驚きの学割価格
7月30日、「モリサワ」公式の「twitter(現「X」)」が新しく「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」を9月30日から提供。学生価格を990円/年にするとツイートしました。
私はその価格を知り、驚愕!!
昔からデザイン業界では「Adobe」と並んで「ボッタクリ」と言われ高額で有名だった「モリサワ」が学割とはいえ98%オフと価格破壊を自ら行ってきたのです。業界に長くいる人間ほどにわかには信じられない発表。どこかに罠がないか調べるほどでした。
学割の範囲が極端に狭いとか…
1年限定とか…
これも、予想に反していました。
高校生から利用でき、各種学校だけでなく職業訓練学校なども利用可能とかなり間口が広かったです。
また、「学生期間中」との記載があるので1年間の限定でもなさそうです。
「モリサワ」に何が起った?
フォント界ではガリバーの立ち位置。「Adobe」のように価格をつり上げることは合っても実質価格を下げるようなことはないと思っていたのでただただ驚きです。
これなら、私が在籍している「放送大学」も学割対象になりそうでした。
提供開始の9月30日を待ち、詳細はその際にチェックすることにしました。
2つの疑問点
9月30日、「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」開始日です。
サービス開始後の説明を読んでもわからなかったので「モリサワ」のWebサイトからチャットで問い合わせすることにしました。不明点は2点です。それは、
・「放送大学」は学割対象になるのか?
・学割適用年数は最大何年になるのか?
です。対応は的確でした。
しかし、放送大学が対象か否かはチャットでは回答できないとのこと。これは残念な返答でした。
チャットでは回答できないので、実際に手続きを行って欲しいとして次のような手順を案内されました。
学割手続き即課金ではないので学割対象学校なのかだけを確認し、課金申し込みはその後有効期間内にする方法があるとの説明でした。
また、学割期間は学生であれば有効とのことでした。
この返答は嬉しかったです。
「放送大学」は最大10年間在学資格があります。なので、在学期間がすべて学割有効期間なら10年間「モリサワフォント」を年990円で使えるということです。
あの「モリサワ」が、そんな天国のような環境を提供してくれるとは夢にも思いませんでした。夢なら覚めるなといった感じです(^.^;)
ちなみに、「Spotify」や「Apple Music」など音楽ストリーミングでは最大4年間でした。この点でも「モリサワ」は寛容です。
でも、その前提として「放送大学」が学割対象になっていなければ意味ありません。
学割の手順説明を見ると、在学証明には米国「SheerID」を使用すると記載がありました。
「Spotify」の学割認証も「SheerID」でした。「放送大学」は「Spotify」での学割対象学校で認証を得られました。
同じ認証組織「SheerID」を使っているので「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」の学割認証も得られるはずと安心しました。
しかし…
学割の手続き開始
チャットでの案内通り、10月1日に「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」の学割手続きを行いました。
まず、「Morisawa ID」が必要なので「Morisawa ID」取得のための「新規会員登録」を行います。
その後、「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」ページの学割の「認証を行う」に進みます。
「学生の認証」で学校名や学校で発行しているメールアドレスを記入。その後、学校側にログインされ確認を行います。
学校側の認証を得ると、そこから「SheerID」にログインします。
学生証などの在学証明書をアップロード。この手順は「Spotify」で経験済みの作業手順です。
証明書のアップロードが終わると「SheerID」側での在学確認作業です。認証のメール連絡が得られるまで待ちます。30分以内と案内されていました。
在学認証が得られず…
「Spotify」で認証経験が合ったので安心して待っていたら、よもやの「認証確認できず」とのメールを受信...
学生証の表面しかアップロードしていなかったので裏面も必要だったのかと思い、表裏の2枚をアップロードし再度申請を行いました。
しかし、またも認証不可…
「放送大学」は対象外?
いや、以前「SheerID」では認証されたよ…
「SheerID」ではなく「モリサワ」側で対象外扱いになっている?
等々、いろいろと疑問と不安が湧き上がってきました。
そんな時、「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」の手続きの流れの中に「SheerIDでの認証がうまくいかない場合はお問い合わせフォーム」との記載があり、認証できない場合の問い合わせフォームがありました。
早速、「Morisawa Fonts 学生・教職員 在籍証明お問い合わせフォーム」で学生証をアップロードし返答を待ちました。
フォームから送信したのが1日の夕方。当然、返答は翌日になると考えていたところ19時過ぎに「在学証明が確認できた」とのメールが届きました。
在学証明され認証完了となったのでWebサイトからの購入で学割適用となるとの内容でした。
予想外に早い対応!
再び、「モリサワ」凄いと感じてしまいました(^_^)
今回の学割認証に対しての学割購入の有効期限は11月30日までの2ヶ月となっていました。
現在、頻繁に「モリサワフォント」を利用する環境ではありませんが、年間990円なら文句なく申し込みです。
まして、「放送大学」なら最大10年間学割有効なので利用する時期まで待つ必要性も低いです。
懸念点がひとつ
今回の「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」の学割規約は、まさに神対応です。
このようなプランを提供してくれた「モリサワ」には感謝しかありません。
その一方で、私は懸念している点があります。
それは、「放送大学」で学割が認証されれば通常年間63,240円する「モリサワフォント」が最大10年間990円で使えるのを悪用する輩が出てこないかという点です。
「放送大学」は一般の4年制大学と異なり入試がなくほぼ全員が入学できます。また、入学に際しての入学料も24,000円と格安。
つまり、入学料24,000円の支払いで年間63,240円の出費(63,240円×10年間)を逃れるのですから、悪用する輩からするとこんな美味しい手段はありません。
それが原因で「Morisawa Fonts スタンダードプラン」から「放送大学」が対象学校から外れてしまうことが心配です。
これが、杞憂であってくれることを願っています。
前回、「放送大学」で「Morisawa Fonts 学生・教職員向け スタンダードプラン」の学割認証を得るまでの経緯を記しました。学割認証後の10月3日に正式に手続きを行い契約完了しました。今回は、その「Morisawa Fonts[…]
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