
その後、「misakaX」で「シャッター音の無効化」をしましたが、問題なくシャッター音の無効化が維持されていることを確認しました。
良かった!